今回はアレルギーとアレルゲンについて紹介したいと思います(^v^)
「アレルギー」という言葉を病名だと思っている人がいますが、これは体が起こす過剰な反応の一種です。
○アレルギーとは、抗原抗体反応が過剰になり、本来は体内にはいっても外のないものに対してまで反応し、病的状態をつくりだしてしまうことをいいます。
アレルギーは、遺伝素因と環境変化との関係のうえに成立すると考えられています。遺伝的な体質だけで起こるケースはまずありません。
○アレルゲンは広範囲に存在している
体内に侵入してアレルギー反応を引き起こす原因となるものを「アレルゲン」と呼んでいます。
アレルゲンは、自分の体にとって”異質”なものですから、その種類は非常に広範囲に及びます。体内への侵入経路も同一ではありません。
ただし、アレルギー体質の人であっても、すべてのアレルゲンが作用するというわけではありません。
アレルゲンについては、動物性たんぱく質や花粉、家ダニ、ちりなどがよくしられています。
○アレルゲンの種類
吸入性…花粉、ちり、かび、家ダニ、フケ、動物の羽毛、煙草の煙、乗り物や工場からの排気ガス
経口性…動物性たんぱく質、そば、小麦、やまいも、たけのこ、くり、まつたけ、ほうれん草、なす
経口薬…解熱鎮静薬、サルバルサン、ペニシリン、睡眠薬、サルファ剤、水銀剤など
接触性…化粧品、化学繊維、塗料、色素、うるし、はぜ、香料、動物性繊維、油脂
今回はアレルギーのある人のホームケアについて紹介したいと思います(●^o^●)
○「体質改善」は簡単なことではない
アレルギー反応は、年齢が上がるにつれ、あるいは生活環境が変わるにつれて、症状の重さや現われ方が違ってくることがあります。しかし、それがいつ、どのようにして起こるかは人それぞれで、一慨にはいえません。
また、住んでいる地域の環境がアレルギー発作の原因になっているというケースもよく見られます。
マスコミでも「体質改善の方法」といったものをよく取り上げていますが、これが有効といえるものではないのが事情です。体質は遺伝や生育環境によって形成されるものではありません。
もちろん、空気のきれいな地域への転地療法や減感作療法など、体質改善に効果的とされる方法を試みることは有意義なことですが、いずれも即効性のあるものとはいえませんし、どのようなアレルギーに対しても有効であるともいえません。
そこで現実的に求められるのは、苦しい発作が起こらないようにするための対処法です。
○アレルゲンを寄せ付けないくふうをする
アレルギー発作をできるだけ起こさないようにするには、「アレルゲンを自分に近づけない」という方法がもっとも確実です。
まず確認すべきことは、自分を悩ませるアレルギー反応の原因です。自分でもある程度はわかる場合もあります。医療機関でさまざまな方法で検査を受け、正確な情報を得ることが大切です。
自分の症状がどのアレルゲンによって引き起こされるものであるかを確認すれば、対応の方法もおのずと見えてくるでしょう。その多くは、生活環境にひそんでいるはずです。ハウスダストやダニなどがアレルゲンなら、こまめに清掃し、室内の風通しをよくし、日光を取り入れてダニの増殖を抑えましょう。
花粉がアレルゲンなら、外出時はマスクやゴーグルをつける、帰宅時は花粉を室内に持ち込まないように衣服や髪をブラッシングする、洗濯物は室内に干す、などが効果的です。医師の施術を受けながら、このような日常でのくふうを積み重ねればアレルギー発作の回数や症状の程度は、ずいぶん軽減されます。