今回は、ぎっくり腰について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
重い荷物を持とうとしたときや、何げなくもの拾おうと前かがみになったときなど、腰に力が入ったときに起こりやすいぎっくり腰。文字どおり、突然ぎっくりと激しい痛みが腰に走り、そのままの姿勢で身動きができなくなってしまうこともあります。俗に「急性腰痛」といい、たびたびくり返し起こると、足腰に鈍い不快な痛みが続くようになります。
<施術のポイント>
保温と安静を心がけ、あせって強く腰をもんだりしないように気をつけます。発症後1~2時間ぐらいまでは患部を冷やすのも有効です。ツボ療法では、まず腰の腎ゆ、大腸ゆ、関元ゆ、上りょうなどの各ツボを、上から順に、力の入れ過ぎに注意しながら軽めに指圧します。続いて足の三里、承山、解けいを強めに押します。これらの足の指圧はぎっくり腰にとくによく効き、おしたとたんに痛みがおさまったという例もあるほどです。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
腰の緊張をほぐして、安静にするのが一番
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手の親指でツボを押す。三焦ゆからここを通って大腸ゆまdを順にじっくり指圧し、マッサージを加えると、腰の緊張がほぐれてくるようです。
○大腸ゆ
痛みがひどければ無理にギュウギュウ押さず軽くなるだけでもよい
<位置>
左右の骨盤の上端を結んだ高さにある腰椎をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に手をついて、親指で指圧する。痛みがあればギュウギュウと無理に押さず、なでる程度でもよい。腰全体の症状に効果があるようです。
○関元ゆ
指圧を加えた後、やさしくなでると腰の血行がよくなる
<位置>
いちばん下の腰椎の両脇あたり。大腸ゆの少し下
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指でツボを押す。これによって腰の症状をよくするには、適度な下限の指圧のあと、患部をやさしくなるのがポイントです。
○承山
くり返し指圧するとぎっくり腰の症状がやわらぐ
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、健と筋肉の変わり目のところ
<施術>
うつぶせに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めにお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めに5~7秒押す。2~3回以上くり返すとぎっくり腰の症状がやわらぐ。ただし、はげしい痛みがおさまってから、腰の保温に注意しておこなう。
○解けい
強めの指圧が効果的、発症後しばらくしておこなうとよい
<位置>
足首の前面中央あたり
<施術>
施術者は、まっすぐ足を伸ばして仰向けに寝たお客の足首を、強めにぐっと押す。そのまま何回かくり返しているうちに腰の症状がおさまってくる。発症後しばらくして、痛みがやわらいでからおこなうとよい。
○上りょう
腰をめぐる血行をよくし冷えをやわらげて悪化を防ぐ
<位置>
臀部の平らな骨なるいちばん上のくぼみの中
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指でツボを押す。このツボを中心に腰の各ツボをゆっくりもみほぐすと、腰の緊張がほぐれて血行がよくなり、症状の悪化が防げるようです。
今回は、変形性腰椎症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
からだを少し動かしただけで、腰の痛みやしびれを感じる変形性腰椎症。これは、背骨の中(脊柱管)を通って延びている脊髄神経が、腰椎の椎骨間で外に出て、骨の出っ張り(骨棘)にふれるために起こります。この骨棘は、骨の老化が原因でできるため、中高年の人に多くみられます。
<施術のポイント>
ツボ療法で腰椎の変形を治すことはできませんが、痛みとしびれをやわらげ、日常生活を円滑にすることはできます。
まず蒸しタオルなどを当てて腰をよく温め、筋肉の緊張をほぐします。次に腰の次ようからいん門、承山まで、うつぶせのなったお客の背面の各ツボをていねいに指圧します。足の三陰交も加えます。腰骨に変形が起こると腹筋も弱くなり、姿勢がわるくなって腰痛を悪化させますが、盲ゆ、大巨、関元の指圧によって、腹筋を強くできます。
<施術のすすめ方>
○少し強めの指圧が腰の症状に効果をもたらす
<位置>
臀部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみ(第2後仙骨仙孔)の中
<施術>
施術者はお客の腰に両腰の緊張をほぐす。腰の症状は場合によって無理に強くおしてはいけないものが多いが、この場合は少し強めに指圧すると効果がある
○いん門
痛みとだるさをやわらげる臀部と足の後ろ側のツボは力のかけ方に注意して指圧する
<位置>
太ももの後ろがわの中央あたり
<施術>
うつ伏せに寝たお客の太ももに親指を押しあて、除所に力を強めて3~4秒指圧し、ゆっくり力を抜く。これを数回繰り返すとよい。臀部と足の後ろ側も同様に指圧する
○三陰交
しっかり指圧して腰から足にくる痛みと冷えをおさえる
<位置>
足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところ
<施術>
施術者は、お客のツボの位置に親指を当て、お客のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。足の痛みと冷えをともなう場合に、陰陵泉などといっしょに用いるとよい