今回は、しゃっくりについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
ヒック、ヒックと数秒間隔でくり返されるしゃっくり。これは、横隔膜のけいれんによって起こる、一種の反射運動です。胸の横隔膜が上下することで肺がふくらみ、呼吸がおこなわれますが、そのリズムが順調に保たれなくなったときに、しゃっくりが起こると考えています。
<施術のポイント>
コップ一杯の水を一息に飲み干したり、大きく深呼吸して下腹部をふくらませて呼吸をとめるなど、しゃっくりをとめる家庭療法はいろいろあります。首のうしろには、側頚天と呼ばれる、頭と体を結ぶ神経が集中して通っているところがあります。ツボ療法の前に、ここをしっかりもむのも効果的です。続いて気舎、天てい、天突を、のどがくるしくならない程度に指圧し、首すじのマッサージをするとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○気舎
天てい・天突と並んでしゃっくりを止める効果が高い
<位置>
前首の中心線の両脇で、胸骨の上端、鎖骨のはじまりの上側のくぼみ
<施術>
指先で療法のツボを同時に、力をいれすぎて苦しくならないように注意しながら指圧する。続いて天てい・天突も指圧し、首筋をゆっくりさするようにすうと、やがてしゃっくりがおさまってくる。
○巨けつ
横隔膜にさようしてしゃっくりをしずめる効果がある
<位置>
みぞおちのちょうど中央
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先で小さくこねるように押す。これは背中のかくゆとともに胸と腹をへだてる横隔膜の位置にあるツボで、横隔膜の働きに作用し、しゃっくりをしずめるようです。
○かくゆ
横隔膜のけいれんをしずめ呼吸を楽にする
<位置>
左右の肩甲骨の下よりの内側で、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者は、うつ伏せにねかせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。押しながら、こねるようにもむのがコツです。背中の緊張をほぐし、横隔膜のけいれんをやわらげるので、呼吸が楽になるようです。