今回は出血時間について紹介したいと思います(^◇^)
○出血時間とは
皮膚から出血したとき、自然に止血するまでの時間を「出血時間」といいます。
検査では、耳たぶに針で小さな傷をつけて出血させ、30秒おきに吸い取り紙をあてて、血が完全に止まるまでの時間を測定します。
紙で取った出血が直径1mm以下になれば、止血したと判断します。
○この検査でわかること
血管凝固にかかわる血小板の機能や、出血に関係する毛細血管が弱くないかどうかなどがわかります。
血液の一般検査として、また、手術前の検査としても行うことがあります。
○要注意と危険な数値
基準範囲の上限値を超えても、つまり5分を超えても出血が止まらなければ、血小板減少症・血小板機能異常・DICの病気が疑われます。ただし、診断は関連検査によって総合的に確定します。
○精密検査が必要な場合
基準範囲をはずれた場合は、血小板の異常なのか、あるいは毛細血管壁の異常によるものなのかを調べる必要があります。
○ドクターズアドバイス
消炎解熱鎮痛薬のアスピリンやインドメタシンなどを服用していると、血小板機能低下により、出血時間が長くなることがあります。
検査を受ける前にこのような成分を含む薬を内服して異常値が出た場合には、1週間程度、服薬を中止して、再検査を受けましょう。