今回は、肝臓はこんな働きをしているを紹介したいと思います(^-^)
○肝臓は体の化学コンビナート
体幹部右側から中央に存在する肝臓は、その大きさに見合うだけの重要な働きをしています。その主なものをあげると、次のようになります。
①エネルギー源となる栄養素をグリコーゲンに変えて貯蔵する。
②貯蔵しているグリコーゲンをブドウ糖につくり変えてエネルギーを供給する。
③コレステロールを合成する。
④各種のビタミンを貯える。
⑤血漿タンパク質を合成する。
⑥有害なビリルビンや過剰なコレステロールを排泄する。
⑦アンモニアなどの有害物質を無毒化する。
⑧脂肪の消化吸収を助ける胆汁をつくる。
⑨血液を貯蔵し、必要に応じて供給する。
⑩血液凝固にかかわる物質をつくる。
消化管などからくる血液は、門脈と呼ばれる静脈血管を通って肝臓にはいります。
⑧で示した胆汁は、胆道を通って十二指腸へ注ぎます。
一般的に、各臓器の組織は一度切除されると再生できませんが、肝臓の組織は、健康な状態なら再生できる雄一の存在です。
○胆のうは胆汁を濃縮する器官
胆のうは、肝臓の下側に位置する器官です。肝臓でつくられた胆汁は、胆のうで一時的に貯えられて、ここで濃縮され、胆道を通って十二指腸へ分泌されます。
胆汁は、胆汁酸とコレステロール、胆汁色素などを含む液体です。大便の色はこの色素によるものです。
胆汁酸は、腸内の脂質を乳化して消化、吸収できる形にする、重要な消化液です。