今回も、めまい・たちくらみについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>疲れた時に軽くからだがふらつくものから、病気にともなっておこるものまで、症状はさまざまです。そしてその原因は、ほとんどの場合が血液循環の異常であるといえます。つまり、高血圧症や低血圧症、動脈硬化症などの病気の場合におこりやすくなります。
また、いわゆる「目が回る」といった回転性のめまいは、内耳のリンパ駅の循環異常が原因で起こるとことがしられています。
<施術のポイント>
まず頭の百会、きょう陰、角孫、えい風、首の天柱、風池、完骨など、血液循環の異常を施術するのに欠かせないツボを、ゆっくりとくり返し指圧します。慢性化しためまいには、天柱や風池にお灸をするとより効果的です。
そのほか、肩井、心ゆ、肝ゆ、腎ゆや、鳩尾、中かん、盲ゆを強く指圧したり、太けい、足三里や手三里、曲池などをくり返し指圧します。
<施術のすすめ方>
○きょう陰
耳の周囲のツボ指圧と併用すると頭部の血行はよくなる
<位置>側頭部、両耳のすぐ後ろ。
<施術>左右のツボを指で強めに押す。このときお客は上半身をまっすくに起こした姿勢をとる。また、続けてえい風・角孫など耳の周辺の指圧をくり返すと、頭の血液の循環がよくなる。耳鳴りや難聴をともなう場合はとくに効果的です。
○風池
めまいと不快感をやわらげ頭の諸症状によく効く
<位置>首の後ろの髪の生え際で、2本の太い筋肉の両外側をわずかに離れたくぼみのあたり。
<施術>お客の頭を後ろから包みこむようにして両手の親指をツボに当て、こねるように押す。このツボは頭のさまざまな症状に効果があり、めまいとそれにともなう頭部の不快感もやわらげる。
○百会
頭痛や難聴をともなう場合にとくによく効く
<位置>両耳をまっすぐ上がった線と、見軒の中心からあがった線が交差する、頭のてっぺん。
<施術>まず、施術の最初にここを指圧すると、全身の不快な症状をやわらげるのに効果的。とくに頭痛や難聴をともなう場合によく効く。施術者はお客の頭を両手でかかえ込み、左右の親指で、静かに指圧する。
○メニエール症候群
周囲がぐるぐるまわるように感じる開転性のめまいに、耳鳴りや難聴、吐き気、冷や汗などをともなうのが、メニエール病です。
これらの症状のすべて、あるいは一部がみられる病気を総称して、メニエール症候群と呼ぶことがあります。
発策が起こったら、首の天柱、風池、完骨、耳の後ろのきょう陰などを指圧することで、だいぶ症状をやわらげることができます。とくにこれらのツボは、お客が自分で指圧できる位置にあります。落ち着いてもむようにおしてみましょう。