今回は糖尿病の合併症について紹介したいと思います(^◇^)
血糖値が高い状態が続くと、全身の至るところに弊害が生じてきます。その多くは、日常生活に重大な影響を及ぼすおそれがあります。
○コントロール基準
糖尿病の合併症を予防するには、糖尿病をよりよい状態にもっていき、持続させることです。糖尿病コントロールの指標と評価は、
HbA1c 6.0未満 血糖正常化を目指す際の目標
7.0未満 合併症予防のための目標
8.0未満 施術強化が困難な際の目標
○糖尿病特有の三大合併症とは
糖尿病がこわいのは、血管を傷つけるからです。とくに毛細血管を傷つけるのが糖尿病の特徴で、その結果として糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症になりやすく、いろいろな病気が合併してきます。
三大合併症のうち、もっとも早く現われるのは、糖尿病神経障害です。自律神経にも末梢神経障害にも障害が現われます。
網膜症は、目の奥の網膜の毛細血管が破れて眼底出血を起こし、硝子体出血や網膜剥離に至るものです。その結果、失明してしまうことが少なからずあります。
腎臓の毛細血管に障害が生じると、ろ過機能が低下し、有害物質が体内にたまるようになり、これが糖尿病腎症です。
このために、毎年新たに12000人が1週間に3日、4時間の人工透析を余儀なくされるようになります。人工透析療法の費用は高価で、1人当たり年間約500万円が必要となります。ただし、国がある程度補助をしてくれます。
○糖尿病を放置していると複数の合併症に悩まされる
糖尿病の合併症は全身に及びます。たとえば、足の壊疽は、小さな傷でも抵抗力が衰えているために化膿し、痛みを感じにくくなっているために十分な施術もされないままになり、どんどん悪化していきます。
このように、糖尿病によるいろいろな障害が重なって進行していきます。
合併症のすべてが同時に起こるわけではありませんが、糖尿病が放置されていればいるほど、多くの合併症に悩まされることになります。