今回は、上腹部CT・MRI検査について紹介したいと思います(^-^)
○CT・MRI検査とは
CTは「コンピュター断層撮影」の省略、MRIは「磁気共鳴断層撮影」の省略です。どちらも寝ているだけの検査方法です。CTはX線を利用しますが、健康への悪影響については、繰り返し受けなければ問題ありません。ただし、妊娠している人は医師と相談してください。
○この検査でわかること
CTでは体の横断面の画像が得られ、MRIではどのような方向からの断面画像でも得ることができます。
CTとMRIにはそれぞれ得意、不得意が多少ありますが、基本的には管状臓器以外なら、形態的な異常を映し出すことができます。肝臓およびその周辺に限定しても、肝がん、胆道がん、膵がん、胆石、肝硬変、脂肪肝、腹水など、多くの病気が発見できます。
○ドクターズアドバイス
腫瘍らしき病変がある場合は、通常のCT・MRI検査では診断しきれないことがあります。そのようなときは、造影剤がどのように集まるか、その集中の度合いを見て判定することがあります。肝がん、肝血管腫の診断にはよく用いられる方法です。