今回はやせすぎ・太りすぎについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
食欲があるのに太らないという人もいますが、一般的にやせすぎの人は、胃腸あまり丈夫でない人や、神経質な人が多いようです。そういった人の中には、慢性的な内蔵の病気がある場合もみられます。
一方、太りすぎは、主にかたよった栄養の摂取や食べ過ぎ、運動不足などが原因でおこります。太りすぎると動脈硬化症や高血圧症、心臓の病気をともないやすいので、注意が必要です。
<施術のポイント>
やせすぎの場合には、胃腸の機能を整えて消化活動を活発にする背中の胃ゆ、脾ゆ、腹部の大巨、足の三里、地機などの核ツボを指圧します。神経質で食が細く、体力の弱い人も腰の腎ゆの指圧で全身に活力がつきます。
太りすぎの場合には、背中や足の核ツボの指圧と、腹部の核ツボに沿った軽いマッサージが効きます。みぞおちから肋骨の内へりにそってなでたり、下腹部までを蛇行するようにもんだり、期門から関元までをなでおろしたりしてもよいでしょう。また、足に脂肪がつきやすい人は、ふくらはぎの承山などを刺激すると効果的です。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
神経質で食の細いやせすぎの人に体力と活力をつける
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側。
<施術>
施術者はお客をうつぶせに寝かせ、両手の親指でツボを押す。これによって腰の緊張がほぐれ、全身の体力増加と活力増進につながる。消化器の機能を高める胃ゆ・脾ゆなど背中の核ツボの指圧のあとに、背中から腰絵のマッサージとあわせておこなうとよい。
○承山
足に脂肪がつきやすい人は指圧とマッサージでふくらはぎをほっそりさせる
<位置>
足の後ろ側のふくらはぎの中心線上で、腱と筋肉の変わり目のところ。
<施術>
うつ伏せに寝かせたお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で数秒間、2~3回以上くりかえし押す。太り過ぎて足に脂肪がつきやすい人は、この部分の筋肉をふるわせたりもんだりして刺激を与えると、さらに効果的。根気よく続ければ足がほっそりしてくる。
○腹部の脂肪をとるマッサージ
仰向けに寝たお客が息を吐くのに合わせて、みぞおちから下腹部までをゆっくり押します。続いてみぞおちから肋骨沿いにいちばん下までを数回なでおろしたら、今度は腹部に大きく円やSの字を描くようにおこなう習慣をつけるとよいでしょう。
また、おへそのあたりを軽くつまんでは話すという動作を繰り返したり、肩峰のわき腹へ押すようにもむのも効果的です。
①施術者はお客の腹部に両手を重ねて、脂肪を軽く真ん中に寄せては話すという動作を繰り返す。
②施術者はお客のわき腹に指先をそろえて両手を重ね、そろえた指先で櫓を漕ぐようにして、リズミカルにもみ進む。
③そろえた両手の指先で櫓をこぐようにして、リズミカルにもみ進み、反対側のわき腹までたどり着いたら、同じ動作を繰り返す。