今回は半身不随(脳卒中)について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
脳の血管がつまったり破れたりして起こるからだの左右どちらかのまひ状態を、脳卒中による半身不随といいます。発症後しばらく手足がだらりとしたまひ状態となって、手足がほとんど動かせない状態になることが多く、数週間たつと今度はひきつった状態のまひとなります。
とくにては手のひら川がひきつって伸ばせなくなり、足は足の後ろ側がひきつってのびたままになります。
まひした手足は、冷えたりほてったり、むくんだり痛んだりすることがあります。
<施術のポイント>
運動機能の回復をはかる施術が効果をあげるのは、発症後半年から一年ぐらいまでです。まずは、専門医の施術を受けながら、リハビリテーションをおこなうことが大切です。
ツボ療法では、手足のマッサージを中心にして、体の機能回復訓練が順調におこなえるよう手助けをします。頭、首、肩をマッサージしたり、筋肉のこわばりをほぐして関節の動きを楽にするよう、背中のけつ陰ゆ、手の曲池など、背中や手足の核ツボを軽めに指圧してもよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○曲池
肘の運動の前に軽く刺激して緊張をほぐす
<位置>
ひじの曲がり目の親指側のくぼみ。
<施術>
施術者は、仰向けにして親指をツボの位置に当て、軽く力をこめて指圧する。肘の曲げ伸ばし運動の前におこなうと、この部分のこわばりがほぐれ、関節が動かしやすくなります。
○半身不随お客の関節運動
半身不随お客は、手足のひきつりのためにまっすぐからだを伸ばして寝ることができません。しかも、ひきつったからといって同じ姿勢お長時間続けていると、ほかの病気を併発する原因にもまりかねません。お客が自分ひとりで自由に動くことができない場合は、介護者が数時間おきにお客の体の向きや手足の位置を変える必要があります。
お客の体胃県巻を介護者がただしくおこなうことが、お客の関節のひきつりや変形を防ぐことにもつながります。また、お客の手足の関節を動かす運動を介護者が手伝っておこなうと、からだの機能回復を早めるのに役立ちます。
①ひきつった手足をまっすぐにするには
あおむけにねたお客のまひしている側の方を横に開き、腕とわきの間に筒状にまるめた毛布をはさんで固定する。まひしている側の足浦には、別途や壁にもたせかけたいたを当て、足が内側や外側にむかないよう、枕や毛布、座布団などで固定する。手にはタオルなどを握らせる。
②手の関節を動かす運動
介護者は、お客の手首をもって腕を伸ばす。お客が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがコツ。最初は肘を押さえて前腕が直角になるまで動かし、次に押さえる場所を腕のつけ根に移し、腕をまっすぐに伸ばす。これをゆっくりと繰り返す。ひきつってちぢまって手の指を1本ずつほぐして開いたり、手首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。
③足の関節を動かす運動
介護者は、お客の足首をもって足を曲げ伸ばす。お客が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがこつ。最初は膝を押さえて徐々に愛詩をまげていき、ある程度まで曲げたら次に徐々に戻す。これを静かにくり返す。足首を押さえてつま先を外側に向けたり、足首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。
今回は脳血管疾患について紹介したいと思います(^v^)
脳血管疾患は脳の血管が詰まるタイプと、血管が破れて出血を起こすタイプに大別できます。
○動脈硬化が脳梗塞の原因になる
脳の血管が詰まるタイプの脳卒中は、脳梗塞と呼ばれるもので、脳血栓と脳塞栓に分かれます。
脳血栓は、脳の動脈が動脈硬化を起こして内部が狭くなり、硬化部がそのまま閉鎖してしまうものです。
脳血栓や脳塞栓が本格的に起こる前に、その前ぶれとして一過性の脳虚血性発作がおこることもあります。
脳梗塞が起きると、血管の詰まった先に酸素や栄養などとどかなくなり、組織が死んでしまいます。
脳梗塞の原因となる動脈硬化は、不健康な生活習慣や加齢、高血圧の進行などによって促進されます。血管の老化といえる動脈硬化は、60歳以降に多い病気ですが、最近は、脂質異常症や糖尿病の発症が低年齢化しており、動脈硬化の発症年齢も低下しています。
○くも膜下出血は20~30代で発症することもある
脳の血管が破れて起こるタイプの脳卒中を頭蓋内出血といい、脳出血とくも膜下出血に大便されています。
脳出血の原因の大半は、高血圧です。脳血管内につねに高い圧力がかかり続けて、血管がもろくなり、破れて脳内に出血をきたすものです。
出血部位によって、被殻出血、視床出血、皮下出血、橋出血、小脳出血などに分類されています。脳の内部で出血する点は共通していますが、発症部位の違いによって障害の現われ方は異なります。
クモ膜下出血は、脳の表層付近の血管が破れ、血液がくも膜の内側にある隙間に流れ込むものです。くも膜の直下にある細い動脈にこぶができ、それが破裂して起こるケースが大半です。
動脈瘤は、血管壁の構造上弱い部分に血行力学的アンバランスが加わって生じ、さらに血圧の影響を受けてふくらんでしまうものです。中年の人の発症が多く見られます。
くも膜下出血には、もう一つのタイプがあります。それは、脳血管の奇形によるもので、動脈・静脈を問いません。先天的に動脈瘤や異常な血管形成部があり、そこが破れてしまうものです。先天性ですので、発症は高齢者とは限りません。20~30代の人でもクモ膜下出血を起こします。発症数そのものが多いわけではありませんが、くも膜下出血は高齢者の病気とは限らないのです。
○発症要因はほかの生活習慣病と重なっている
脳卒中の発症原因については、動脈硬化、高血圧など、個々の要因がかなりわかってきています。が、未解明の部分がまだ多いのが現状です。ただ、加齢が大きな発症条件になることは確かです。
そのほか、脳卒中を起こしやすいのは次のようです。
①大量の飲酒を毎日のようにしている人
②摂取エネルギーの多すぎる人
③ヘビースモーカー
④ストレスの多い生活をしている人
このように見てみると、生活習慣病になりやすい人と、かさなり重なっていることがわかります。