今回は、下部消化管内視鏡検査を紹介したいと思います(*^_^*)
○下部消化管内視鏡検査とは
内視鏡を用いた検査の一つです。下剤の内服に加え、検査当日に薬2リットルの水薬を約1時間かけて飲みます。この水薬は、腸内の便を洗い流しながら大腸をきれいにします。その後、内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を観察します。
病変部が見つかれば、組織の一部を摂取し、良性か悪性かを判断する病理組織検査を行います。
○この検査でわかること
大腸がん、潰瘍性大腸炎、直腸ガン、クローン病、大腸結核などの有無がわかります。また、バリウム検査で異常が見つかった場合に、病名を特定するためにこの検査が用いられることもあります。
腸内を直接観察できるとともに、組織検査を同時に行うことができるというメリットもあります。
○異常はこんな形で現れる
大腸がんの場合は、腸の内腔に隆起が認められます。出血や白いこけのようなものをともなっていることもあり、進行すると内視鏡が狭くなります。
大腸ポリープは、いぼ状、あるいはきのこ状をしています。潰瘍性大腸炎では、大腸粘膜にただれや出血などが見られます。
○ドクターズアドバイス
検査時には、腸内を完全に空にしておく必要があります。前日には下剤の服用なども指示されますが、ふだんから便秘傾向の人は、検査の2~3日前から食事の調整や下剤の服用が必要ですので、医師に相談してください。腹痛や下剤がある場合も、事前に伝えてください。