今回は、躁うつ病について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
気分が高揚して活動的にふるまうことのできる躁状態と、一日中、気分がすぐれず虚脱感に襲われ無気力になるうつ状態が交互にあらわれます。また、躁状態のときは朝早く目覚めたのに夜も興奮して寝つかれない、うつ状態のときは朝おきれないうえに夜も寝つきが悪い、という不眠もみられます。躁・うつ、どちらかひとつの状態だけがあらわれる場合もあり、とくにうつ状態だけがあらわれるケースが多いようです。
<施術のポイント>
主にうつ状態のときは全身の活力が衰えているので、ツボ療法では体力増強と活力の回復を目標にします。頭の百会をはじめ、背中と胸、腹部、足の各ツボを指圧またはお灸で刺激します。とくに胸のだん中、腹部の中かん、背中の心ゆ、腰の腎ゆなど重点的に刺激するツボをいくつか選び、数週間以上続けると効果があります。
<施術のすすめ方>
○百会
頭の重苦しさをやわらげ、めいった気分をすっきりさせる
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、、胃県の中心から上がった線が交差する、頭のてっぺん
<施術>
施術者はお客の頭をかかえ込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。うつ状態によくみられる頭痛・頭重をやわらげ、めいっていた気分をすっきりさわやかにリフレッシュする効果がある。
○心ゆ
心身の緊張をほぐすツボ、ほかの背中の各ツボも順に指圧する
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これは、心身の緊張をほぐす効果がある。背中のほかの各ツボも同様にして、うえから順にリズミカルに指圧するとよい
○だん中
呼吸器と循環器の機能を整え、胸苦しい気分もやわらぐ
<位置>
左右の地首を結んだ線のちょうど真ん中のところ
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の胸の上の指圧をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。これは呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれる。