今回は、変形性腰椎症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
からだを少し動かしただけで、腰の痛みやしびれを感じる変形性腰椎症。これは、背骨の中(脊柱管)を通って延びている脊髄神経が、腰椎の椎骨間で外に出て、骨の出っ張り(骨棘)にふれるために起こります。この骨棘は、骨の老化が原因でできるため、中高年の人に多くみられます。
<施術のポイント>
ツボ療法で腰椎の変形を治すことはできませんが、痛みとしびれをやわらげ、日常生活を円滑にすることはできます。
まず蒸しタオルなどを当てて腰をよく温め、筋肉の緊張をほぐします。次に腰の次ようからいん門、承山まで、うつぶせのなったお客の背面の各ツボをていねいに指圧します。足の三陰交も加えます。腰骨に変形が起こると腹筋も弱くなり、姿勢がわるくなって腰痛を悪化させますが、盲ゆ、大巨、関元の指圧によって、腹筋を強くできます。
<施術のすすめ方>
○少し強めの指圧が腰の症状に効果をもたらす
<位置>
臀部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみ(第2後仙骨仙孔)の中
<施術>
施術者はお客の腰に両腰の緊張をほぐす。腰の症状は場合によって無理に強くおしてはいけないものが多いが、この場合は少し強めに指圧すると効果がある
○いん門
痛みとだるさをやわらげる臀部と足の後ろ側のツボは力のかけ方に注意して指圧する
<位置>
太ももの後ろがわの中央あたり
<施術>
うつ伏せに寝たお客の太ももに親指を押しあて、除所に力を強めて3~4秒指圧し、ゆっくり力を抜く。これを数回繰り返すとよい。臀部と足の後ろ側も同様に指圧する
○三陰交
しっかり指圧して腰から足にくる痛みと冷えをおさえる
<位置>
足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところ
<施術>
施術者は、お客のツボの位置に親指を当て、お客のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。足の痛みと冷えをともなう場合に、陰陵泉などといっしょに用いるとよい