今回は、小児虚脱体質について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
虚脱体質とは、生理的に不安定で、刺激に対して過敏に反応しやすい体質のことです。こどもの場合、一般にやせ型で血職が悪く、食欲がない、疲れやすい、かぜをひきやすく治りにくい、といった傾向があり、ぜんそく症状を起こしやすいのが特徴です。また、一見健康そうにみえる太った子どもでも、肥満児で皮膚に弾力がなく、筋肉の発達が悪いというタイプの虚脱体質である場合があります。
<施術のポイント>
ツボ療法では、全身の機能を調節し、体力増身をはかります。虚脱体質のこどもは、背中の身柱や首のつけ根の大椎に反応があらわれるので、ここが施術の中心になります。頭の百会と腰の腎ゆをはじめ、背中と腹部の各ツボをやさしく指圧して全身の調子を整えます。かぜをひきやすい場合には、風紋の指圧が効果的です。
○大椎
アレルギー体質でからだの弱いこどもの施術にとてもよく効く
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
片手で子供のからだを支えながら、もう一方の手の親指でツボを軽くこねるように押す。アレルギー体質でからだの弱いこどもの場合、このあたりがこっているので、よくほぐすとよい。お灸も効果的です。
○身柱
子どものからだを丈夫にしさまざまな症状に効果がある
<位置>
背骨の上、第三胸椎と第4胸椎の間のあたり
<施術>
別名を「散りき」といって、さまざまな病気や症状の原因を散らし、子供のからだを丈夫にするといわれているツボ。両手の親指で軽くもみ押したり、お灸をすえたりすると効果がある。子供の施術の場合、指圧はゆるく、お灸は温灸程度で熱くしないようにする。
○腎ゆ
からだの緊張をほぐし、全身に活力をつけるツボ
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はこどものうつ伏せにねかせ、両手の親指でゆっくりやさしく指圧する。これによって、こどものからだの緊張がほぐれ、体力向上と全身の活力増強にもつながるようです。