今回は、AST(GOT)・ALT(GPT)について紹介したいと思います(●^o^●)
○AST・ALTとは
従来はGOT・GPTと呼んでいた検査名を、最近はそれぞれ、AST.ALTと呼び替えるようになりました。
ASTはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略称です。
○この検査でわかること
AST・ALTともに、臓器や組織に障害が発生すると血液中に増加してきます。
ASTは肝臓、心臓、筋肉の障害に反応を顕著に現わすため、2つを同時に調べて比較検討すれば、障害が起きた臓器の診断に役立ちます。
○基準値の範囲
ASTは30U/L、ALTも30U/Lが基準範囲の上限値です。ただし、飲酒、運動、薬物などの影響で数値が上がることがあります。
○要注意と危険な数値
数値が高いほど、肝機能障害の重要度を示します。
ALTは70U/L以上、ALTは100U/L以上になると、精密検査が必要です。
○ドクターズアドバイス
ASTとALTの大小で、ある程度の病気の推測が可能です。いずれも高値で、かつAST<ALTの場合は慢性肝炎、ALT>ALTで、かつAST・/ALTの場合は慢性肝炎、AST/ALT比2.0以上の場合は、肝硬変が考えられます。つまり、慢性肝炎から徐々にAST>ALTになる場合は進行を意味し、注意が必要です。