今回は膀胱鏡検査について紹介したいと思います(^◇^)
○膀胱鏡検査とは
外尿道口から内視鏡を膀胱内に入れ、膀胱内部、尿道などを観察する検査です。
先端部からカテーテルや生検鉗子を伸ばせるしくみになっています。撮影用カメラなどとつなげて用います。
○この検査でわかること
膀胱内部をじかに観察して、炎症や腫瘍、結石などの病変を確認します。必要に応じて、生検用の組織採取を行うこともできます。また、不自然な変形があれば、膀胱に隣接する前立腺あどの異常を推測することもできます。
○異常はこんな形で現われる
異常は、そのままの形で肉眼視することができ、必要に応じて画像を撮影することがあります。
代表的な疾患は、膀胱腫瘍、膀胱炎、膀胱結石、膀胱憩室などです。
腫瘍の疑いがあれば、組織採取を行って、悪性か良性かを判断します。
○ドクターズアドバイス
硬性膀胱鏡は金属製で、細くできているとはいえ、挿入時に苦痛をともないます。その欠点を大きく解消するのが、軟性膀胱鏡です。硬性膀胱鏡より細く、柔軟性があり、また、挿入時に行う局部麻酔の効果もあるので、痛みは強くありません。
今回は下部消化管X線バリウム検査について紹介したいと思います(^-^)
○下部消化管X線バリウム検査とは
X線を用いた画像診断法の一つで、下部消化管X線検査、注腸造影検査ともいいます。
腸内の便をすべて出してから肛門から造影剤と空気を注入し、盲腸から直腸までを造影、X線撮影を行います。大腸の走行や粘膜の凹凸の変化などが映ります。なお、肛門に麻酔薬の入ったゼリーを塗るので痛みは感じません。
○この検査でわかること
大腸ポリープ、大腸がん、直腸がんなどの病気を知ることができます。
○異常はこんな形で現れる
粘膜に付着したバリウムは白く映り、ガスや注入した空気は黒く映るので、コントラストのはっきりした画像になります。
腸の内腔が狭くなり、りんごを食べたあとの芯のような形状になる”アップルコア”大腸がんのサインです。
なぜなら、大腸がんはバリウムをはじく腫瘍像として映るからです。このように検査でポリープやがんが疑われた場合は、内視鏡検査が必要です。
○ドクターズアドバイス
検査前日の食事指導と下剤の飲用はきちんと守りましょう。前夜9時以降、検査が終了するまでは、絶食が原則です。検査後の腹部の張った感じは、白いバリウム便の排泄によって解消しますが、バリウム便が出ず、いつまでも違和感が残る場合必ず医師に伝えてください。
今回は便潜血検査を紹介したいと思います(^-^)
○便潜血検査とは
消化管に出血があると、便に血が混じります。大量の出血がある場合は、便が赤色や黒色に変化しているので肉眼でわかりますが、出血が微量の場合は、見ただけでは、便に血が混じっているかどうかわかりません。
便潜血検査は、肉眼では判断できないような出血を検査するための検査です。検査は、摂取した便に試薬を混ぜ、その変化で便中に血液が含まれているかどうかを判断するという方法で行います。
○この検査でわかること
消化管の出血性の病気、とくに大腸がんのスクリーニング検査として広く実施されています。
大腸がんについては、2日間連続で検査を行えば、早期がんの50%以上、進行がんの90%が発見されるといわれています。
○検査結果の判定方法
潜血が認められなければ陰性、血液が存在する場合は陽性と判定されます。
○陽性で疑われる主な病気
上部消化管・・・・・食道がん、胃がん、胃潰瘍、歯肉出血、鼻出血が消化管に流れたものなど。
下部消化管・・・・・小腸潰瘍、大腸がん、大腸ポリープ、大腸炎、クローン病など。
なお、陽性イコール消化管からの出血とは限りません。内痔核からの出血裂肛は多く、女性では月軽血が混入して陽性を示すこともよくあります。
月経以外で陽性の場合は、再検査をするのではなく、消化管からの出血場所を確認するための大腸内視鏡検査を受けてください。
今回は膵臓の超音波検査の判定につかわれる用語の意味を紹介したいと思います(^◇^)
○急性膵炎
膵臓の組織が急激に破壊された状態です。膵臓が分泌している消化酵素が自らの組織を消化してしまう現象で、多量の飲酒や脂肪の多い食事をした後に起こるケースがあります。
○限局性腫大
膵臓の一部が腫れているものです。膵臓腫瘤や慢性肝炎などがあるとみられる症状です。
○膵管拡張
膵臓でつくられた膵液が流れる膵管が拡張することです。正常では2mm以下ですので、確認も困難です。管の周囲の病変があると、その末梢側が拡張することが多く、原因としては、膵石や腫瘍、自己免疫性膵炎などがあります。膵石の場合、慢性膵炎も合併しやすくなりますので、精密検査が必要です。
○膵石
膵臓内でできた結石です。慢性膵炎を合併していることが多く、その原因の多くは過量飲酒です。強い腹痛や背部痛を認めることがあります。膵炎を繰り返す場合には、内視鏡的に膵管内にチューブを入れたり、体外衝撃波で結石を破砕したりするほか、開腹手術で膵臓を一部切除して膵液の流れをよくする施術があります。低脂肪が原則で、禁酒も必要です。
○膵臓壊死
膵臓でつくられている酵素が、自らの細胞に作用して壊死を生じるものです。急性膵炎がこじれた場合などに起こります。重症になると、きわめて危険な状態になります。急性壊死性膵炎ともいいます。
○膵臓腫瘤
膵臓にできた腫瘍のことです。腫瘍が良性が悪性かを診断するための精密検査が必要です。
今回は脂肪肝と診断された場合の対策を紹介したいと思います(^-^)
○食事の糖質は、肝臓で中性脂肪に変化します。脂肪肝は、肝細胞内に中性脂肪を主とする脂肪成分が過剰に蓄積された状態をいいます。超音波検査では、脂肪が多いために通常より明るく見えます。
肥満、糖尿病、脂質異常症などのほかに、酒あり、これは酒を大量に飲むわりにたんぱく質を十分とらないために、たんぱく質なアルミノ酸の一種が不足し、脂肪が蓄積するのです。
また、大量のアルコールが肝細胞を傷またり、アルコール性肝炎を引き起こした結果として、脂肪が蓄積することもあります。
一方、酒はほとんど飲まないのに脂肪肝になる人もいます。これは食べ過ぎによって栄養過多になって起こるもので、「非アルコール性脂肪肝、さらには、「非アルコール性脂肪性肝炎」となります。
中性脂肪は肝臓で合成されましが、糖質をとりすぎると、肝臓で中性脂肪が大量につくられるため、肝臓にたまってしまうのです。
○肝硬変を阻止するために肥満改善を
「アルコール性脂肪肝」では節酒を、「非アルコール性脂肪肝」では多くはメタボリックシンドロームを合併していますので、「体脂肪を減らす5つポイント」を実践します。
NAFLDを放置すると肝臓内に繊維が少しずつ増えてきて、非アルコール性脂肪肝炎、さらには肝硬変に移行しやすくなります。
○脂肪肝は生活改善で治す
検査で脂肪肝の指摘を受けたら、その原因を確認して、それを取り除くことを考えましょう。原因の多くは生活習慣からきています。したがって、生活改善を試みることが、何よりの施術方法となるのです。
もっとも重視すべき点は、食生活です。脂肪肝の食事療法の基本は、「高たんぱく、低エネルギー、高ビタミン」です。
たんぱく質は肉、魚、卵、乳酸品、大豆製品などに多く含まれています。動物性たんぱく質をバランスよく摂取するようにしましょう。一日の摂取エネルギーについては、体重1kgあたり25~30kcalというなだいたいの目安です。
ただし、ここでいう体重は、現在の体重ではなく「普通体重」です。たとえば、普通体重が60kgの人なら、1日の摂取エネルギーは1500~1800kcalです。糖質を多く含むめん類や菓子類は、漫然とたべているとすぐにエネルギーオーバーになってしまいますから、なるべく控えましょう。
アルコールが脂肪肝の原因になっている人の場合は、少なくとも肝機能が正常化するまでは、禁酒します。これこそが、施術の最大の鍵となります。
そのほか、3食をできるだけ均等に配分し、毎日規則正しくとるようにすること、ビタミン摂取に努めること、できるだけ運動する習慣をつけることなども、大切なポイントです。
今回は胃・十二指腸の異常が発見されたらを紹介したいと思います(^-^)
○胃液によって自己消化される消化性潰瘍
消化性潰瘍は主としてたんぱく質でできている胃や十二指腸の粘膜が、胃から分泌される塩酸とペプシンの消化作用を受けて起こります。胃壁の防御作用が低下することが原因で、施術によって治っても再発する危険性が高く、また、合併症として大出血や胃穿孔を起こすことがあります。
○上腹部痛のほか、さまざまな症状が見られる
典型的な症状は上腹部の痛みで、胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に多く見られます。痛みは鈍痛やけいれん性の痛みで、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。ただし、痛みを感じないことも少なくありません。
出血は嘔吐にともなう吐血として見られることもありますが、タール状の血便として出ることもあります。ひどくなると脱力感や立ちくらみなどの貧血症状が出てきます。
○心身のストレスも原因 食事療法とストレス管理が必要
潰瘍にはピロリ菌、肉体的・精神的ストレス、喫煙習慣などが大きくかかわっています。ピロリ菌の関与が考えられる場合は、飲み薬による除菌施術が必要です。再発を防止するには、生活管理も重要なポイントです。さらに、潰瘍に適した食事療法を実行しましょう。
●肉体的ストレスをためない・・・・・睡眠を十分にとり、体を休めましょう。
●精神的ストレスをかわす・・・・・緊張する相手からは遠ざけるようにし、仕事上のストレスは趣味や余暇の活用で上手に解消しましょう。
●食事療法のポイント
①規制正しく食事をとる。
②暴飲暴食は避ける。
③よく噛んで食べる。
④早食いをやめる。
⑤辛いものなど極端な刺激物を避ける。
○検査では異常がないが胃症状感が続くNUD
もたれや胸やけ、食欲不振、胃の不快感などを感じているのに、内視鏡の検査などで胃を観察しても潰瘍や胃炎が発見されない場合があります。これを、最近はNUD、訳して「潰瘍がない消化不良:機能性胃腸症」と呼んでいます。
今回は腹腔鏡検査を紹介したいと思います(^-^)
○腹腔鏡検査とは
腹腔鏡とは、レンズなどの装置を先端部につけた細い管と、画像モニターそのほかの装置をつなぎ、その先端部を腹腔部に差し込んで、肝臓などの対象臓器の表面を直接観察したり、撮影したりする検査機器です。
肝硬変などの肝疾患や、腹膜腫瘍の診断に役立つほか、消化器官の部分切除や腹膜などの検査にも利用されています。
管を挿入するためには、腹壁を小さく切開することが必要です。腹腔鏡の先端部には組織を採取する装置があり、必要があれば病変と思われる部分の組織を取り出して、確定診断の材料にします。超音波下胆生検もあり、病状に応じて使いわけがなされます。
最近は、胆のうや消化管の一部を切除する腹腔下手術という方法も普及しつつあります。
○この検査でわわかること
肝臓表面の色や性状、形状、肝臓の大きさなどが確認でき、組織検査で疾患の診断を行います。肝がん、肝硬変、慢性肝炎などの確認に利用されます、
○ドクターズアドバイス
腹腔鏡検査は、通常は入院中に実施します。当日は、朝から絶食になります。検査そのものは約1時間で終了しますが、その日は終日、横になって安静を保ちます。その後は数日、感染症を防ぐために抗菌薬が投与されます。また、腹腔鏡挿入部分の抜糸も数日後になります。
今回は上部消化管内視鏡検査を紹介したいと思います(^-^)
○上部消化管内視鏡検査とは
検査前に薬を口に含み、咽頭に麻酔をかけます。それから先端に小型カメラのついたスコープという器具を挿入し、食道、胃、十二指腸までを観察します。鼻の穴から入れる検査法もあります。
バリウム検査で異常が疑われたときに、さらに詳しく調べるためにも行います。
○この検査でわかること
潰瘍からの出血や、胃炎によって起こる粘膜のただれの色調の変化などがわかります。さらに、この検査では「生検」といって、がんが疑われる場合に用いて組織を採取し、良性のものか悪性のものかを診断することもできます。
○ドクターズアドバイス
内視鏡では消化管の内腔から粘膜の状態を観察できますが、粘膜の下の領域は診断できません。
そこで、内視鏡と超音波を発信させ、粘膜下の腫瘍や胃がんの深さなどを描出します。
今回は上部消化管X線バリウム検査を紹介したいと思います(*^_^*)
○上部消化管X線バリウム検査とは
造影剤のバリウム駅を口から飲んで、食道から胃、十二指腸までをX線写真で映し出す検査です。バリウム液と発泡剤を飲んだ後、X線モニターに消化管の形や内腔を映し出します。
○この検査でわかること
胃や食道、十二指腸の表面にバリウム液が薄く付着することにより、X線写真で表面の凹凸の変化が白黒の濃淡となって映ります。これにより、食道、胃、十二指腸のポリープ、潰瘍やがんなどが発見できます。
○異常はこんな形で現れる
正常な場合は全体が均一に白い映像として描かれます。粘膜面に凹凸があるとバリウムの「抜け」や「たまり」として現われ、潰瘍は「くぼみ」として現われます。がんは「くぼみ」や「盛り上がった画像」として映ります。
○精密検査が必要な場合
検査で上部消化管内視鏡検査を行います。
○ドクターアドバイス
検査当日は胃を空にしておく必要があり、原則的には、前日の夜9時以降は飲食を避けます。検査終了後、下剤を服用し、水分を多くとって、バリウムが腸に残らないようにします。
バリウムは検査後1~2日以内に白い便となります。
今回は大腸の働きについて紹介したいと思います(^-^)
大腸は盲腸、結腸、直腸に大きく区別され、消化管の一器官として植物消化の最終プロセスを担っています。
○大腸は、消化のプロセスを担う 長い臓器
食べ物は、口から食道を経て胃に送られ、胃で吸収されやすい状態に紹介されます。続いて、十二指腸、小腸、大腸の順で送られていきます。
大腸は、右下腹部から始まって右上腹部に達し、腹の中を横切って左上腹部に至り、腹のの左側を下がっていき、さらにS字状にまがって、そのあとまっすぐに下がって肛門に至ります。
上行結腸の下端で、小腸が横のほうに開口している部分から下を盲腸といい、その先端にミミズのような形でついているものを虫垂といいます。このように大腸はたいへん長い臓器です。
○消化管にかかる異常は便にあらわれる
では、大腸へ送られた食べ物はどう変化するでしょうか。
まず、結腸で消化されて液状になります。そこで水分の吸収も行われるので、食べ物はかゆ状、半かゆ状とだんだん硬さを増していき、最終的には固形の便となり、直腸を経由して肛門から排出されます。
大腸の運動が強すぎたり過敏になると、便の通過が速くなって水分の吸収が間に合わなくなり、ほぼ液状のまま排泄されます。これが下痢症状です。逆に、大腸の運動が低下すると、水分が吸収されすぎて便秘になります。
口腔から肛門までの消化管はずっとつながった1本の管で、消化管内で起こるさまざまなトラブルは、便の色や形、硬さに影響を及ぼします。
○自分の目でも便のチェックを
大腸を調べるには、病院できちんと検査を受ける必要がありますが、便を自分の目で直接観察することも重要です。
正常な便は茶褐色をしています。もし、真黒い色をしてたり、鮮紅食色をしている場合、あるいは形状があきらかに通常と異なるような場合は要注意です。早めに病院で検査を受けてください☆