今回は、お灸によるツボ療法について紹介したいと思います(^-^)
お灸による施術は、皮膚に対する温熱の刺激効果を利用したもので、古くから一般家庭でも広くおこなわれていました。お灸の熱刺激が皮下に伝わって血行をよくし、血液内にさまざまな免疫物質をつくるとともに抵抗力を増すという効果があります。また、ツボにお灸をすることで、からだの機能を改善する効果も期待できます。
お灸の種類と方法には、直接、皮膚にすえる有痕灸と、痕がつかない無痕灸、知熱灸のほかに、市販の温灸器をよういた温灸などがあります。
○お灸に必要なもぐさと線香
お灸をこなうには、もぐさと、天下のための線香、もぐさを払いのけるための筆かピンセットが必要です。もぐさは薬局で市販されています。線香は普通に家庭で用いられているものでかまいませんが、できればかためで折られにくいものを選ぶようにします。もぐさの質は、やわらかで淡黄色のきめ細かいものを選ぶと、火がつきやすく、徐々に燃えていきます。
○お灸お方法
もぐさを手のひらにとってよくもみ、適量を取り分けてツボの位置に円錐形にして置きます。ツボをわずかに湿らせておくともぐさが安定しますが、もぐさを取り分ける手が乾いていないと、手にもぐさがついて崩れてしまうので注意します。うまくツボの位置に円錐形にもぐさを置いたら、その頂上に線香で点火します。点火後はもぐさのおいてある周囲の皮膚を人差し指と中指ではさむいようにして押さえます。この取り分けて点火する文のもぐさを一壮という単位で呼びます。一壮目のもぐさが燃え尽きたら筆かピンセットで払いのけ、次のもぐさをおいて、再び同様の手順で二壮目のお灸をします。
○お灸の回数
お客の体力や症状によって異なりますが、ひとつのツボに対する一回の施術では、大人で三~七壮、子供で一~三壮ぐらいが適当です。知熱灸の場合は、大人で一回三~五限度とします。お灸は数週間続けて一週間休むぐらいのペースで行なうと効果的ですが、一~二日でやめたのでは効果がありません。
○お灸をしてはいけないとき
空腹時、食後すぐ、飲酒中・発熱時、めまいや動悸がひどいとき、ひろうの激しいときは、お灸による施術を控えた方が安全です。
○お灸のあとは
お灸のあとは軽く指先でその部位を指圧します。痕が化膿したときには軟膏を塗って、化膿が治るまでお灸施術を休止します。
お灸の直後の入浴は控えます。お灸の後、一時間以上たったら入浴して差し支えありません。