今回はPT・APTTについて紹介したいと思います(^-^)
○PT・APTTとは
血液の凝固には、内因系と外因系のあわせて12の凝固因子がかかわっています。
PT(プロトロンビン時間)は、外因系の因子の異常を調べる検査です。
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)は内因系に関する因子の異常を調べる検査です。両者は組み合わせて行なわれます。
○この検査でわかること
血液の凝固能力がわかります。主に手術前に、血液が止まりにくいかどうかを知るために検査をします。また、PTのみ異常、APTTのみ異常、両方とも異常、のいずれであるかによって、どの凝固因子が欠乏しているかがわかります。
○基準値の範囲
PTは時間または活性を%で表わし、基準範囲の下限値は70%です。APTTは時間で表わし、28.0~39.0秒が基準範囲です。
○要注意と危険な数値
基準範囲をはずれた場合は、凝固因子欠乏・球性肝炎・肝硬変・ビタミン欠乏症
○ドクターズアドバイス
抗凝固薬ワルファリン使用者ではプロトロンボ比を国際的に標準化した指標であるPT-INRを2~3に、また心臓人工弁挿入者では2.5~3.5になるように薬量を調整します。