今回も引き続き消化器の診断につかわれる用語の意味について、紹介したいと思います(^-^)
○胃液食道逆流
食道裂孔ヘルニアなどにより、食道下部に胃液が逆流する現象です。
○胃外性腫瘤
胃の外側に発生した腫瘤により、胃が圧迫される所見です。
○胃潰瘍
粘膜欠損が深いものを言います。無症状のものもあれば、上腹部痛のあるものもあります。出血をともなうと黒色の便が出現し、貧血の原因になります。食事はやわらかいものにします。入院施術や輸血、手術が必要になる重傷の潰瘍もあります。軽症であれば薬物施術で改善します。内視鏡(胃カメラ)検査を受けて潰瘍の程度を判定することが必要で、それによって施術方針がことなります。薬物施術ですむものが多いですが、内視鏡的止血術が行われることもあります。
○胃潰瘍瘢痕
過去に発症した胃潰瘍の跡で、無症状です。内視鏡検査が必要なことがあります。早期胃がんとの鑑別が必要です。病理組織検査を行うことがあります。ピロリ菌に感染していなければ、再発予防のために除菌施術を行います。
○胃下垂
胃が骨盤より下の位置にある症状です。
○胃陥凹性病変
正常の胃粘膜が一部欠損した病変のことです。腫瘍、潰瘍などで見られます。
○胃憩室
胃壁の一部が外側へ袋状に突出したものです。無病状であり、放置してかまいません。