今回はがんの検査と施術について紹介したいと思います(^◇^)
○がんはこんな病気
一般に悪性腫瘍のことを「がん」といっていますが、病理学では粘膜や皮膚などの上皮細胞にできる悪性腫瘍を「がん」と呼び、皮下組織や筋肉、骨などの組織にできる悪性腫瘍については「肉腫」と呼んで、区別しています。
ここでは、混乱を防ぐために、両方を総称して「がん」とよぶことにします。
がんは、体が保っている全体的な調和とは無関係に発達を続ける、異質な細胞の集団です。その細胞組織自体がくずれて壊死したり、周囲の組織を圧迫、破壊して機能不全に陥らせたりするやっかいな存在です。
細胞の分裂のし方が非常に盛んで、リンパ管や血管に入り込み、別の場所に定着して増殖します。これを「転移」といいます。
○がんは日本人の死因の第1位
がんはm死因の第1位をしめています。その割合は28.8%と約3人に1人ががんで死亡しています。がんを発病する人は日本人では2人に1人の割合です。よくがんは遺伝ではないかということも話題になりますが、それはごく限られたがんです。
○検査・施術方法が急速に進歩している
このように、まだあきらかになっていないことも多いがんですが、「開けてみなければわからない」という表現が通用していたひと昔前と比べると、現在では検査方法が飛躍的に進歩して、がんか否かの確認や、その進行のようすなどが、切開をしまくてもかなりわかるようになりました。とくにCTやMRIの登場は、検査技術の向上に画期的な役割を果たすようになりました。高度な検査にもとづく確実な診断は、適切な施術の現実に結びつきます。施術方法の進歩とあいまって、がんといえば死を覚悟しなければならなかった時代は過ぎ去ろうとしています。
○悪性腫瘍を施術する3本の柱は?
がんの施術は、それを完全に除去することを目指し、次に方法を3本柱として行なわれます。
第1の方法は手術で、転移を起こす前に実施するのが理想的です。
第2の方法は放射線施術を図ります。切開しにくい部分にも有効な方法です。
第3の方法は抗がん剤の使用で、全身性悪性使用には欠かせないものであり、再発予防の目的でも投与されることがあります。腫瘍の種類や症状に合わせてこれらをつかいわけます。そのほかに免疫療法、ホルモン療法、温熱療法などが試みられることもあります。