今回は「ピーマンとパプリカ!栄養素の違い」を紹介したいと思います!
ピーマンとパプリカは、分類上、実は「かなり近い野菜」になります。
ピーマンは、「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種ピーマン」という分類です。
トウガラシから辛味を抜き、未熟な状態で独特の苦味と香りを味わうために改良されたものです。
パプリカは、「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種パプリカ」という分類です。
トウガラシから辛味を抜き、生でも食べられるように肉厚で甘みがあるよう改良されたものです。
「トウガラシ属」という事からもわかる通り、元々はトウガラシを品種改良したもの。
そう言われてみると、ピーマンとパプリカの外見はトウガラシに似ている部分がありますね。
ピーマンとパプリカは見た目だけでなく、栄養素の面でもかなり似ています。
主に含まれる栄養素はビタミンA、ビタミンC、ビタミンEで、
特にビタミンCはレモン以上に多く含まれています。
また各ビタミンの含有量は、ピーマンよりパプリカのほうが優れており、
パプリカには、ビタミンAやビタミンCがピーマンの約2倍、ビタミンEはなんとピーマンの約5倍も含まれています。
とはいえ、ピーマンにも、健康面でパプリカに負けない効能があります。
それは独特の香りに含まれている、ピラジンという成分にあります。
ピラジンには血液をサラサラにする効果があり、血液が固まってできる血栓を防ぎやすくなります。
そのために脳梗塞や心筋梗塞の改善に効果があり、血圧を下げる効果も期待できます。
ピーマンよりもビタミン類が豊富なパプリカですが、実は色によって栄養面で違いがあります。
赤いパプリカのあの赤は、トウガラシにも含まれているカプサイシンによるものです。
トウガラシと違って辛くはありませんが、発汗作用はトウガラシと同様にしっかり働きます。
またカプサイシンには抗酸化作用もあり、コレステロールの低下に強く働きかける効果もあります。
一方の黄色いパプリカには、赤パプリカよりも更に多くのビタミンCが含まれています。
その上お肌をイキイキさせるルテインが、この中では一番多く含まれています。
なので黄色いパプリカは、美白効果と美肌効果が一番期待が持てますね。