今回は腎盂尿管造影検査について紹介したいと思います(^◇^)
○腎盂尿管造影検査とは
腎盂は腎臓の中心部にあり、腎臓から出る尿を集めて尿管へと送り出しています。
腎盂尿管造影検査は、腎臓から膀胱までの尿の経路を、造影剤を使用してX線撮影し、異常を探るものです。
造影剤を静脈から注入する方法と、膀胱鏡からカテーテルを伸ばして尿の流れと逆行するように注入する方法とがあります。
通常、静脈性腎盂造影のほうできれいな像がえられない場合に、逆行性腎盂造影を実施します。
○この検査でわかること
静脈性腎盂造影では、5分ごとに時間を追ってX線撮影を行うことで、腎臓から膀胱までの形状的な異常を知ることできます。
○異常はこんな形で現われる
造影剤はX線を透過しないため、白く映ります。この形状に異常があれば、腫瘍や結石を想定します。
○ドクターズアドバイス
腎盂尿管造影検査は、仰向けに寝て行ないます。まず腹部のX線撮影を行い、それから造影剤を静脈に注入、5分おきなど時間を追って同様に撮影していきます。検査時間は約40分。
造影剤は通常、注射器または点滴で腕の静脈から注入します。
注意したい静脈の「詰まり」と「こぶ」
○静脈に起こる病気も軽く見てはいけないです!!
生活習慣病の引き金になることから、動脈硬化の予防が大事になりますが、静脈の病気も無視でいません。
静脈は体の老廃物えお回収して、肺や心臓に戻す働きしています。静脈がうっ滞を起こすと、「詰まり」や「こぶ」が生じ、場合によっては致命的な状態を起こすことがあります。
○足のむくみや痛みは深部静脈血栓症が疑われます!
静脈の病気は足の表面ではなく、より深いところを流れている静脈が、血の塊によって詰まり、血液が足に停滞するものです。
自覚症状がまったくないこともありますが、太ももやひざから下の足にかけて、静脈が浮き立って見えたり、明らかなむくみ、だるさ、痛みを感じることもあります。
慢性になるとふくらはぎがパンパンに腫れたり、痛みを感じることもあります。腫れたり、激痛のほかに、皮膚が赤紫色を帯びたり、色素沈着から黒ずんでくることもあります。
静脈血栓の診断には、静脈超音波検査が有効です。また、アイソトープを用いて血液を調べる検査もあります。
検査の結果、静脈血栓と診断された場合は、抗凝固法(血液が固まるのを防ぐための薬物療法)を中心に症状の改善をはかります。ケースによって、血の塊を溶かす薬を使用したり、外科的な施術で血栓を摘出することもあります。
今回はよく耳ににするエコノミー症候群について書きたいと思います(^-^)
飛行機で長時間の移動をした直後、空港に降り立ったころに突然倒れてしまう事から、よく知られるようになった病気で、空港機の一般座席である「エコノミークラス」に由来した病名ですが、エコノミークラスに限って起こることではありません。
飛行機以外にバスや列車、船などの交通機関を利用した人にも発症が見られたりします☆
主な原因は深部静脈に生じる血栓
長時間にわたり,上向きの寝た姿勢や、座った状態で水分の補給が少ないと、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。この静脈血栓は、歩行などをきっかけに脚の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞してしまいます。正式には「急性肺血栓塞栓症」という病名となります。
急性肺血栓塞栓症の症状の出方は、どの程度の大きさの静脈血栓が飛んできたかたかによります。
比較的小さい血栓の場合はまったく無症状のことも多いといわれています。
発症を防ぐには運動と水分補給
長時間座り続ける場合は、エコノミークラス症候群を予防するために、次のようなことを心がけましょう☆
○こまめに足を動かすなどして、下半身の血流をよくしましょう。
○飲み物を十分にとり、脱水を防ぎましょう。
○ゆったりとした、体を締め付けない衣類を着ましょう。
○脱水を助長する程度の飲酒を避けましょう。
なお、40歳以上の肥満者の場合は、深部静脈血栓症をおこしやすいので注意が必要です。