今回は下部消化管X線バリウム検査について紹介したいと思います(^-^)
○下部消化管X線バリウム検査とは
X線を用いた画像診断法の一つで、下部消化管X線検査、注腸造影検査ともいいます。
腸内の便をすべて出してから肛門から造影剤と空気を注入し、盲腸から直腸までを造影、X線撮影を行います。大腸の走行や粘膜の凹凸の変化などが映ります。なお、肛門に麻酔薬の入ったゼリーを塗るので痛みは感じません。
○この検査でわかること
大腸ポリープ、大腸がん、直腸がんなどの病気を知ることができます。
○異常はこんな形で現れる
粘膜に付着したバリウムは白く映り、ガスや注入した空気は黒く映るので、コントラストのはっきりした画像になります。
腸の内腔が狭くなり、りんごを食べたあとの芯のような形状になる”アップルコア”大腸がんのサインです。
なぜなら、大腸がんはバリウムをはじく腫瘍像として映るからです。このように検査でポリープやがんが疑われた場合は、内視鏡検査が必要です。
○ドクターズアドバイス
検査前日の食事指導と下剤の飲用はきちんと守りましょう。前夜9時以降、検査が終了するまでは、絶食が原則です。検査後の腹部の張った感じは、白いバリウム便の排泄によって解消しますが、バリウム便が出ず、いつまでも違和感が残る場合必ず医師に伝えてください。