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頭・首のツボ②|大和高田市 ふれあい鍼灸整骨院

2018.02.28 | Category: 鍼灸施術

今回も前回と引き続き、頭・首のツボ②について紹介したいと思います(^-^)

がんえん

「がん」は、おとがい・下あごのことを指しています。「えん」は、疲れる・憎む・おす・しずむなどの意味があります。

下顎を押し上げ、歯を噛むようにすると筋肉が動くところ、すなわちこめかみのことを指しているのです。

漢字のもつ意味が、そのままツボ名になっているというわけです。

<ツボの見分け方>

髪の生え際の額の角から、耳の上にむかって線を引きます。その線上で、歯をぐっと髪合わせたとき、頭の両側の筋が隆起するところからわずかに下にあります。俗に言う、こめかみががんえんです。

<施術の効果>

目の疾患やめまい、片頭痛などにとても効果があります。とくに後頭部の痛みをやわらげます。

また、耳鳴りや子どもひきつけなどの施術にも用いられるほか、顔面のまひやこわばり、三叉神経痛、手・腕の痛みによく効きます。

完骨

完骨の「完」は、家のまわりにめぐる垣根をあらわし、垣根に欠けたところがないところから、まっとうするという意味をあらわします。そこから、「完骨とは耳後の高骨をいう」とされるように、耳の後ろの垣根のような骨<乳様突起>を指すツボ名だということがわかります。

<ツボの見つけ方>

耳の後ろの出っ張っている骨、乳様突起の下の端の後ろ側のくぼみの中にあります。この部分を指で強く押すと、頭の両側にひびくように痛みます。

<施術の効果>

完骨はさまざまな症状に広く効果がありますが、とくに片頭痛、めまい、脳充血、顔面の神経まひ、不眠症などの症状によく効きます。

たちくらみをともなう頭痛・頭重の施術のほかに、頭や顔のむくみ、歯肉炎、耳の疾患の施術にも使うツボです。

口のゆがみ、首やうなじの痛み、動悸や息切れ、のどがつかまえていたいといった症状がみられるときに、この完骨を刺激するとたいへん楽になります。

きょう陰

「きょう」は骨にあいている穴のことで、「陰」は少陰腎経という東洋医学の用語をしめしています。つまり、陰をうかがう穴というのがきょう陰の意味です。

きょう陰と呼ばれるツボは、足にもあります。親指から数えて4番目の指の端が足のきょう陰です。

耳の後ろの髪の生え際を少し入り、動脈が指に触れるところを目安にするとよいでしょう。強く押すと痛みが感じられます。

<施術の効果>

頭・目の痛み全般によく効きます。頭の痛みからくるめまい、立ちくらみが起こったときは、このツボを軽く押さえると症状がやわらぎます。

そのほかにも、こむら返り、うなじの痛みからくる耳の疾患、耳鳴り、下からの出血にも効果があります。

そのほかにも、こむら返り、うなじの痛みからくる耳の疾患、耳鳴り、下からの出血にも効果があります。

耳の疾患への施術効果は昔から知られており、中国では耳の不自由なこどもの施術にきょう陰が使われていました。また、このツボは、疲れや血圧の症状など中年以降の人に特有の全身症状にも効果があります。気分がすぐれない、疲れやすい、耳がきこえにくいといったときに、このツボを指圧すると症状がやわらぎます。

耳門

耳の門と書くとおり、東洋医学では、耳門は耳の病気の原因となる邪気が出入りする門にあたるところです。耳の疾患全般によく効くということをこのツボ名はあらわしています。

<ツボの見つけ方>

耳の穴のすぐ前に、耳珠という小さな出っ張りがあります。その耳珠のすぐ前でやや斜め上に耳門があります。

そのあたりを指でふれると、頬骨の下にあごの関節があるのがわかります。

<施術の効果>

耳の疾患全般にすぐれた効果があります。たとえば、耳鳴り、難聴、中耳炎、外耳炎などによく効きます。そのほか、顔面の神経まひ、三叉神経痛などの施術にも用いられます。また、歯の疾患<痛み>にも効きます。

聴宮

「聴」は、文字通り、きく・しっかりきくという意味です。「宮」は、みや・御家で、生活の中心となる家の尊称です。つまり、ものをしっかりときく場所の中心部であるというのがツボ名の由来です。

<ツボの見つけ方>

耳の前にある小さなやわらかい突起を耳珠といいます。耳珠の真ん中にはくぼんだところがありますが、その少し前をぐっと押さえると、さらに少し前をぐっと押さえると、さらに少しくぼみます。そこが聴宮です。口を開けるとちょうどこのツボがくぼむので、みつけにくいときは口を開けたり閉じたりすると探しやすいでしょう。

<施術の効果>

耳鳴り、難聴の特効ツボです。とくに、せみが鳴くようなジ―っという音や、キーンという金属音のような耳鳴りをおさえるのに効果があります。そのほか、耳の病気全般、顔の筋肉の病気からくる頭痛・頭重、めまい、視力の減退、記憶力の減退にもすぐれた効果があります。

耳珠の前には聴宮のほかに耳門というツボがありますが、この二つのツボは耳の疾患ンの施術にかかせない大切なツボです。

頭・首のツボ①|大和高田市 ふれあい鍼灸整骨院

2018.02.27 | Category: 鍼灸施術

今回は、頭・首のツボ①について紹介したいと思います(^-^)

①百会

「百」という数字は、もろもろの・数が多い・たくさんのという意味をあらわします。すなわち、体の働きに関係するもろもろの道筋が、一堂に集まり会する場合が、頭のてっぺんにある百会のツボというわけです。百会のツボは応用範囲が広く、多くの症状に効果があるのは、そうしたツボ名の由来にも関係しています。

<ツボの見つけ方>

頭頂部のほぼ中央にあるツボです。左右両耳を前に折り曲げ、その最上端から頭のてっぺんにむかって上がった線と、左右の眉の間の中央からまっすぐ上がった線の交差する点をとれば、正確に頭頂部の中央を見つけることができます。

また、眉の間からまっすぐ上がった頭の中央を通る線で、額の髪の生え際から生え際までを十二等分すれば、このツボはちょうど、額の生え際から五、衿足の生え際から七ぐらいの位置になります。ここを指先で押すと、軽い痛みが感じられます。

<施術の効果>

たいへん応用範囲が広く、指圧やお灸、鍼施術などによく用いられます。たとえば、血圧の変化や異常によるめまい・立ちくらみのほか、乗り物酔い、二日酔いなどといった全身症状の施術に効果があります。

また、疲れ目、鼻づまり、さまざまな病気が原因で起こる頭痛・頭重、耳鳴り、寝違えや首・肩のこり、脱毛症の予防、痔などにも効果があります。

頭のてっぺんからまっすぐからだの芯に抜けるように指圧するのが施術のコツです。これによって、精神的なものが影響して起こる症状も含め、さまざまな病気が原因で起こる頭のぼんやりした感じがスッキリしてきます。

②えい風

「えい」は、かざす・目がかすむ・かくす・けげなどの意味があります。

風は中風をあらわし、中風からくる目や耳の疾患によく効くツボと推測されます。

<ツボの見つけ方>

耳たぶの後ろにあるツボです。耳たぶのすぐ後ろにある骨のでっぱりを乳様突起といいますが、その骨の前、小さなくぼみの中にこのツボがあります。耳たぶを後ろに押さえるとちょうどこのくぼみに触れます。

耳の後ろのくぼみを指先でもむとシーズンとひびくような痛みを感じるので、比較的さがしやすいツボです。

<施術の効果>

顔のまひ、けいれん、頬の腫れや歯痛に効果があります。これが原因で起こる首・肩のこりや痛みもやわらげてくれます。

そのほか、難聴や耳の痛み、歯痛、まめい、乗り物酔いにも効果があります。

またえい風は、三叉神経痛の施術の特効ツボでもあります。耳のまわりには、このえい風をはじめ、聴宮、角孫、きょう陰、耳門など、いくつかのツボが集まっています。これらのツボは難聴、耳鳴りの特効ツボです。中国では、耳の聞こえない子どもたちがこれらのツボに鍼施術をおこなうことで、聴力を回復したという報告があります。

③角孫

角孫の「角」は、額の「かど」をあらわしています。「孫」は、まご・子の子、から「つなぐ」という意味があります。角孫というツボ名は、額の角で、いろいろなからだの働きと関係のあるツボの並んだ線のいくつかがつながっているところから由来しています。

<ツボの見つけ方>

耳全体を前に祈り、耳の穴をふさぐようにかぶせたとき、耳のいちばん上があたるところにあります。髪の生え際のくぼんだところを目安にするよよいでしょう。

または、口の開け閉めを目安に探すこともできます。口を開けたり閉めたりすると、筋肉が動いて、くぼみげできたりもとに戻ったりするところが角孫というわけです。

<施術の効果>

歯の病気、耳の病気に広く効果があるツボです。また頭重。頭痛がするとき、めまい、たちくらみのときにこのツボを押すと頭がすっきりしてきます。

目の疾患は結膜炎など、耳の疾患は耳鳴り、耳の痛み、中耳炎などにとくに効果があります。歯では虫歯、歯周炎の症状をやわらげます。

④曲びん

「曲」には、まがる・かがむ・屈折する・すみ・かたはしなどの意味があり、額の角をあらわしています。「びん」は、横毛のことを指しています。

つまり、額の角で髪の毛のきわにあるという意味で、ツボのある位置が名称になっています。

<ツボの見つけ方>

もみあげの後ろの髪側にあるツボです。胸骨弓の上のへりよりさらに指幅一本分ないし二本分ほど上の水平線が、耳のすぐそばの髪の生え際と交差するところにあります。口を開いたときに、くぼみができるところを目安に探してもよいでしょう。

また、耳たぶを前に折り曲げたとき、その前側のへりがもみあげにふれたところの最上部にとるという方法もあります。

<施術の効果>

頭の中の痛み、とりわけ血管性の頭痛・頭重に効果があります。

頭の両側から下顎にかけての腫れや痛みもやわらげます。三叉神経痛、目の疲れを取り除きたいときにもよいツボです。