今回は、胸やけ・ゲップについて紹介したいと思います(^◇^)
<症状>
胸やけは、みぞおちから胸にかけて重苦しい、胃がもたれる、などの不快感のある症状です。ふだんから胃の調子が悪い、俗に胃弱といわれる人に多くみられます。
一方、ゲップは、胃にたまった余分な空気を吐き出す生理現象です。たくさん食べたときなどによくみられますが、胃の調子が悪いときは、胸やけとあわせて起こりがちです。
<施術のポイント>
ツボ療法で体調を整え、胃の機能を活発にすることで、胸やけやゲップはかなり防げるようになります。胃弱ぎみの体質改善にはお灸も効果的です。まずは、腹部全体を軽くさすって緊張をほぐします。それから腹部の巨けつ、天枢などの各ツボを。軽くこねるようにおしていきます。消化器系の機能を高めるには胆ゆ、胃ゆなど背中の各ツボの指圧はかかせません。足の三里と梁丘の指圧も効果的です。ゲップをおさえるには、のどの天突、気舎の指圧が有効です。
<施術のすすめ方>
大きなゲップで胃の中のガスを排出しいつまでもゲップが続かないようにする
<位置>
前首の中心線の両脇で、胸骨の上端、鎖骨の始まりの上側にあるくぼみ
<施術>
指先で両側のツボを同時に、力の入れ過ぎに注意して指圧する。お客はおなかの力を抜いて楽な姿勢を心がけるようです。続いて天突も指圧すると、胃にたまっていたガスが何度かの大きなゲップとなって排出され、やがておさまるようです。
○巨けつ
胃の諸症状に効いてみぞおちの不快感も取り除く
<位置>
腹部の、みぞおちのちょうど中央のところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ねて指圧する。中指の先で、胸の奥にむかうように押すのがコツ。このツボはみぞおちの不快感をはじめ、胃の諸症状に効果がある。慢性的な胸やけにはお灸も効果的です。
○手の三里
強めにもみ押しを続ければ胃の不快な症状がやわらぐ
<位置>
前腕の親指側で、ひじの曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほどはなれたところ
<施術>
親指の先が、お客の手の皮膚に沈むようにやや力をこめて押す。胃の不快な症状をやわらげるには、このツボをもみつづけるだけでもかなり効果がみられる。
○足の三里
胃のもたれと重苦しさをやわらげるのに効果的
<位置>
向こうずねの外側で、膝のしたからおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足を、それぞれ指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけておこなうとよい。こねるようにも押すと、胃のもたれと、それにともなう重苦しさがやわらぐ