今回は、総蛋白・アルブミンを紹介したいと思います(^-^)
○総蛋白・アルブミンとは
血液中の蛋白は100種類以上もありますが、大半はアルブミンとグロブリンの2つのグループに属しています。総蛋白はその全体の濃度を意味します。また、A/Gはアルブミンとグロブリンの量の比率です。
○この検査でわかること
免疫グロブリン以外の血漿蛋白は肝臓でつくられるため、TP、A/Gの異常は肝機能の異常をある程度反映しますが、詳しいことはわからず、蛋白分画や関連検査を行うことによって実態に迫ります。
○要注意と危険な数値
アルブミンの境界域とは、高齢者の栄養状態を見る重要な指標です。
TPが高いと、良性M蛋白血症、多発性骨髄腫、こう源病、脱水などが考えられます。
○ドクターズアドバイス
蛋白分画は5分画あり、次のような疾患が考えられます。
①アルブミンが少ない場合は肝硬変、ネフローゼ症候群、
②α1グロブリンの増加は急性炎症
③α2グロブリンの増加はネフローゼ症候群
④γグロブリンの増加は肝硬変、慢性炎症、こう原病