今回はTTT・ZTTを紹介したいと思います(^-^)
○TTT・ZTTとは
TTTは「チモール混濁試験」、ZTTは「硫酸亜鉛混濁試験」の省略です。ともに、摂取した血清中に試薬を入れ、その濁り方から、たんぱく成分の割合を調べる検査です。
○この検査でわかること
TTTは、血清中にグロブリンが増加すると混濁度が高まり、アルブミンが増加すると混濁度が下がります。
また、ZTTは、血清中のγ-グロブリンが増加すると混濁度が高まります。
この変化のし方から、肝臓に起きている異常を探ります。
○基準値の範囲
混濁度は自動計測器で確認します。TTTの基準範囲の上限値は4マクラガン単位、ZTTの基準範囲の上限値は12クンケル単位です。
○要注意と危険な数値
数値の高さは、想定される疾患の違いを示すもので、危険度を示すものではありません。
○ドクターズアドバイス
TTTやZTTは、血清こう質反応検査とよばれるものの一種で、個々の血清成分やたんぱく分画を細かく測定することができなかった時代に開発された、古典的な検査方法です。正確さに欠けるため、現在もこれからが多用されている国は、先進国では日本以外にありません。