今回はCEAについて紹介したいと思います(^u^)
○CEAとは
「がん胎児性抗原」の略称です。胎児の消化器の粘膜組織にもともとある糖たんぱくで、細胞の接着素材になっています。この物質が消化器系腫瘍のあるお客の血液中に多く存在していることから、腫瘍マーカーとして活用されるようになりました。
○この検査でわかること
大腸、胃、肺などに生じるがんがある場合に、高い数値を示すようになります、ただし、ほかの臓器のがんや、肝硬変、肝炎、胃潰瘍などでも高い数値を示すことがあるため、この検査単独で診断を下すことがあるため、この検査単独で診断を下すことはできません。
○要注意と危険な数値
喫煙者では、数値がやや高くなり、上限を超えることもありますが、10ng/mLをこえることはありません。数値が10ng/mLを超えていれば、がんの存在が想定されます。
さらに著しく高い数値の場合は、ほかの臓器への転移も考えられます。
○ドクターズアドバイス
CEA検査で正常値をわずかにこえている場合は、消化器系のがんがあることも考えれれますが、潰瘍など消化器系の良性疾患の場合もあります。そのほか、肺、腎臓、気管支、甲状腺など、別の臓器の疾患が原因である可能性もあります。