今回は前立腺肥大症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
初期には尿が出にくい、放尿に勢いがない、排尿二時間がかかる、排尿回数が頻繁になる<頻尿>などの症状がみられます。中年以降の男性に多い症状で、ひどくなると残尿がしだいに多量となって膀胱の拡張と腎機能の低下を招き、また、前立腺肥大症が原因でインポテンツとなることもあります。
<施術のポイント>
腹部の中極、大かくなどを中心に各ツボを指圧します。肺に用機能の回復には水道、曲骨、活力増進には盲ゆ、関元が効果的です。背中の肝ゆ、腰の腎ゆ、命門、膀胱ゆも泌尿器とからだの全体の機能に効果があるので、ていねいな指圧を加えます。男性性器の機能改善には、腰の上・中・下りょうと次りょう、足のれい溝、太衝などの各ツボを、指圧またはおきゅで刺激すると効果的です。
<施術のすすめ方>
○中極
前立腺肥大症からくる泌尿困難など、泌尿器系の諸症状によく効く
<位置>
おへそから指幅4本分ほど下のところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。これは、泌尿器系の諸症状をやわらげ、前立腺肥大症のために起こる肺に用困難などによく効きます。
○太衝
ふだんから親指で押しもんでいると排尿が楽にできるようになる
<位置>
尿を出やすくする効果がある。したがって、ふだんから親指でよく押しもんだり、お灸をすえたりしているとよい。泌尿器の症状は冷えによって悪化するので、ほかの足の各ツボといっしょに用いると、足の冷えもやわらいでくるようです。
○膀胱ゆ
頻尿をはじめとする、泌尿器系の症状に効果
<位置>
臀部のひらな骨<仙骨>にある上から2番目のくぼみより指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でていねいに指圧する。頻尿などの症状がある場合にはとくによく効く。腰全体を軽くマッサージするとさらによい。