今回はヘマトクリットについて紹介したいと思います(^◇^)
○ヘマトクリットとは
血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットといいます。血液を遠心分離器にかけて固形成分と血漿にわけ、固形成分の割合を測定します。
○この検査でわかること
ヘマトクリット値は血液の濃さを表しています。数値が低ければ貧血が疑われ、高ければ血液がドロドロで詰まりやすくなっていることを示します。
○基準値の範囲
男性は40.8~47.9%、女性は36.3~43.3%が基準範囲です。妊娠中の女性は、血漿が増加するのでやや低くなります。
○要注意と危険な数値
基準範囲の下限未満、上限超で真性多血症、脱水、ストレスが疑われます。
貧血の多くは鉄欠乏性貧血ですが、まれに、骨髄の異常や腫瘍が原因であることも考えられます。
○精密検査が必要な場合
男性で37%未満、女性で33%未満の場合は貧血の原因を調べる二次検査を受けます。
○ドクターズアドバイス
ヘマトクリット値の増加は、運動、喫煙、脱水、ストレスなどによっても起こります。
一方、現象は貧血を意味します。数値が低い場合は、子宮筋腫、胃・十二指腸潰瘍なごといった体内の出血源がないかごうかを、きちんと調べる必要があります。
今回は赤血球数について紹介したいと思います(^◇^)
○赤血球数とは
赤血球は肺で受け取った酸素を全身に運び、体内で発生した二酸化炭素を回収して肺に放出する「ガス交換」を行っています。
赤血球数とは、静脈を流れる血液1L中の数をいいます。
○この検査でわかること
血液に含まれる赤血球の数が多すぎれば多血症の診断が、少なければ貧血が疑われますが、貧血の診断は血液関連検査の結果と併せて総合的に行われます。
○基準値の範囲
男性は4.32~5.28、女性は3.89~4.78が基準範囲です。妊娠中の女性は基準範囲内で低めに出ます。
○要注意と危険な数値
基準範囲下限未満の低い数値の低い数値が出た場合は、貧血の原因を調べる必要があります。
○精密検査が必要な場合
貧血の場合は、骨髄での生成が悪いのか、どこかから出血しているのかなどの精密検査が必要になります。
○ドクターズアドバイス
赤血球は骨髄でつねに新しく生産されています。その寿命は約120日です。
寿命のつきた赤血球は、毎日脾臓で壊され、新陳代謝が行われています。赤血球は直径7.5μm、厚さ2μmの、中央がくぼんだ円盤状の形をしています。
今回は赤沈(血沈)について紹介したいと思います(^◇^)
○赤沈とは
「赤血球沈降速度」の略で、血沈とも呼ばれます・検査は、採取した血液に抗凝固剤を混ぜてガラス管に入れ、1時間後に赤血球が何mm沈んだかを計ります。
○この検査でわかること
赤沈は、赤血球数と血漿中に含まれるたんぱくの成分によって、速くなります。検査結果からは、主に炎症をともなう病気の有無や程度がわかります。ただ、赤沈は基本的なスクリーニング検査であり、体のどの部分に異常があるのかはわかりません。
○基準値の範囲
男性は2~10mm/時、女性は3~19mm/時が基準範囲です。妊娠中の女性や高齢者は高くなります。
○要注意と危険な数値
CRP検査と組み合わせて評価します。
○ドクターズアドバイス
赤沈の異常は、さまざまな病気が原因で起こります。数値が高く関連検査を受けても原因が不明のときは、全身のチェックを受ける必要があります。
また、赤沈は病気の重症度にも比例するため、施術効果の判定にも用いられます。