今回は、足のしびれ・痛み・坐骨神経痛について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
足のしびれは長時間座っていたあとなどに血液の循環が関与して起こる場合と、何もしていないのに起こる場合とがあります。何もしてもいないのに腰から足にかけてしびれを感じたり、体を曲げたときに痛みが走ったり、膝を伸ばしたまま足をあげると太ももの後ろに痛みがひびく、といった場合には、坐骨神経痛を疑います。
坐骨神経痛とは下半身をめぐる神経の束のことです。坐骨神経痛がひどくなると、筋力低下や足の皮膚の知覚まひなどを起こすことがあるので注意が必要です。
<施術ポイント>
お客をうつ伏せにねかせ、三焦ゆ、腎ゆ、志室から、大腸ゆ、膀胱ゆなどを、腰の保温に気をつけてていねいに指圧します。これに続いて承扶いん門から承山までの足の各ツボを指圧し、マッサージも併用すると効果的です。次にお客を仰向けに寝かせ、五枢、居りょうや足の三里、解けい、陽陵泉、懸鐘を指圧します。
根気良く指圧を続けることで、痛みがやわらいできます。また、からだの冷えにも強い体質へ近づき、足腰の痛みとしびれを予防できます。
<施術のすすめ方>
○五枢
冷えや疲れによる腰のだるさと足腰の神経痛に効果がある
<位置>
左右の骨盤の前側の前側の出っ張りの上
<施術>
お客を仰向けにねかせ、両手の親指で左右のツボを同時に押す。このツボの刺激は、冷えや疲れによる腰のだるさをはじめ、神経痛による足腰の痛みをやわらげる効果があるようです。
○居りょう
足腰のだるさをやわらげ 足がひきつれたような痛みにも効く
<位置>
腰骨の前端を少し下がったところ。左右両側にある
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、施術者はその横に膝をついて上半身を乗り出し、左右のツボを同時に両手で指圧する。下半身のだるさと、足がひきつれたような痛みによく効く。このツボの位置から太ももにかけてさするとさらによい。
○腎ゆ
腰のこりをほぐし、下半身の血行を促進する
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんで両側にある
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせて、両手の親指でツボをもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、いたみやしびれも楽になる
○志室
ゴリゴリしたところをもみほぐして下半身の症状をやわらげる
<位置>
腎ゆの外側、指幅2~3本分のところ
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせ、腎ゆの外側のゴリゴリしたツボの位置を両手の親指でゆっくり体重をかけてもみ押す。これによって腰のこりがほぐれ、下半身の血行が促進されるので、痛みやしびれも楽になる
○足の三里
こねるようにもみ押して足のだるさと痛みをとる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけておこなうとよい。こねるようにもみ押すと、足のだるさと痛みがやわらぐそうです。
○解けい
足首から先の症状をやわらげるのに効果的
<位置>
足首の全面中央あたり
<施術>
施術者はお客を仰向けに寝かせ、お客のかかとを手のひらで包むようにして、親指でツボを指圧する。これによって足首から先のだるさと痛み、ジーンと感じるしびれや、こわばった感じがやわらいでくる。
今回は、手のしびれ・痛み・神経痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
登山で重い荷物を背負ったときなどに、リュックサックのひもで肩が圧迫されて上腕がかるくしびれたり、運動や作業によって筋肉が疲労して痛んだり、指先が冷えてこわばり、しびれたり。手のしびれと痛みはさまざまな原因で起こります。なかでも、肩から指先まで一本の線を描くように痛む場合は、手の神経痛を疑います。
<施術のポイント>
神経痛はツボ療法が有効な病気のひとつです。蒸しタオルなどで患部を十分に温めることが大切です。温めて筋肉の緊張がほぐれたら、上腕のひじゆをはじめ、肘の曲池、前腕の手の三里、げき門、内関、手の甲の合谷などをポイントに各ツボを指圧し、マッサージをしていきます。
腕へめぐる神経の通り道にある胸の上方の雲門、中府、けつ盆の指圧も大切です。上腕部の痛みは、首、肩、背中のこりをともなうので、これらの部分のツボもよくもみ押すとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○けつ盆
腕の神経の通り道にあるツボ鎖骨に食い込むようにおして腕の痛みをやわらげる
<位置>
鎖骨の上のくぼみの半ばほど
<施術>
人差し指と中指を曲げて、鎖骨に食い込むようにぐっと押す。これは、胸や腕をめぐる神経の通り道にあるツボ。お客の呼吸に合わせてくり返すと、痛みがやわらぐそうです。
○ひじゅ
痛みで腕が上がらないなどの症状に効果がある
<位置>
肘の曲がり目から指幅7本分ほど肩寄りで、肩からの三角筋の終わるところ。
<施術>
施術者は、お客の腕をつかむようにして親指に力をこめ、指圧する。上腕部の症状、とくに痛みで腕があがらないときなどに効果てきです。
○手の三里
数秒間の指圧を3~4回腕の神経痛に効く
<症状>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先にむかって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
親指の先がお客の皮膚に軽く沈むぐらいに力をこめて押す。数秒間の指圧を3から4回繰り返す。腕の神経痛の施術によういると効果的です。
○曲池
手先に続く神経の通り道 強めに指圧すると手指の症状にも効果がある
<位置>
肘の曲がり目で、親指側のくぼみ
<施術>
肘をしっかりつかむようにして親指をツボの位置に当てる。親指の関節を曲げて力をこめて指圧すると効果的です。手先に続く神経の通り道なので、手指のしびれにもよく効く。腕全体をもんで筋肉の緊張をほぐすとさらによい
○合谷
痛みをしずめる効果がある 強めに指圧するとよい
<位置>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。あらゆる手の痛みをしずめる効果がある。
○内関
中指に抜けるような腕の痛みにとくによく効く
<位置>
前腕の手のひら側の中心線上で、手首の曲がり目から肘の方向へ指幅2本分ほど離れたところ。
<施術>
親指に力をこめてツボを指圧する。このツボは、腕の中指に抜ける痛みをやわらげるのにとくに効果的です。もみほぐすようにしてもよい。