今回は、膝の痛みについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
膝の曲げ伸ばしがつらく、座りにくい、膝がこわばる、重だるい、鈍痛がする。これらの症状は、リウマチ、痛風、膝に外傷を負った場合などのほか、膝関節の老化などによっても起こります。痛みをかばって歩くため、歩行姿勢が悪くなって腰に負担がかかったり、筋肉が衰えたり、ひどい場合には膝に水がたまったり、骨が変形したりすることもあります。
<施術のポイント>
膝の周囲の血行をよくして痛みをとるため、血海、足の三里、陰陵泉、承山、とく鼻、委中を指圧します。腰痛をともなうときは腰の腎ゆ、志室、大腸ゆ、足の疲れやだるさをともなうときは足の裏の湧泉などを用います。
お灸もたいへん効果があります。とくに内膝眼へのお灸を続けると、ただ痛みをやわらげるだけでなく、膝に水がたまっている場合にも膝の痛みには、外膝眼への刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○血海
足の血行をよくして膝の痛みをやわらげる
<位置>
膝蓋骨の内へりを指幅3本ほどあがったところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の膝上をつかむようにして、親指でツボを強く押しもむ。これは、足の血行をよくし、膝の痛みをやわらげる効果があるようです。
○とく鼻
内膝眼・外膝眼とともに用いて膝の諸症状を軽くする
<位置>
膝蓋骨のすぐ下の真ん中あたり
<施術>
親指で指圧しても、お灸をしても効果的。このツボは内膝眼・外膝眼と並んで、膝の痛みや、膝に水がたまるなどのいろいろな症状を軽くする効果があるようです。
○陰陵泉
膝の痛みとすねに残っているだるさを取り除く
<位置>
膝の下、内側にある大きな骨の下のくぼみ
<施術>
くぼみに親指を食い込ませて指圧する。膝の痛みだけでなく、すねにだるさが残る場合によういるとよい。あまり痛みがひどいときは、無理に強く押さないようにする。
○足の三里
足の血行を促進し、痛みとだるさをやわらげる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下から指幅3本ほどはなれたところ
<施術>
親指でぐっと強めに指圧する。くり返しおこなうと足の血行が促進され、膝の痛みと、それにともなう足の疲れやだるさもやわらいでくるようです。
○承山
押したりなでたりさすったりすると膝から下のだるさがやわらぐ
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、健と筋肉の変わり目のところ
<施術>
うつぶせに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めに数秒間押す。加えて委中からここまでをなでたりさすったりしていると、膝から下の重くだるい感じがやわらぐようです。