今回はMCV・MCH・MCHCについて紹介したいと思います(^◇^)
○MCV・MCH・MCHCとは
赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値の数値を組み合わせて一定の数式で算出する指標で、「赤血球恒数」または「赤血球指標」といいます。
MCV(平均赤血球容積)は、赤血球の体積を表します。
MCH(平均赤血球血色素量)は、色の濃さを表します。
MCHC(平均赤血球色素濃度)は、赤血球容積に対するヘモグロビン量の割合を示します。
○この検査でわかること
MCVは83~99FL、MCHは27~34pg、MCHCは31~36%が基準範囲です。
○ドクターズアドバイス
MCV値が基準範囲内、つまり赤血球一つひとつの容積や色の濃さには異常がなくても、赤血球数が減少すると正球性正色素性貧血が疑われます。正球性正色素性貧血には、溶血性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血などがあり、判別するためには精密検査が必要です。