今回は血小板について紹介したいと思います(*^_^*)
○血小板とは
血小板は、血管が損傷して出血したとき、その部分に粘着して出血を止める役割を果たしています。検査は血液を採取して、1μL中あたりの血小板数を測定します。
○この検査でわかること
血小板による止血能力とともに、出血傾向があるときに原因を判別する目安になります。
○基準値の範囲
基準範囲は150~329です。
要注意と危険な数値
高値の場合は、血小板血症や鉄欠乏性貧血、炎症性の病気などが疑われ、検査で原因を特定する必要があります。
低値の場合は、骨髄での産生の低下、体の組織での破壊の亢進、脾臓でのプーリングが考えられます。とくに40未満になると鼻血や歯ぐきからの出血が止まりにくくなります。
○精密検査が必要な場合
血小板の減少が、赤血球数や白血球数の異常をともなうかどうかで、検査方針が異なります。また、血小板数が正常でも、機能低下から出血しやすくなることもあります。
○ドクターズアドバイス
出血傾向がないのに、検査で血小板減少という結果がでた場合、「EDTA依存性偽性血小板減少症」が疑われます。採血管に含まれているEDTAという抗凝固剤の影響で起こるもので、実際の血小板は正常です。疑われた場合は別の抗凝固剤を用いた方法で再検査します。