今回はASOについて紹介したいと思います(^◇^)
○ASOとは
抗スレプトリジン‐Oの略称です。ストプトリジンは溶血性連鎖球菌が出す毒素で、赤血球を破壊し、さまざまな病気をもたらします。ASOはその抗体です
○この検査でわかること
急性扁桃炎、猩紅熱、リウマチ熱などを引き起こすA群β溶血連菌の感染の有無がわかります。異常値の場合は、2週間異常間隔をおいて再検査し、数値が明らかに上昇していれば、最近感染したことが判明します。
○基準値の範囲
成人は、160U/Lが基準範囲上限値です。
○要注意と危険な数値
健常者でもある程度の抗体価を示し、それも個人差があるので、正常か異常か判断するためには、2週間異常経過してから再検査をします。その結果、4倍以上の差が認められた場合は感染していると判定されます。数値の高さと病気の重症度とは連動しませんが、変化の推移により、感染した時期を推定します。
○精密検査が必要な場合
糸球体腎炎、リウマチ熱などが疑われるときは、精密検査が必要です。
○ドクターズアドバイス
溶連菌の感染によって起こった病気が長引くと、リウマチ熱は心臓便膜症を合併しやすいので、注意が必要です。
これは、高原抗体反応の乱れによって、免疫機構が誤って健康な心臓の細胞を攻撃してしまうために生じるものです。