今回は、月経不順・月経痛・月経困難症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
月経周期に荒れがあることを月経不順といいます。多くはホルモンのバランスがくずれたときなどに起こりますが、三週間から40日ぐらいの周期であれば、病的ではありません。
一方、月経時に下腹部が張って痛む、腰の冷えや痛み、だるさなどを訴えるのが月経痛です。また、月経痛も含め、のぼせ、頭痛、肩こり、気分が悪くなるなど、月経時にさまざまな深いな症状が起こることを、月経困難症といいます。
<施術のポイント>
月経に関する症状は、腰に主ちゅしているツボを刺激して血行を促進すると、かなりやわらかすぎます。なかでも腰の上・中・下りょうと次りょうは、生殖器の機能を整える効果があります。冷えをやわらげるためには太けい、志室など足腰の各ツボをよくもみ押すことが大切です。
月経が遅れがちなら腹部の関元、腰の腎ゆをはじめ、肝ゆ、百会、風池、天柱、三陰交、陰陵泉などを、指圧やお灸で刺激します。月経が早まりがちなら脾ゆ、中かんなどを同様に刺激します。
そのほか経血の両の異常には足の血海、のぼせや頭痛には頭の各ツボの指圧がよく効きます。手の合谷には鎮痛効果があります。
<施術のすすめ方>
○天柱
頭重や気分の悪さなど月経時の不快な症状をやわらげる
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包みこむようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。頭痛・頭重・だるさなどをはじめ、月経時特有の心身の不快感をやわらげる効果があるようです。
○腎ゆ
腰のこわばり・だるさをほぐし、冷えをやわらげる
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手の親指でゆっくり指圧する。これによって腰のこわばりとだるさがほぐれ、冷えもやわらぐ。月経不順の場合のはお灸を用いると効果的です。
○下りょう
腰をめぐる血行をよくし、生殖器の機能を整える
<位置>
臀部の平らな骨にある上から4番目のくぼみの中
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指でツボを押す。このツボを中心に腰の各ツボをゆっくりもみほぐすと腰の緊張がほぐれて血行がよくなる。生殖器の機能を整えるツボであるようです。
○血海
血液の循環をよくし、経血が多い・少ないといった出血量の異常にも効果的
<位置>
膝蓋骨の内へりn指幅3本分ほど上のあたり
<施術>
施術者は、お客の膝の上をつかむようにして、指で強く押しもむ。血海は、血液のジャン管をよくし、婦人科系の病気の諸症状にたいへんよく効くツボ。冷えをやわらげ、経血の量の異常にも有効です。
○関元
月経痛と月経不順に効果のあるツボ、お灸も効果的
<位置>
からだの中心線上で、おへそから指幅3本分ほど下のあたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく指圧する。これは、月経にともなう下腹部痛に効く。月経が遅れがちの場合はお灸が効果的です。
○合谷
月経痛がひどいときには指が食い込むように強めに押して痛みをやわらげる
<位置>
手の甲で、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。痛みがひどくズキズキするような感じをやわらげる効果があるようです。