今回は、顔の痛み・三叉神経痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
ふだんは健康なのに、発作的にときどき顔に激しい痛みが走る病気が、三叉神経痛です。初期症状は顔の片側に鈍痛を感じる程度、ひどくなると頬から上顎、額や目のまわり、ときには後頭部から肩までの広い範囲にかけて、さすような痛みが起こります。
<施術のポイント>
痛みがひどく、顔に触れることもできないときには、首の後ろを温めてもむとやわらいできます。それから各ツボの指圧とマッサージをおこないます。
まず額から見軒、鼻すじに痛みがある場合は、せい明、陽白などを指圧します。頬から上あごの痛みは四白、巨りょう、地倉を中心に、下顎、こめかみ、耳などの痛みは下関、かんりょう、天ていを中心に指圧し、その周辺をさするようにします。痛みの軽減には手の合谷も効果的です。
<施術のすすめ方>
○陽白
眉間から鼻すじへ抜ける痛みをやわらげる
<位置>
眉の中央より指幅1本分ほど上
<施術>
人差し指または親指の腹でぐっと押す。お客自身が自分でおこなってよい。ここからめがしらまでのラインをよく押しながらもむと、眉間・目・鼻すじへと抜ける痛みがやわらいでくる。
○せいめい
目のまわりの痛みと不快感を取り除く
<位置>
目がしらと鼻柱の間にある骨のくぼんだところ
<施術>
指の腹で静かにもむように押す。お客自身が片方の手の親指と人差し指で鼻をつまむように押してもよい。鼻すじも含め、目のまわりの痛みをおさえてすっきりさせる。
○四白
頬の痛みの緩和には少し強めのマッサージを
<位置>
目の下のコツの縁の真ん中から指幅1本分ほど下
<施術>
指の腹をおして当て、少し強めに指圧すると、頬の痛みに効果があらわれる。これに加えて頬全体と目じりから耳、唇の幅までをマッサージすると、下まぶたや上唇の痛みも緩和される。
今回は後頭神経痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
後頭部から後ろ首にかけてと、耳から下顎にかけて、ピリピリと皮膚がひきつるように痛むもので、いわゆる後頭部の頭痛とは異なります。とくにその部分の髪の毛にさわると、さらにひどく傷むことが多いようです。なかには頭頂武まで痛みがはしる場合もあります。
<施術ポイント>
髪にさわれないほどの激しい痛みがある場合には、まず後ろを蒸しタオルなどでよく温めます。次に、首から肩にかけての各ツボをゆっくりもむように指圧します。こうして筋肉の緊張をとってから、風府、がんえん、通天など頭部の各ツボの指圧に入ります。手の合谷などへの強めの指圧も、痛みをやわらげます。
施術者は、お客が息を吸ったときに力を抜き、はくときにちからをいれるようにして指圧するとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○風府
後頭部の痛みと緊張をやわらげる
<位置>
後頭部、髪の生え際の真ん中を指幅2本文ふぉどあがったくぼみ。
<施術>
お客の頭を両手でかかえ込み、左右の親指で押すと後頭部の痛みと緊張がやわらぐ。かぜや高血圧による頭痛・頭重にも有効。頭頂部からここまでを手に比良でさすると、さらによい。
○がんえん
こめかみをこねるように押すのがポイント
<位置>
岳の角度の髪の生え際より下のところ
<施術>指の腹で3~5秒ぐらいずつゆっくりこねるように押す。これをくり返すことによって、頭の痛みがやわらぐ。片頭痛や顔面神経痛などにも効果がある。
○通天
首のこわばりをやわらげ頭の神経痛に効く
<位置>
頭のてっぺんから左右それぞれの耳の方向へわずかにはなれたところ。
<施術>
側頭部をささえるようにして親指で指圧する。頭の神経痛・片頭痛・首のこわばりをやわらげるのに有効。ここから耳の後ろや首のあたりまでをさすると、さらに効果的です。
今回は頭痛・片頭痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
頭痛・片頭痛を症状で大別すると、頭の片側がズキズキと脈を打つように痛んで吐き気をともなうこともあるある血管性頭痛、主に後頭部が痛み、肩こりをともなう筋緊張性頭痛、心の悩みが原因の心因性頭痛などがあげられます。
頭の病気だけでなく、かぜや疲れ目、血圧のぐあいなど、さまざまな原因で頭痛・片頭痛は起こります。
<頭痛・片頭痛の施術のポイント>
重い病気の心配がないか検査をしたうえで、頭部のさまざまなツボを用いて施術に臨みます。
まず百会の指圧から始まり、頭頂部をさすったり、側頭部の曲差、がんえい、角孫、完骨などを指圧して、頭の痛みと重苦しさをやわらげるようにします。手の曲池も効果があります。肩こりをともなう症状には、首の天柱、風池から肩井、曲垣まで、指圧とマッサージでほぐします。
<頭痛・片頭痛の施術のすすめ方>
○百会
頭痛・片頭痛の特効ツボ 静かに真下へ押しこむのがコツ
<位置>
両耳をまっすぐあがった線と、眉間の中心から上がった泉が交差するところ。
<施術>
施術者はお客の頭部を両手でかかえ込み、左右の親指で静かに、頭のてっぺんからおなかの芯までぬけるように、増したに押し込む。頭の芯のきりきりする痛みや、頭重がやわらぐようです。
○曲池
頭のツボと相互作用で施術効果をもたらす
<位置>
肘のまがり目の親指側のくぼみ
<施術>
ひじをしっかりつかむようにしてツボの位置に親指を当てる。押すときは親指の関節を曲げて力をこめる。百会など頭のツボとの相互作用があるツボなので、いっしょに知慮によういると効果がある。
○角孫
ゆっくり指圧することで頭とうなじのこわばりをほぐし耳や目の少女にも効く
<位置>
耳の上の髪の生え際あたり
<施術>
指の腹で3~5秒ぐらいずつゆっくり押すのをくり返す。頭やうなじのこわばりをほぐし、耳や目の症状をともなう場合にも効果がある。さらに、こめかみなどのマッサージを加えてもよい。
いかがでしたか?頭痛・片頭痛には色々なタイプがあり、ツボにも色々な特効ツボがあります!
頭痛・片頭痛がおきた時は、皆さん是非試しに押してみてくださいねぇ(^^)/
今回は、不眠症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
寝つきが悪い、寝てもしばしば目が覚める、熟睡できない、などの症状がたびかさなったものを、不眠症といます。多くの場合、心配事やイライラ、不安感など、精神的なものが原因になって起こります。その場合、ただねれないばかりでなく、首や背中のこりとだるさ、頭のぼんやりした感じなどをともなうことが多いようです。
<施術のポイント>
全身を自然にリラックスさせることがまず第一です。そこで、首の天柱をよくもみ、背中のかくゆから肝ゆ腎ゆにかけてゆっくりと指圧して、こりや痛みをやわらげましょう。頭の百会の指圧は、寝不足でぼんやりした気分をすっくりさせます。
胸の鳩尾から腹部の関元までの各ツボを指圧し、ゆっくりとマッサージするのも効果があります。足の裏の湧泉をゆっくり返しもんだり、ビールびんに土踏まずをのせて踏みつけるのも効果的です。また、手足が冷えてねれない場合には、手の陽池、足の三陰交などの指圧を加えるとよいでしょう。症状が慢性的な場合には、各ツボにお灸をすえると、より効果があります。
<施術のすすめ方>
○天柱
首のこりと疲れをほぐし気分をリラックスさせる
<位置>首の後ろから両手でつつみこむようにし、親指でツボの指圧を。これによって不眠症お客に多くみられる首のこりがほぐれ、気分もリラックスできる。また、ここを起点にして肩や背中をよくもむと、さらに全身のこりとだるさがやわらいでくるようです。
○鳩尾
ねれないイライラ感や不眠が続いたことが原因で起こる神経の衰弱をやわらげる
<位置>
みぞおちの中央、胸骨の下端の少しした
<施術>
施術者は仰向けに寝ているお客の肋骨のしたの方に両手のひらを当て、お客のみぞおちに両手の親指を重ね指圧する。寝つかれないイライラ感やストレス、不眠が続いたことによる神経の衰弱などをやわらげる効果がある。
○眠気をさましたいときは
不眠症の施術をおこなって健康な眠りを取り戻すことは大切です。しかしその逆に、眠ってはいけない車の運転中や作業中などに、突然、眠気が襲ってきたらどうすればよいでしょうか。
まずは運転や作業の手を休め、一人でできるツボ療法で気分をリフレッシュさせてみましょう。
頭の百会、首の天柱、風池、目のまわりのせい明、瞳子りょう、太陽などを指圧すると、とくに目をすっけりさせる効果があります。腰を軽くたたいたり、腎ゆを親指でおしたり、胸の鳩尾やみぞおちの巨けつを軽く指圧するのも、自律神経の機能を整えて、眠気をとり、すっきりとさせます。
今回は、食欲不振について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
食欲がない、食べれる気がしない、食べてもおいしくない…。これら食欲不振のほとんど消化器系に何らかの原因があったり、慢性的な病気が原因で起こります。また、体はどこも悪くないのに、悩みごとなど心因性の原因で起こる場合もあります。
<施術のポイント>
まず、原因となっている病気があればそれを施術し、消化器系の働きを活発にして、食欲をたかめることを目標にします。
食欲を高めるためには、胃の機能を高め、ぜん動運動を正常化させ、胃液の分泌を促し、胃から腸への食物の送り込みをスムーズにすることが大切です。この一連の働きをよくするためには、背中の肝ゆ、脾ゆ、胃ゆの指圧が有効です。
そのほか、腹部の中かんから盲ゆなどの核ツボの指圧と、足の三里や地機、心因性の場合には足の衝陽の指圧を加えるとより効果的です。
<施術のすすめ方>
○中かん
腹部のマッサージと併用して内蔵機能の調節に効果
<施術>
施術者は、あお向けに寝たお客の胸の上に、指先をそろえて両手を重ね、調節に効果があり、食欲不振・消化不良などの胃疾患の施術によくよういられる。ここからおへそまでS字状に軽くマッサージするとさらに効果的です。
○衝陽
揉みほぐすようにすると心因性の食欲不振に効果
<位置>
足の甲の傾斜の反ばほど、親指から教えて2番目と3番目の指の間の線上
<施術>
足の甲に親指を当て、足の甲をつかむようにして力を入れる。心配事やイライラが原因で食欲不振になったときは、このツボの周囲をもみほぐすようにして指圧を続けると、しだいにに気分がほぐれてくる。
○盲ゆ
腸の症状を緩和し消化機能を整え食欲不振を解消
<位置>
おへその両脇、指幅1本ほど外側あたり
<施術>
施術者はお客を仰向けに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に押す。腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押し、力を入れすぎないように注意する。これによって消化機能が整えられ、食欲不振ンにも効果があらわれる。腹痛・下痢・便秘など腸の諸症状の暖和にも有効です。
○足の三里
全身の活力源として知られ食欲を高めることにもつながるツボ
<位置>
向こうずねの外側で、膝の下からおよそ指幅3本ほどのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけると施術しやすい。この指圧によって、全身の疲れとだるさがやわらいで活力が湧き、食欲も高められるようです。
今回は、ぎっくり腰について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
重い荷物を持とうとしたときや、何げなくもの拾おうと前かがみになったときなど、腰に力が入ったときに起こりやすいぎっくり腰。文字どおり、突然ぎっくりと激しい痛みが腰に走り、そのままの姿勢で身動きができなくなってしまうこともあります。俗に「急性腰痛」といい、たびたびくり返し起こると、足腰に鈍い不快な痛みが続くようになります。
<施術のポイント>
保温と安静を心がけ、あせって強く腰をもんだりしないように気をつけます。発症後1~2時間ぐらいまでは患部を冷やすのも有効です。ツボ療法では、まず腰の腎ゆ、大腸ゆ、関元ゆ、上りょうなどの各ツボを、上から順に、力の入れ過ぎに注意しながら軽めに指圧します。続いて足の三里、承山、解けいを強めに押します。これらの足の指圧はぎっくり腰にとくによく効き、おしたとたんに痛みがおさまったという例もあるほどです。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
腰の緊張をほぐして、安静にするのが一番
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手の親指でツボを押す。三焦ゆからここを通って大腸ゆまdを順にじっくり指圧し、マッサージを加えると、腰の緊張がほぐれてくるようです。
○大腸ゆ
痛みがひどければ無理にギュウギュウ押さず軽くなるだけでもよい
<位置>
左右の骨盤の上端を結んだ高さにある腰椎をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に手をついて、親指で指圧する。痛みがあればギュウギュウと無理に押さず、なでる程度でもよい。腰全体の症状に効果があるようです。
○関元ゆ
指圧を加えた後、やさしくなでると腰の血行がよくなる
<位置>
いちばん下の腰椎の両脇あたり。大腸ゆの少し下
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指でツボを押す。これによって腰の症状をよくするには、適度な下限の指圧のあと、患部をやさしくなるのがポイントです。
○承山
くり返し指圧するとぎっくり腰の症状がやわらぐ
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、健と筋肉の変わり目のところ
<施術>
うつぶせに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めにお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めに5~7秒押す。2~3回以上くり返すとぎっくり腰の症状がやわらぐ。ただし、はげしい痛みがおさまってから、腰の保温に注意しておこなう。
○解けい
強めの指圧が効果的、発症後しばらくしておこなうとよい
<位置>
足首の前面中央あたり
<施術>
施術者は、まっすぐ足を伸ばして仰向けに寝たお客の足首を、強めにぐっと押す。そのまま何回かくり返しているうちに腰の症状がおさまってくる。発症後しばらくして、痛みがやわらいでからおこなうとよい。
○上りょう
腰をめぐる血行をよくし冷えをやわらげて悪化を防ぐ
<位置>
臀部の平らな骨なるいちばん上のくぼみの中
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指でツボを押す。このツボを中心に腰の各ツボをゆっくりもみほぐすと、腰の緊張がほぐれて血行がよくなり、症状の悪化が防げるようです。
今回は、変形性腰椎症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
からだを少し動かしただけで、腰の痛みやしびれを感じる変形性腰椎症。これは、背骨の中(脊柱管)を通って延びている脊髄神経が、腰椎の椎骨間で外に出て、骨の出っ張り(骨棘)にふれるために起こります。この骨棘は、骨の老化が原因でできるため、中高年の人に多くみられます。
<施術のポイント>
ツボ療法で腰椎の変形を治すことはできませんが、痛みとしびれをやわらげ、日常生活を円滑にすることはできます。
まず蒸しタオルなどを当てて腰をよく温め、筋肉の緊張をほぐします。次に腰の次ようからいん門、承山まで、うつぶせのなったお客の背面の各ツボをていねいに指圧します。足の三陰交も加えます。腰骨に変形が起こると腹筋も弱くなり、姿勢がわるくなって腰痛を悪化させますが、盲ゆ、大巨、関元の指圧によって、腹筋を強くできます。
<施術のすすめ方>
○少し強めの指圧が腰の症状に効果をもたらす
<位置>
臀部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみ(第2後仙骨仙孔)の中
<施術>
施術者はお客の腰に両腰の緊張をほぐす。腰の症状は場合によって無理に強くおしてはいけないものが多いが、この場合は少し強めに指圧すると効果がある
○いん門
痛みとだるさをやわらげる臀部と足の後ろ側のツボは力のかけ方に注意して指圧する
<位置>
太ももの後ろがわの中央あたり
<施術>
うつ伏せに寝たお客の太ももに親指を押しあて、除所に力を強めて3~4秒指圧し、ゆっくり力を抜く。これを数回繰り返すとよい。臀部と足の後ろ側も同様に指圧する
○三陰交
しっかり指圧して腰から足にくる痛みと冷えをおさえる
<位置>
足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところ
<施術>
施術者は、お客のツボの位置に親指を当て、お客のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。足の痛みと冷えをともなう場合に、陰陵泉などといっしょに用いるとよい
今回はやせすぎ・太りすぎについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
食欲があるのに太らないという人もいますが、一般的にやせすぎの人は、胃腸あまり丈夫でない人や、神経質な人が多いようです。そういった人の中には、慢性的な内蔵の病気がある場合もみられます。
一方、太りすぎは、主にかたよった栄養の摂取や食べ過ぎ、運動不足などが原因でおこります。太りすぎると動脈硬化症や高血圧症、心臓の病気をともないやすいので、注意が必要です。
<施術のポイント>
やせすぎの場合には、胃腸の機能を整えて消化活動を活発にする背中の胃ゆ、脾ゆ、腹部の大巨、足の三里、地機などの核ツボを指圧します。神経質で食が細く、体力の弱い人も腰の腎ゆの指圧で全身に活力がつきます。
太りすぎの場合には、背中や足の核ツボの指圧と、腹部の核ツボに沿った軽いマッサージが効きます。みぞおちから肋骨の内へりにそってなでたり、下腹部までを蛇行するようにもんだり、期門から関元までをなでおろしたりしてもよいでしょう。また、足に脂肪がつきやすい人は、ふくらはぎの承山などを刺激すると効果的です。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
神経質で食の細いやせすぎの人に体力と活力をつける
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側。
<施術>
施術者はお客をうつぶせに寝かせ、両手の親指でツボを押す。これによって腰の緊張がほぐれ、全身の体力増加と活力増進につながる。消化器の機能を高める胃ゆ・脾ゆなど背中の核ツボの指圧のあとに、背中から腰絵のマッサージとあわせておこなうとよい。
○承山
足に脂肪がつきやすい人は指圧とマッサージでふくらはぎをほっそりさせる
<位置>
足の後ろ側のふくらはぎの中心線上で、腱と筋肉の変わり目のところ。
<施術>
うつ伏せに寝かせたお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で数秒間、2~3回以上くりかえし押す。太り過ぎて足に脂肪がつきやすい人は、この部分の筋肉をふるわせたりもんだりして刺激を与えると、さらに効果的。根気よく続ければ足がほっそりしてくる。
○腹部の脂肪をとるマッサージ
仰向けに寝たお客が息を吐くのに合わせて、みぞおちから下腹部までをゆっくり押します。続いてみぞおちから肋骨沿いにいちばん下までを数回なでおろしたら、今度は腹部に大きく円やSの字を描くようにおこなう習慣をつけるとよいでしょう。
また、おへそのあたりを軽くつまんでは話すという動作を繰り返したり、肩峰のわき腹へ押すようにもむのも効果的です。
①施術者はお客の腹部に両手を重ねて、脂肪を軽く真ん中に寄せては話すという動作を繰り返す。
②施術者はお客のわき腹に指先をそろえて両手を重ね、そろえた指先で櫓を漕ぐようにして、リズミカルにもみ進む。
③そろえた両手の指先で櫓をこぐようにして、リズミカルにもみ進み、反対側のわき腹までたどり着いたら、同じ動作を繰り返す。
今回は半身不随(脳卒中)について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
脳の血管がつまったり破れたりして起こるからだの左右どちらかのまひ状態を、脳卒中による半身不随といいます。発症後しばらく手足がだらりとしたまひ状態となって、手足がほとんど動かせない状態になることが多く、数週間たつと今度はひきつった状態のまひとなります。
とくにては手のひら川がひきつって伸ばせなくなり、足は足の後ろ側がひきつってのびたままになります。
まひした手足は、冷えたりほてったり、むくんだり痛んだりすることがあります。
<施術のポイント>
運動機能の回復をはかる施術が効果をあげるのは、発症後半年から一年ぐらいまでです。まずは、専門医の施術を受けながら、リハビリテーションをおこなうことが大切です。
ツボ療法では、手足のマッサージを中心にして、体の機能回復訓練が順調におこなえるよう手助けをします。頭、首、肩をマッサージしたり、筋肉のこわばりをほぐして関節の動きを楽にするよう、背中のけつ陰ゆ、手の曲池など、背中や手足の核ツボを軽めに指圧してもよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○曲池
肘の運動の前に軽く刺激して緊張をほぐす
<位置>
ひじの曲がり目の親指側のくぼみ。
<施術>
施術者は、仰向けにして親指をツボの位置に当て、軽く力をこめて指圧する。肘の曲げ伸ばし運動の前におこなうと、この部分のこわばりがほぐれ、関節が動かしやすくなります。
○半身不随お客の関節運動
半身不随お客は、手足のひきつりのためにまっすぐからだを伸ばして寝ることができません。しかも、ひきつったからといって同じ姿勢お長時間続けていると、ほかの病気を併発する原因にもまりかねません。お客が自分ひとりで自由に動くことができない場合は、介護者が数時間おきにお客の体の向きや手足の位置を変える必要があります。
お客の体胃県巻を介護者がただしくおこなうことが、お客の関節のひきつりや変形を防ぐことにもつながります。また、お客の手足の関節を動かす運動を介護者が手伝っておこなうと、からだの機能回復を早めるのに役立ちます。
①ひきつった手足をまっすぐにするには
あおむけにねたお客のまひしている側の方を横に開き、腕とわきの間に筒状にまるめた毛布をはさんで固定する。まひしている側の足浦には、別途や壁にもたせかけたいたを当て、足が内側や外側にむかないよう、枕や毛布、座布団などで固定する。手にはタオルなどを握らせる。
②手の関節を動かす運動
介護者は、お客の手首をもって腕を伸ばす。お客が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがコツ。最初は肘を押さえて前腕が直角になるまで動かし、次に押さえる場所を腕のつけ根に移し、腕をまっすぐに伸ばす。これをゆっくりと繰り返す。ひきつってちぢまって手の指を1本ずつほぐして開いたり、手首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。
③足の関節を動かす運動
介護者は、お客の足首をもって足を曲げ伸ばす。お客が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがこつ。最初は膝を押さえて徐々に愛詩をまげていき、ある程度まで曲げたら次に徐々に戻す。これを静かにくり返す。足首を押さえてつま先を外側に向けたり、足首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。
今回は2日酔い・乗り物酔いについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
二日酔いとは、お酒の飲みすぎが原因で、頭痛や頭重、吐き気、嘔吐、食欲不振、脱力感などの症状が起こることをいいます。これを防ぐには、飲酒の量に十分注意することが大切です。
一方、乗り物酔いのほうは、乗り物になったときに伝わるからだの振動が、自律神経の一時的な失調をまねき、吐き気や気分の不快感といった症状を引き起こすと考えられています。
<施術ポイント>
二日酔いと乗り物酔いは、それぞれ原因がことなりますが、どちらもまず、不快感や吐き気などの症状をやわらげることが施術のポイントといえます。
頭の百会、首の天柱、風池、完骨の指圧は、二日酔いの頭痛や頭重に効果があり、乗り物酔いの場合には、酔いによる心の同様をしずめるのに効果的です。吐き気や胸のむかつきには、腹部の鳩尾から期門、天枢にかけて、背中のけつ陰ゆからkんゆ、腎ゆにかけて各ツボの指圧を行います。えい風、足の築ひん、地機などを、親指でしっかり指圧すると効果があります。
<施術のすすめ方>
○百会
二日酔いの頭痛・頭重乗り物酔いの気分の同様をおさえる
<位置>両耳をまっすぐあがった線と、眉間の中心から上がった線が交差する、頭のてっぺん。
<施術>
施術者はお客の頭を両手でかかえ込み、左右の親指でゆっくりと静かにツボを指圧する。二日酔いの頭痛・頭重をsっきりさせるのに効果が高く、また、乗り物酔いの場合の気分の動揺もやわらげるようです。
○きょう陰
平衡感覚に関係のあるツボ 乗り物酔いの症状によく効く
<位置>
側頭部で、両耳のすぐ後ろ
<施術>
左右のツボを指で強めに押す。このときお客は上半身をまっすぐに起こした姿勢をとる。続けてえい風・完骨などの指圧もおこなうとより効果的。これらは平衡感覚に関係するツボで、乗り物の動きによって内耳のリンパ駅の循環が影響を受けて起こる乗り物酔いにはとくに効果がある。
○肝ゆ
気分の悪さ・吐き気・胸のむかつきをやわらげる
<位置>
背中の上下真ん中より少し上、背骨をはさんだ両側のあたり。
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを親指で同時にやや力をこめて押す。背中の緊張をほぐし、内蔵、とくに肝臓の機能を高める。脾ゆ・胃ゆの指圧と合わせて、吐き気や胸のむかつきをやわらげるようです。
○期門
息苦しいさをやわらげ吐き気・嘔吐にも効果
<位置>
地首のましたで、第9肋骨の内側のあたり
<施術>施術者は、仰向けにねたお客の肋骨の下の方を両手でおおうようにし、その親指でツボを押さえる。これは、息苦しさをやわらげるのに効果がある。吐き気や嘔吐があるときは、さらに周辺の腹部のツボの指圧とマッサージを加えるとよい。