今回は、上腹部CT・MRI検査について紹介したいと思います(^-^)
○CT・MRI検査とは
CTは「コンピュター断層撮影」の省略、MRIは「磁気共鳴断層撮影」の省略です。どちらも寝ているだけの検査方法です。CTはX線を利用しますが、健康への悪影響については、繰り返し受けなければ問題ありません。ただし、妊娠している人は医師と相談してください。
○この検査でわかること
CTでは体の横断面の画像が得られ、MRIではどのような方向からの断面画像でも得ることができます。
CTとMRIにはそれぞれ得意、不得意が多少ありますが、基本的には管状臓器以外なら、形態的な異常を映し出すことができます。肝臓およびその周辺に限定しても、肝がん、胆道がん、膵がん、胆石、肝硬変、脂肪肝、腹水など、多くの病気が発見できます。
○ドクターズアドバイス
腫瘍らしき病変がある場合は、通常のCT・MRI検査では診断しきれないことがあります。そのようなときは、造影剤がどのように集まるか、その集中の度合いを見て判定することがあります。肝がん、肝血管腫の診断にはよく用いられる方法です。
今回は上腹部超音波検査について紹介したいと思います(^-^)
○超音波検査とは
体を傷つけることなく内部のようすがわかるため、お客の負担もほとんどありません。
○この検査でわかること
腫瘍や胆石などの形態的な異常をとらえることができます。
上腹部超音波検査は、肝臓のほか、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器、腹部のリンパ節検査に向いています。
胃腸などの管状の臓器については、超音波の反響が拡散、重複するため、不得意です。
○異常はこんな形で現れる
腫瘍は薄い白い形で、胆石はそれよりはっきりした白い形で、胆石はそれよりはっきりした白い形の像として見られます。
胆石の場合は、その像の後方に黒い影が伸びます。
最近では画像化技術が進歩し、たとえば2mm程度の胆石でも発見が可能です。なお、ポリープも白く見えますが、音響陰影はみられません。
○ドクターズアドバイス
上腹部超音波検査を受ける場合、前日の夜9時以降の飲食は水やお茶を除いて禁止となります。
腸にガスがたまっていると画像が映りにくくなります。
また、太っている人では、皮下脂肪がじゃまをして、臓器が見えにくくなります。
今回はHCV抗体を紹介したいと思います(^-^)
○HCV抗体とは
HCVは、「C型肝炎ウイルス」の省略です。これに感染すると、体内に生産される抗体がHCV抗体です。
ただし、この抗体があるからといって、C型肝炎に対する免疫ができてるとはいえません。
○この検査でわかること
C型肝炎ウイルスの感染の有無がわかります。
○検査結果の判定
陰性なら、C型肝炎の感染症は否定されます。ただし、HCV抗体は感染から1カ月ほど経過しないと陽性反応が出ませんから、感染直後に検査した場合は、陰性となることがあります。
HCV抗体が陽性の場合は、これまでにC型肝炎ウイルスに感染したことを意味します。
現在、体内にウイルスが存在するかどうかは、HCV-RNA検査を行って確認します。
HCV抗体が陽性で、AST・ALTが高値の場合は、C型肝炎である可能性が高いと考えられます。
ウイルスには6つのタイプがあります。そのタイプによってインターフェロモン施術の反応も変わってきますので、C型肝炎と分かった場合は、そのタイプ検索を行います。
○関連検査
AST・ALTなどの各種肝機能検査、上腹部超音波検査、血小板
○精密検査が必要な場合
C型肝炎が発症すると、その半数前後が慢性肝炎に移行し、やがて肝硬変から肝がんに至ります。その傾向があれば、精密検査を行います。
今回はHBs抗原について紹介したいと思います(^◇^)
○HBs抗原とは
B型肝炎ウイルスは、芯になる粒子の外側を殻が覆うような形をしています。
その殻のようなものえおHBsと呼び、体内では抗体をつくらせる原因物質ですので、HBs抗原と呼んでいます。
それに対して、ウイルスを排除しようと産み出されるものをHBs抗体といいます。
○この検査でわかること
HBs抗原が陽性であれば、B型肝炎ウイルスに感染しています。また、HBsを抗原として産生されるHBs抗体を調べる方法もあります。こちらは感染を防ぐ働きをするものなので、陽性なら、今後も感染が起こらないことをとします。
ただし、B型肝炎ウイルス予防接種でつくられた抗体は、10年ほどで消化します。
○ドクターズアドバイス
主としてHBs抗原・抗体について触れましたが、B型肝炎の検査には、そのほかHBs抗原、HBs抗体など、いくつかの種類があります。その種類と判定法があります。必要に応じていくつかを併せて実施することで、診断の精度を高めます。