今回は網赤血球について紹介したいと思います(^◇^)
○網赤血球とは
赤血球は骨髄でつくられるが、血液中に入る前にいくつかの階段を経ます。網赤血球とは、成熟した赤血球の一段前の未熟な赤血球をいいます。
○この検査でわかること
赤血球中にある網赤血球の数から、血液の生産工場である骨髄の状態がわかります。
貧血など、造血機能が関係する病気を調べる大きな手掛かりです。
○基準値の範囲
検査は赤血球に対する網赤血球の比率と網赤血球の絶対数で判定します。基準範囲は0.5~1.8%で、絶対数の基準範囲は3~10μリットルです。自動血球計数器で同時に測定できます。
○要注意と危険な数値
高い数値はなんらかなの原因で赤血球が早く破壊されるために、骨髄での造血機能が亢進していることを示し、溶血性貧血などが疑われます。
低い数値は、造血機能の低下を表し、再生不良性貧血や白血病などが疑われます。
○精密検査が必要な場合
基準範囲の上限を超えた数値、下限より低い数値は精密検査の対象です。
○ドクターズアドバイス
網赤血球の検査は赤血球の検査の単位は、最近、百分率表記に変更されました。以前は千分率という単位をつかっており、この場合は基準範囲も10倍、つまり5~18倍となります。
今回は血液に含まれる主な成分はこんな働きについて紹介したいと思います(^◇^)
体内を循環する血液は体重の約8%を占め、くまなく張り巡らせた血管網によって全身に送られます。
○血液は「血漿」と「血球」に分けられる
血液を採取して放置しておくと、上下2つの層に分かれます。上の層に集まる黄色がかった上澄み液を「血漿」または「血清」と呼び、下の赤く固まった層を「血球」と呼びます。
○各組織に酸素と栄養素を運ぶ運搬機能
血液の主な働きは、各組織に栄養と酸素を送り届けることと、老廃物を腎臓で捨てて静脈を通って肺から二酸化炭素を排出することです。その役目を果たすのが、「赤血球」です。
さらに、血液は生命の維持に欠かせないホルモンを細胞に送り届け、正常な体の機能を保つ手助けをします。
○細菌や異物を食べて病気を防ぐ生体防御機能
「白血球」などの血球細胞は、体にとって不都合な働きをする異物や病原体と戦い、変成した細胞や感染した細胞を識別して攻撃し、病気から体を守ります。
○血液を凝固させて出血を止める止血機能
血液は正常な場合は血管内をスムーズに流れていますが、出血などの異常が起こると血管を収縮させて血液量を減らし、「血小板」や凝固因子の凝固作用によって血液を固めて止血します。
○体温を保つ体温調節機能やpHコントロール機能
血液はたえず体内を循環することにより、体温をつねに36.5℃前後に保っています。
また、体内の細胞の酸性度は、いつも一定範囲内での変動に保たれています。