今回は、血糖はインスリンの働きで調節されるについて紹介したいと思います(^v^)
血糖は、血液中のブドウ糖です。ブドウ糖は、食事によって摂取された糖質が腸管で姿を変えて吸収されたもので、エネルギー源として肝臓から全身に供給されるほか、グリコーゲンや中性脂肪に変身して貯蔵されます。
○インスリンは血糖値えお下げるホルモン
血糖の濃度のことを「血糖値」といい、血糖値はつねに一定のレベルに保たれています。そのコントロールの一翼を担っているのは、膵臓のβ細胞という組織から分泌されるホルモンのインスリンです。
インスリンは血糖値を下げる働きをしています。血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、副腎皮質ホルモンなどいくつもありますが、下げる作用をするのは、インスリンだけです。したがって、血糖値の調節をするためにはインスリンが欠かせないのです。
インスリンが血糖値を下げるのは、血液中を流れるブドウ糖を細胞内に取り込む働きを助けたり、それをエネルギーに転換させたり、中性脂肪として貯蔵させたりする作用によるものです。
インスリンはそのほか、たんぱく質の合成促進や細胞増殖などにも関与しています。
インスリンの活躍が、私たちの生命や活動をささえているのです。
○インスリンの作用不足が糖尿病の原因になる
糖尿病は、文字通りブドウ糖が利用されないまま尿に排出されてしまう病気ですが、それは、症状の一例にすぎません。
正確にいうと、糖尿病はインスリンの作用不足によってブドウ糖が細胞内に十分に取り込まれず、血管の中で高濃度になってしまう病気です。
インスリンの作用不足には、2つケースがあります。まず、インスリンの膵臓からの分泌量は必要量を満たしているにもかかわらず、細胞がそれをうまく活用できないというケース、もう一つは、インスリンの分泌量そのものが不足しているケースです。
このようなインスリンの異常によって高血糖状態が続くと、体にさまざまな弊害が生じてきます。
とくに、血糖値が600mg/dL以上になると、意識障害を引き起こすなど、命にかかわる重大な事態を招くことがあります。
○糖尿病にははっきりした自覚症状がない
糖尿病は、さまざまな合併症を引き起こす病気です。その多くは、日常生活に深刻な影響を及ぼします。
ところが、血糖値が高い状態から生じる自覚症状は、ほとんどありません。糖尿病だといわれてもピンとこない人が多いのも、そのためです。その結果、施術開始に時期が遅れて、いろいろな合併症に見舞われてしまう人が多いのです。
のどが渇く、尿の量が増えるといった自覚症状がしられていますがこれは高血糖の状態がある程度の期間続いていることを示すもので、ほかの合併症が現われていても不思議ではないともいえます。
そのほか、病気の進行とともに、視力が落ちたり手足がしびれるなどの自覚症状が生じてきますが、それらはほとんど合併症をともなっている場合の症状です。
今回はブドウ糖負荷試験について紹介したいと思います(^u^)
○ブドウ糖負荷試験とは
血糖値はつねに変動しているので、1回の血糖測定で異常値がでても、すぐに糖尿病と診断することはできません。
そこで、空腹時の血糖値を調べるとともに、一定量のブドウ糖水溶液かそれtp同等の液を飲み、その結果、血糖値がどのように推移するかを見て、より正しい判定をしようというのがブドウ糖負荷試験です。
○この検査でわかること
血糖値の推移のパターンを見て、糖尿病か、否か、糖尿病だとすればどの程度か判断されます。すでに糖尿病と診断されている場合には実施しません。
○基準値の範囲
空腹時と食後2時間値から判定します。
○ドクターズアドバイス
糖尿病の検査で「糖尿病とはいえませんが、境界型ですね」と診断されると、「まだ大丈夫」と安心していまう人がいますが、それは誤りです。
境界型を放置していると、糖尿病の人と同様に動脈硬化が進んでしまうからです。
未病のうちに生活改善をすることが必要です。