今回は腹腔鏡検査を紹介したいと思います(^-^)
○腹腔鏡検査とは
腹腔鏡とは、レンズなどの装置を先端部につけた細い管と、画像モニターそのほかの装置をつなぎ、その先端部を腹腔部に差し込んで、肝臓などの対象臓器の表面を直接観察したり、撮影したりする検査機器です。
肝硬変などの肝疾患や、腹膜腫瘍の診断に役立つほか、消化器官の部分切除や腹膜などの検査にも利用されています。
管を挿入するためには、腹壁を小さく切開することが必要です。腹腔鏡の先端部には組織を採取する装置があり、必要があれば病変と思われる部分の組織を取り出して、確定診断の材料にします。超音波下胆生検もあり、病状に応じて使いわけがなされます。
最近は、胆のうや消化管の一部を切除する腹腔下手術という方法も普及しつつあります。
○この検査でわわかること
肝臓表面の色や性状、形状、肝臓の大きさなどが確認でき、組織検査で疾患の診断を行います。肝がん、肝硬変、慢性肝炎などの確認に利用されます、
○ドクターズアドバイス
腹腔鏡検査は、通常は入院中に実施します。当日は、朝から絶食になります。検査そのものは約1時間で終了しますが、その日は終日、横になって安静を保ちます。その後は数日、感染症を防ぐために抗菌薬が投与されます。また、腹腔鏡挿入部分の抜糸も数日後になります。
今回は上部消化管内視鏡検査を紹介したいと思います(^-^)
○上部消化管内視鏡検査とは
検査前に薬を口に含み、咽頭に麻酔をかけます。それから先端に小型カメラのついたスコープという器具を挿入し、食道、胃、十二指腸までを観察します。鼻の穴から入れる検査法もあります。
バリウム検査で異常が疑われたときに、さらに詳しく調べるためにも行います。
○この検査でわかること
潰瘍からの出血や、胃炎によって起こる粘膜のただれの色調の変化などがわかります。さらに、この検査では「生検」といって、がんが疑われる場合に用いて組織を採取し、良性のものか悪性のものかを診断することもできます。
○ドクターズアドバイス
内視鏡では消化管の内腔から粘膜の状態を観察できますが、粘膜の下の領域は診断できません。
そこで、内視鏡と超音波を発信させ、粘膜下の腫瘍や胃がんの深さなどを描出します。
今回は上部消化管X線バリウム検査を紹介したいと思います(*^_^*)
○上部消化管X線バリウム検査とは
造影剤のバリウム駅を口から飲んで、食道から胃、十二指腸までをX線写真で映し出す検査です。バリウム液と発泡剤を飲んだ後、X線モニターに消化管の形や内腔を映し出します。
○この検査でわかること
胃や食道、十二指腸の表面にバリウム液が薄く付着することにより、X線写真で表面の凹凸の変化が白黒の濃淡となって映ります。これにより、食道、胃、十二指腸のポリープ、潰瘍やがんなどが発見できます。
○異常はこんな形で現れる
正常な場合は全体が均一に白い映像として描かれます。粘膜面に凹凸があるとバリウムの「抜け」や「たまり」として現われ、潰瘍は「くぼみ」として現われます。がんは「くぼみ」や「盛り上がった画像」として映ります。
○精密検査が必要な場合
検査で上部消化管内視鏡検査を行います。
○ドクターアドバイス
検査当日は胃を空にしておく必要があり、原則的には、前日の夜9時以降は飲食を避けます。検査終了後、下剤を服用し、水分を多くとって、バリウムが腸に残らないようにします。
バリウムは検査後1~2日以内に白い便となります。
今回は大腸の働きについて紹介したいと思います(^-^)
大腸は盲腸、結腸、直腸に大きく区別され、消化管の一器官として植物消化の最終プロセスを担っています。
○大腸は、消化のプロセスを担う 長い臓器
食べ物は、口から食道を経て胃に送られ、胃で吸収されやすい状態に紹介されます。続いて、十二指腸、小腸、大腸の順で送られていきます。
大腸は、右下腹部から始まって右上腹部に達し、腹の中を横切って左上腹部に至り、腹のの左側を下がっていき、さらにS字状にまがって、そのあとまっすぐに下がって肛門に至ります。
上行結腸の下端で、小腸が横のほうに開口している部分から下を盲腸といい、その先端にミミズのような形でついているものを虫垂といいます。このように大腸はたいへん長い臓器です。
○消化管にかかる異常は便にあらわれる
では、大腸へ送られた食べ物はどう変化するでしょうか。
まず、結腸で消化されて液状になります。そこで水分の吸収も行われるので、食べ物はかゆ状、半かゆ状とだんだん硬さを増していき、最終的には固形の便となり、直腸を経由して肛門から排出されます。
大腸の運動が強すぎたり過敏になると、便の通過が速くなって水分の吸収が間に合わなくなり、ほぼ液状のまま排泄されます。これが下痢症状です。逆に、大腸の運動が低下すると、水分が吸収されすぎて便秘になります。
口腔から肛門までの消化管はずっとつながった1本の管で、消化管内で起こるさまざまなトラブルは、便の色や形、硬さに影響を及ぼします。
○自分の目でも便のチェックを
大腸を調べるには、病院できちんと検査を受ける必要がありますが、便を自分の目で直接観察することも重要です。
正常な便は茶褐色をしています。もし、真黒い色をしてたり、鮮紅食色をしている場合、あるいは形状があきらかに通常と異なるような場合は要注意です。早めに病院で検査を受けてください☆