今回はナトリウムについて紹介したいと思います(^v^)
○ナトリウムとは
食塩(NaCl)として摂取され、体内で塩素と分かれて陽イオンになります。
主に細胞外液に存在し、血漿浸透圧にかかわり、体内の水分のバランスを調節しています。
○この検査でわかること
この検査は、ナトリウムの血中濃度を調べるものです。
高値、低値ともに体の水分バランスの異常を示します。水分バランスの異常は、体全体にさまざまな影響をもたらしますから、バランス異常がなぜしょうじているのかを、確認する必要があります。
○基準値の範囲
検査機関によって異なりますが、おおむね136~146mEq/Lを基準範囲とします。
○要注意と危険な数値
もともと変動しにくい数値ですから、基準範囲をはずれた場合には、対策が必要です。
高ナトリウム血症は、脱水、糖尿病などで起こります。
低ナトリウム血症は、嘔吐や下痢などにともなって起こります。
○ドクターズアドバイス
ナトリウム値が高いと指摘された人の中には、前日にしょっぱいものを食べ過ぎたからか、などと考える人がいますが、そのようなことはありません。
塩分をとりすぎた場合は、のどが渇いて水分を多くとり、無意識に調節しているからです。
今回はカリウム(K)について紹介したいと思います(^◇^)
○カリウムとは
主として細胞内液に陽イオンの形で含まれるミネラルで、腎機能、細胞内浸透圧、酸・塩基平衡、神経活動、などにかかわっています。
○この検査でわかること
各種の役割を果たしているので、高値、低値ともにさまざまな疾患の発症が考えられます。
そのほかに現われている症状や検査けっかから判断して、原因を究明する必要があります。
○要注意と危険な数値
血液中に含まれているカリウムは、全体量のわずか1%にすぎません。変化がわかりにくいだけに、基準範囲をはずれた場合には注意しなければなりません。
高カリウム血症は、腎不全、薬剤の副作用、摂取した血液が溶血することなどで起こります。低カリウム血症は、下痢や嘔吐、薬剤の副作用などで起こります。
○ドクターズアドバイス
高カリウム血症では、筋力低下、手足や口のしびれ感などの症状が見られます。低カリウム血症では、多飲・多尿、脱力感、便秘などの症状が現われます。
また、二次性高血圧の原因である、原発性アルドステロン症がこの検査を糸口に発見されることがあります。