今回はウイルス性肝炎について紹介したいと思います(^-^)
○肝炎の多くはウイルス性の肝炎
ウイルス性肝炎は以前はA型とB型が知られていました。それ以外は非A、非B型として扱われていましたが、1989年にC型ウイルスが発見されて以来、急速に研究が進み、現在ではD、E、G型も確認されています。
急性肝炎には、ウイルス性肝炎のほかに、飲酒によるアルコール性肝炎のほかに、飲酒によるアルコール性肝炎や薬物による薬剤性の肝障害、自己免疫性肝炎などがありますが、圧倒的に多いのはウイルス性のものです。肝がんの原因の90パーセント以上が、B型、C型肝炎ウイルスです。
肝炎のお客さんのついて「酒の飲みすぎか?」などと言うのは、的外れのことが多いです。
○肝炎ウイルスはどんな経路で感染するか
ウイルス性肝炎で問題なのは、その感染経路です。
A型肝炎で問題なのは、その感染経路、つまり食べ物や飲料水を通じての感染です。これは、A型肝炎ウイルスが主として便の中にいるためです。近年は、環境衛生や個人の衛星観念が向上してきたため、わが国では感染者が減少してきています。
B型肝炎ウイルスは、主に血液や体液を介して感染します。以前は輸血が原因になりましたが、現在はスクリーニング検査をして感染している血液は除外しているため、ほとんどみられなくなりました。ウイルスを保有する母親から新生児への母子感染も、予防法が確立したことで激減しています。現在増加しているには、性交渉によって感染するケースです。感染しないためには、コンドームの使用が必要です。
C型肝炎は、輸血による感染が圧倒的に多かったのですが、対策が徹底しているため、輸血による感染はほぼ予防できるようになりました。それ以外の原因として、予防接種の注射針がつかない捨てでなかった時代には、注射針を通して感染者から伝染した時代には、注射針を通して感染者から伝染したこともあります。性交渉で感染することはごくまれにしかありません。また、母子感染の確率も低いとされています。
D、E型肝炎はではあまり見られません。D型肝炎は比較的にまれで、B型肝炎ウイルスと併存します。E型肝炎は経口感染でやや増加しています。