今回は糖尿病について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
なんとなくからだがだるく疲れやすい、きちんと食事をしているのにやせてきた、尿の量が多い、のどがかわきやすいなどが、糖尿病の典型的な症状としてあげられます。
膵臓から分泌されるいんすりんが十分でないときに、体内の当分がエネルギー源としてうまく働かなくなって起こりますが、その原因は膵臓疾患のみならず、過度の飲酒や疲労、肥満、ストレスなど、さまざまです。
<施術のポイント>
残念ながら、ツボ療法では直接的にインスリンの分泌を促進することはできません、したがって、ここでは糖尿病にともなう諸症状の緩和と、膵臓の動きを正常化させることが施術の目的となります。まず、膵臓の働きを高めるために脾ゆうを指圧します。足の三陰交、地機などの指圧も効果があります。内蔵機能の促進のためには、肝ゆから胃ゆ、腎ゆにかけてと、中かんから天枢、大巨にかけての指圧も行います。全身のだるさ、ぼんやりとした感じには首の天柱の指圧を、手足のだるさには曲池、陰陵泉、足の三里などの指圧をします。
<施術のすすめ方>
○脾ゆ
膵臓の働きを高め糖尿病の症状をやわらげる大切なツボ
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨の両側あたり。
<施術>
お客をうつ伏せにねかせ、施術者は両手で背中に手のひらをつき、左右のツボを親指で同時にやや力をこめて押す。これは膵臓の働きを高め、糖尿病の症状をやわらげる。すぐ下の胃ゆもあわせて指圧すると、胃の働きも整い、より効果的。
○天枢
消化器系と泌尿器系それぞれの機能を促進する効果がある
<位置>
おへその両脇から指幅2本分ほど外側
<施術>お客を仰向けに寝かせ、両手の人差し指・中指・薬指をそろえて左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。これにより消化経と泌尿器系の機能促進に効果があらわれる。頻尿・多尿の際は、近くの水分・水道に指圧もあわせておこなうとよい。
○曲池
のどの渇きや痛み・不快肝あどによく効くツボ
<位置>
肘の曲がり目の親指側のくぼみ
<施術>
肘をしっかりつかむようにしてツボの位置に親指を当てる。おすときは親指を当てる。押す時は親指の関節を曲げて力をこめる。これは、のどの症状にこうかのあるツボで、糖尿病の症状のひとつであるのどの渇きや、それによるのどの痛み・不快感をやわらげるのに効果がある。
○天柱
糖尿病にともなうぼんやり感と全身のだるさをとる
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ。
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるように指圧する。これによって首のこりがほぐれ、血行がよくなって、だるさやぼんやりとした不快感など、糖尿病にともなう全身症状がやわらぐ。