今回は血液に含まれる主な成分はこんな働きについて紹介したいと思います(^◇^)
体内を循環する血液は体重の約8%を占め、くまなく張り巡らせた血管網によって全身に送られます。
○血液は「血漿」と「血球」に分けられる
血液を採取して放置しておくと、上下2つの層に分かれます。上の層に集まる黄色がかった上澄み液を「血漿」または「血清」と呼び、下の赤く固まった層を「血球」と呼びます。
○各組織に酸素と栄養素を運ぶ運搬機能
血液の主な働きは、各組織に栄養と酸素を送り届けることと、老廃物を腎臓で捨てて静脈を通って肺から二酸化炭素を排出することです。その役目を果たすのが、「赤血球」です。
さらに、血液は生命の維持に欠かせないホルモンを細胞に送り届け、正常な体の機能を保つ手助けをします。
○細菌や異物を食べて病気を防ぐ生体防御機能
「白血球」などの血球細胞は、体にとって不都合な働きをする異物や病原体と戦い、変成した細胞や感染した細胞を識別して攻撃し、病気から体を守ります。
○血液を凝固させて出血を止める止血機能
血液は正常な場合は血管内をスムーズに流れていますが、出血などの異常が起こると血管を収縮させて血液量を減らし、「血小板」や凝固因子の凝固作用によって血液を固めて止血します。
○体温を保つ体温調節機能やpHコントロール機能
血液はたえず体内を循環することにより、体温をつねに36.5℃前後に保っています。
また、体内の細胞の酸性度は、いつも一定範囲内での変動に保たれています。
今回は尿路結石が発見された場合を紹介したいと思います(^◇^)
○結石ができる原因として考えられること
尿路結石とは、文字通り尿の排泄経路のどこかにできる結石ができる部位により、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石です。結石の性別にみると、シュウ酸カルシウム結石がもっとも多く、リン酸結石や尿酸結石がそれに続いています。
結石ができる原因
①尿中に排泄される結石成分が多い
②尿の流れが悪い
③尿が濃い
④尿の酸性度が高い
などが考えられます。
これからの原因については、先天的・遺伝的な要素やほかの疾患が影響していることもありますが、日常生活、とくに食生活がかかわっていることが重視されます。原因となる要素を取り除けば施術に役立ちますから、次に食生活上の注意点をあげておきます。
○原因物質の摂取を抑え、水分をたくさんとる
食事からのカルシウム摂取が不足すると、骨からカルシウムが溶け出します。こらが尿路結節を形成しています。日本人はカルシウム摂取量が不足ぎみですから、意識してとる必要があります。
次に塩分についてですが、塩分を多くとると、尿中へカルシウムがたくさん排泄され、それが、カルシウムの結晶化の核として働きますから、控えるようにします。
たんぱく質については、動物性たんぱく質が多いと尿を酸性化して尿中の尿酸やカルシウムの濃度をあげやすくなるようにしましょう。
尿の濃度を下げ、漁を多くする簡単な方法は、水分摂取量を多くすることです。尿量が1日2000mL以上になることが目標です。
食品に含まれる水分を別にして、水道水、ミネラルウォーター、お茶、麦茶が適しています。アルコールを計算にいれようとしてはいけません。
また、コーヒー、紅茶、甘味飲料のたぐいも好ましくありません。水分をとるだけといっても、それなりの”努力”が必要といえます。
そのほか、夕食後、2週間以内に寝てしまう生活スタイル生成される尿が濃くなってしまううえ、動かないことで尿が停滞し、結石ができやすくなります。
今回は腎盂尿管造影検査について紹介したいと思います(^◇^)
○腎盂尿管造影検査とは
腎盂は腎臓の中心部にあり、腎臓から出る尿を集めて尿管へと送り出しています。
腎盂尿管造影検査は、腎臓から膀胱までの尿の経路を、造影剤を使用してX線撮影し、異常を探るものです。
造影剤を静脈から注入する方法と、膀胱鏡からカテーテルを伸ばして尿の流れと逆行するように注入する方法とがあります。
通常、静脈性腎盂造影のほうできれいな像がえられない場合に、逆行性腎盂造影を実施します。
○この検査でわかること
静脈性腎盂造影では、5分ごとに時間を追ってX線撮影を行うことで、腎臓から膀胱までの形状的な異常を知ることできます。
○異常はこんな形で現われる
造影剤はX線を透過しないため、白く映ります。この形状に異常があれば、腫瘍や結石を想定します。
○ドクターズアドバイス
腎盂尿管造影検査は、仰向けに寝て行ないます。まず腹部のX線撮影を行い、それから造影剤を静脈に注入、5分おきなど時間を追って同様に撮影していきます。検査時間は約40分。
造影剤は通常、注射器または点滴で腕の静脈から注入します。
今回は上腹部超音波検査について紹介したいと思います(^◇^)
○超音波検査とは
超音波を利用して、皮膚の上から痛みをともなうことなく体内の形状的な異常を探るものです。魚群探知機などと同じ原理です。
○この検査でわかること
異常というのは、腎臓の場合、具体的には腎がんや結石などをさします。それらが存在していれば、モニター画像に浮かびあがります。
○異常はこんな形で現われる
正常なら、楕円形の腎臓の実質部が黒っぽく映しだされます。
このような正常な場合と比較して、実際の形状や濃淡の異常などを観察します。結石がある場合ははっきり白く映り、音響陰影と呼ぶ影ができるので、それとわかります。
○ドクターズアドバイス
腎臓は、五臓六腑の一つです。五臓とは心臓、肺臓、脾臓、腎臓、肝臓のことをいいます。
六腑とは胆のう、胃、大腸、小腸、膀胱、三焦のことをいいます。三焦は、機能はありますが形態はなく、現代医学でいう代謝中枢にあたり、熱源をつかさどっています。
今回はクレアチニンについて紹介したいと思います(^-^)
○クレアチニンとは
筋肉運動のエネルギー源となるアミノ酸の一種であるクレアチンが、代謝された後の老廃物です。
○この検査でわかること
腎臓の働き、すなわち老廃物のろ過機能が低下すると、クレアチニンの排泄も悪くなり、血液中の値が増加します。
○基準値の範囲
男性の基準範囲は0.50~1.00mg/dl、女性は0.4~0.70mg/dLです。
○要注意と危険な数値
クレアチニンと尿素窒素は、腎機能が50%前後まで低下しないと高値を示すようになりません。そこでより鋭敏に腎臓機能を表すeGFRが使用されてきました。これは男女差がなく、値が小さいほど腎臓機能低下を表します。
○ドクターズアドバイス
クレアチニンは筋肉量に左右されますので、基準範囲に男女差があります。クレアチニンよりもより腎機能を鋭敏に評価できるeGFRは、ケレアチニン、性、年齢から算出されます。60未満が3カ月以上続いた場合は、慢性腎臓病と診断されます。