今回は腹痛・胃けいれんについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
腹痛は、腹部だけでなく、心身のさまざまな病気が原因で起こります。胃けいれんは、みぞおちからわき腹、おへその上あたりが突然痛み出すもので、数分から数時間続き、背中を丸めずにはいれないほどになります。ひどい場合は冷や汗や嘔吐をともないます。しかし、腹痛の原因は必ずしも単純ではありません。激しい痛みは一刻を争う重い病気の場合もあるので、すぐに医師の診断を受けましょう。
<施術のポイント>
慢性の胃腸の病気や、ストレス、神経症などによる腹痛、胃けいれんの痛みには、ツボ療法が効果的です。とくに背中の隔ゆから胃ゆまでと、腹部の不溶、中かんなどの指圧は重要です。ただし、ひどく痛むときは無理に腹部を指圧せず、背中や手の三里、足のさんりなどにツボをじっくり指圧して、痛みがひくのを待つようにします。足の梁丘は胃けいれんによく効きます。手の合谷も痛みをやわらげるのに効果的です。
<施術のすすめ方>
○不溶
上腹部の痛みと胃のシクシクする痛みによく効く
<位置>
8番目の肋骨の前側で、みぞおちの両側
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客のツボの位置に両手の親指をあて、お客のわき腹をつかみようにして指圧する。腹痛や胃の諸症状をやわらげる効果があり、とくに上腹部の痛みと胃のシクシクする痛みによく効く
○胃ゆ
背中の緊張をほぐし胃の痛みをやわらげる
<位置>
背中の中央からやや下で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをつき、親指で左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これによって背中の緊張がほぐれ、腹痛、とくに胃の痛みがかなり楽になる。すぐ上の脾ゆも同様に指圧するとよい
○手の三里
強めにもみ押し続けて胃の不快な症状をやわらげる
<位置>
前腕の親指側で、肘のまがり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
親指の先が、お客の手の皮膚に沈むように、やや力をこめて押す。胃の不快な症状をやわらげるには、このツボをもみつづけるだけでもかなり効果がみられる
○中かん
胃けいれんの八作時はお客の呼吸に合わせた指圧で症状をやわらげる
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の腹部に両手を重ね、中指の先で指圧する。胃けいれんの発作時は、お客が息を吐くのに合わせて徐々に消化機能を整える
○梁丘
胃けいれんの特効ツボ押し続けると痛みがおさまる
<位置>
膝蓋骨の外側から指幅2本分ほど
<施術>
胃けいれんの特効ツボ。胃けいれんの発作時や、締めつけられるような腹痛がある場合に、親指で強めにゆっくり時間をかけてツボを指圧し続けていると、痛みがおさまってくるようです。