今回は、手のしびれ・痛み・神経痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
登山で重い荷物を背負ったときなどに、リュックサックのひもで肩が圧迫されて上腕がかるくしびれたり、運動や作業によって筋肉が疲労して痛んだり、指先が冷えてこわばり、しびれたり。手のしびれと痛みはさまざまな原因で起こります。なかでも、肩から指先まで一本の線を描くように痛む場合は、手の神経痛を疑います。
<施術のポイント>
神経痛はツボ療法が有効な病気のひとつです。蒸しタオルなどで患部を十分に温めることが大切です。温めて筋肉の緊張がほぐれたら、上腕のひじゆをはじめ、肘の曲池、前腕の手の三里、げき門、内関、手の甲の合谷などをポイントに各ツボを指圧し、マッサージをしていきます。
腕へめぐる神経の通り道にある胸の上方の雲門、中府、けつ盆の指圧も大切です。上腕部の痛みは、首、肩、背中のこりをともなうので、これらの部分のツボもよくもみ押すとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○けつ盆
腕の神経の通り道にあるツボ鎖骨に食い込むようにおして腕の痛みをやわらげる
<位置>
鎖骨の上のくぼみの半ばほど
<施術>
人差し指と中指を曲げて、鎖骨に食い込むようにぐっと押す。これは、胸や腕をめぐる神経の通り道にあるツボ。お客の呼吸に合わせてくり返すと、痛みがやわらぐそうです。
○ひじゅ
痛みで腕が上がらないなどの症状に効果がある
<位置>
肘の曲がり目から指幅7本分ほど肩寄りで、肩からの三角筋の終わるところ。
<施術>
施術者は、お客の腕をつかむようにして親指に力をこめ、指圧する。上腕部の症状、とくに痛みで腕があがらないときなどに効果てきです。
○手の三里
数秒間の指圧を3~4回腕の神経痛に効く
<症状>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先にむかって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
親指の先がお客の皮膚に軽く沈むぐらいに力をこめて押す。数秒間の指圧を3から4回繰り返す。腕の神経痛の施術によういると効果的です。
○曲池
手先に続く神経の通り道 強めに指圧すると手指の症状にも効果がある
<位置>
肘の曲がり目で、親指側のくぼみ
<施術>
肘をしっかりつかむようにして親指をツボの位置に当てる。親指の関節を曲げて力をこめて指圧すると効果的です。手先に続く神経の通り道なので、手指のしびれにもよく効く。腕全体をもんで筋肉の緊張をほぐすとさらによい
○合谷
痛みをしずめる効果がある 強めに指圧するとよい
<位置>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。あらゆる手の痛みをしずめる効果がある。
○内関
中指に抜けるような腕の痛みにとくによく効く
<位置>
前腕の手のひら側の中心線上で、手首の曲がり目から肘の方向へ指幅2本分ほど離れたところ。
<施術>
親指に力をこめてツボを指圧する。このツボは、腕の中指に抜ける痛みをやわらげるのにとくに効果的です。もみほぐすようにしてもよい。
今回は、手首のねんざ・つき指について紹介したいと思います(^u^)
<症状>
運動や作業で、ひねったり衝撃を受けたときに起こりやすい手首のねんざとつき指。どちら関節の周囲を痛めるもので、腫れてズキズキと痛むがその主な症状です。
患部が熱をもったり、ひどい場合は内出血がみられることもあります。
<施術のポイント>
発症後2~3日は、患部を冷やすのがよい施術法です。こうしてはれや熱がひくのを待ち、冷湿布をしたまま患部の安静を保ちます。
4~5日目は、反対に温湿布をしたり、入浴時によく関節をもむと効果があります。
手首、手指の関節の症状には、ツボ療法ではたいえん、大陵、陽池などの指圧と関節の周辺のマッサージが効果的です。つき指の場合は指圧後、指を軽く回す運動も加えましょう。
<施術のすすめ方>
○太えん
痛みと腫れがひいたら指圧やお灸で施術
<位置>
手のひら側の手首の曲がり目上の、親指寄りのところ
<施術>
手首の捻挫による痛みや腫れ、熱などひいたら、親指で小さな円を描くようにして圧迫する。お灸をするとさらに効果的です。大陵も同様に施術する。
○つき指の施術
発症後はすぐに患部を冷やすこと。そして、指をしっかり伸ばし、しばらく固定しておくことが大切です。痛みと腫れがおさまってきたら、つき指した指をつまんで軽くまわしたり、のばしたり、伸ばしたまま前後に揺らしたり、手の甲全体をもんだりするとよいでしょう。
これらを入浴時などにゆっくりおこなうと、回復が早まります。
今回はテニス肘について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
テニスでスマッシュを打ったときなどに感じる、肘から手首に抜ける痛みをテニス肘といいます。このような症状の多くは、肘の関節を含む筋肉に炎症が起きている場合に見られます。これは、専門的には上腕骨外側上果炎といわれ、テニスによる腕の運動に限らず、手をひねったり、重い荷物をもったときなどにも、同様の症状がみられることがあります。
<施術のポイント>
患部の安静と肘の温湿布が効果的です。使い捨てカイロを布でくるんで巻いたり、蒸しタオルを使用してもよいでしょう。
痛みが肘寄りにあれば手の三里、曲池を、手首寄りにあれば神門、温るなどのツボを刺激しましょう。指圧、お灸、いずれも効果がありますが、最近では専門医のもとで電気刺激(パルス通電)をよういる施術もおこなわれています。
<施術のすすめ方>
○曲池
痛みがひどく、しびれのある場合はお灸をすえるとよい
<位置>
肘の曲がり目の親指側のくぼみ
<施術>
肘をしっかりつかむようにして親指をツボの位置にあてる。親指の関節を曲げて力をこめて指圧すると効果的。痛みがひどく、しびれがある場合はお灸をするとよく効く。腕全体を軽くもんで筋肉の緊張をほぐすとさらによい。
○手の三里
数秒間の指圧を3~4回くり返すとひじの痛みによく効く
<位置>
前腕の親指側で、ひじの曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ。
<施術>
親指の先がお客の皮膚に軽く沈むぐらいに力をこめて押す。とくに、ひじの周囲に痛みが集中している場合に用いると効果的です。
○神門
手首寄りの部分に縫える痛みをしずめる
<位置>
手首の関節の手のひら側で、小指寄りの端
<施術>
親指で強めの刺激を加える。肘の周辺よりも手首寄りのほうに痛みが抜ける場合に用いるとよい。お灸も効果的。温瑠・陽池なども同様に刺激するようです。
今回は、しみ・そばかすについて紹介したいと思います(^u^)
<症状>
しみ、そばかすは、皮膚の色素沈着の一種で、眉毛の上、頬骨の張り出したところ、鼻の上、上唇など、日光の当たりやすいところほどよくできます。しみは何らかの病気が原因で起こる場合もありますが、自分の肌質にあわない化粧品の無理な使用など、個々の体質なものが関係しています。そばかすも、遺伝的な日光過敏体質の場合によくみられます。
<施術のポイント>
ツボ療法では、しみ、そばかすを短期間できれいにとるということは不可能ですが、体調を整えることによって、自然治癒をはやめるように促します。
まず腎ゆなど背中と腰の各ツボを指圧し、全体をマッサージします。続いて胸のだん中や腹部も同様に処置します。お灸も効果的です。太けいなど足や手の各ツボも、体調を整える効果があります。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
からだの緊張をほぐして体調を整え、皮膚の自然治癒力を高める
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<治癒>
施術者はお客をうつ伏せにねかせ、両手の親指でツボを押す。背中からここまでを順にじっくりと指圧するとからだの緊張がほぐれ、体調が整えられる。全身に活力をつける効果もあり、皮膚の自然な治癒力が高められる。
○だん中
丈夫な体をつくって皮膚の異常の改善を順調にする
<位置>
左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。呼吸器と循環機能を整え、丈夫なからだをつくる。これによって皮膚の異常の改善も順調になるようです。
○太けい
皮膚の異常を改善するツボ、根気よく刺激をつづけるのがコツ
<位置>
足の内くるぶしのすぐ後ろ側
<施術>
施術者はお客の足首を手のひらで包むようにして親指でツボをしっかり指圧する。これには体調を整え、皮膚の症状の改善を助ける効果がある。ふだんから根気よく刺激をつづけておくことがコツ。
今回は、膝の痛みについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
膝の曲げ伸ばしがつらく、座りにくい、膝がこわばる、重だるい、鈍痛がする。これらの症状は、リウマチ、痛風、膝に外傷を負った場合などのほか、膝関節の老化などによっても起こります。痛みをかばって歩くため、歩行姿勢が悪くなって腰に負担がかかったり、筋肉が衰えたり、ひどい場合には膝に水がたまったり、骨が変形したりすることもあります。
<施術のポイント>
膝の周囲の血行をよくして痛みをとるため、血海、足の三里、陰陵泉、承山、とく鼻、委中を指圧します。腰痛をともなうときは腰の腎ゆ、志室、大腸ゆ、足の疲れやだるさをともなうときは足の裏の湧泉などを用います。
お灸もたいへん効果があります。とくに内膝眼へのお灸を続けると、ただ痛みをやわらげるだけでなく、膝に水がたまっている場合にも膝の痛みには、外膝眼への刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○血海
足の血行をよくして膝の痛みをやわらげる
<位置>
膝蓋骨の内へりを指幅3本ほどあがったところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の膝上をつかむようにして、親指でツボを強く押しもむ。これは、足の血行をよくし、膝の痛みをやわらげる効果があるようです。
○とく鼻
内膝眼・外膝眼とともに用いて膝の諸症状を軽くする
<位置>
膝蓋骨のすぐ下の真ん中あたり
<施術>
親指で指圧しても、お灸をしても効果的。このツボは内膝眼・外膝眼と並んで、膝の痛みや、膝に水がたまるなどのいろいろな症状を軽くする効果があるようです。
○陰陵泉
膝の痛みとすねに残っているだるさを取り除く
<位置>
膝の下、内側にある大きな骨の下のくぼみ
<施術>
くぼみに親指を食い込ませて指圧する。膝の痛みだけでなく、すねにだるさが残る場合によういるとよい。あまり痛みがひどいときは、無理に強く押さないようにする。
○足の三里
足の血行を促進し、痛みとだるさをやわらげる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下から指幅3本ほどはなれたところ
<施術>
親指でぐっと強めに指圧する。くり返しおこなうと足の血行が促進され、膝の痛みと、それにともなう足の疲れやだるさもやわらいでくるようです。
○承山
押したりなでたりさすったりすると膝から下のだるさがやわらぐ
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、健と筋肉の変わり目のところ
<施術>
うつぶせに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹で強めに数秒間押す。加えて委中からここまでをなでたりさすったりしていると、膝から下の重くだるい感じがやわらぐようです。
今回は足の捻挫について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
関節の周囲を痛める捻挫は、運動や作業でひねったり衝撃を受けたときに起こりやすく、腫れてズキズキと痛むのがその主な症状です。足の捻挫は足首に起こることが最も多く、ひどい場合は患部が熱をもったり、内出血がみられたり、歩けないほどになることもあります。
<施術のポイント>
手のねんざ同様、発症後2~3日は、患部を冷やしてはれや熱がひくのを待ち、冷湿布をしたまま患部の安静を保ちます。4~5日目からは温湿布をしたり、入浴時によく関節をもむと効果があります。
ツボ療法では、血海、梁丘などのほか、膝の捻挫の場合にはとく鼻、足首の捻挫の場合には照海、こんろん、丘きょなどを中心にマッサージすると効果的です。また、お灸も毎日すえると効果があります。
<施術のすすめ方>
○とく鼻
指圧よし、お灸よし、膝の諸症状を軽くする
<位置>
膝蓋骨のすぐ下の真ん中あたり
<施術>
親指で指圧しても、お灸をしても効果的。このツボは、膝の痛みなどをやわらげるのに効果的。患部の腫れや痛み、熱がひいたら、今度はその部分の保温に努め、入浴中などに少しずつもむようにする。
○梁丘
膝の腫れと痛みが引いたら徐々に刺激する。
<位置>
膝蓋骨の外側から指幅2本分ほど上
<施術>
膝の部分に衝撃を受けたときに起こる捻挫のツボ。お灸も効果的です。
○丘きょ
足首の捻挫の施術はこの周辺がポイント
<位置>
外くるぶしの前、下寄りのくぼみ
<施術>
解けい・照海などと並んで、足首の捻挫に効果がある。腫れや痛み、熱がひいたら、親指でかるくこねるようにもみ押すなど、徐々に刺激するのがコツ。患部を温めたり、お灸をすえるのも効果的です。
今回はももの肉離れについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
肉離れは、運動中など、急に筋肉が強い力で引き伸ばされたときに起こります。発症はまったく突然で、患部が激しく痛み、腫れや内出血がみられることがあります。
<施術のポイント>
発症後すぐなら、患部をひやすなどの応急処置をとります。30分間冷やしたら止めて患部に体温が戻るのを待ち、またしばらくして冷やすといった冷却法をとり、冷やしすぎないように注意します。ツボ療法では、委陽、陰谷のほか、肉離れの起きた場所がももの全面で股関節に近づければ伏兎、膝に近づければ梁丘、ももの内側なら血海、後ろ側なら承扶といん門などを中心に刺激します。最近は、専門医のもとで電気刺激による施術がよく用いられます。指圧とマッサージも効果がありますが、発症後まもなくは控えたほうがよういでしょう。
<施術のポイント>
○承扶
太ももの後ろに症状があるとき、ここから施術をスポーツする
<位置>
お尻の下の、足のつけ根の中央あたり
<施術>
お客をうつ伏せに寝かせて施術するときは、ここの指圧とマッサージからスタートする。親指でしっかり押す太ももの後ろ側の症状によく効く。肉離れが太ももの内側におきたら箕門・血海、外側に起きたら伏兎・梁丘などを用いると効果的です。
○陰谷
膝に力がつき太ももがしっかりする
<位置>
膝の後ろ中央のふくらみの、親指側のへり
<施術>
肉離れの激しい痛みがおさまったら、うつ伏せに寝たお客の膝側を親指で指圧する。痛みのあとは力が抜けて足もとがふらつくが、この指圧によって膝に力がつき、太ももをしっかり支えられるようになるようです。
○委陽
太ももの後ろのひきつれた筋肉の症状を緩和する
<位置>
膝の後ろ中央のふくらみの、小指側寄りのへり
<施術>
肉離れの激しい痛みがおさまったら、うつぶせに寝たお客の膝裏側を親指で指圧する。これは、太もものうしろ側の肉離れのために、このツボのあたりまでひきつれてしまった筋肉の症状をやわらげるのに効果的です。
今回は、こむら返りについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
突然、ふくらはぎがひきつって、飛び上がるほどの痛みと、筋肉のけいれん・硬直が起こります。長い時間座っていて立とうとしたときや、水泳などの運動の最中など、筋肉のけいれん・硬直が起こります。長い時間座っていて立とうとしたときや、水泳などの運動の最中など、筋肉の疲れや冷えが原因となって起こることが多いようです。
<施術のポイント>
軽い症状の場合は片手でしっかり足全体を床に固定し、もう一方の手で痛むほうの足の親指のつけ根をゆっくりクルクルと何回もまわします。これで痛みがおさまってきたら、足首も同様にまわします。続いて湧泉や太けい、陰陵泉、足の三里などを指圧します。足に続く神経の集まっている腰の膀胱ゆなどの各ツボの指圧も有効です。けいれんがゆるんできたら、いん門、委中、承筋、承山などを指圧します。こむら返りを起こしやすい人は、これらのツボにふだんから指圧やお灸をしておくと効果があります。
<施術のすすめ方>
○膀胱ゆ
坐骨神経のけいれんをしずめこむら返りの施術に効果
<位置>
臀部の平らな骨にある上から2番目のくぼみの指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻を抱えるようにして左右のツボを親指で思い切ってぐっと押す。このツボは、坐骨神経の通り道にあるので、足腰のけいれんをやわらげる効果があり、こむら返りにもよく効く
○足の三里
こむら返りを起こしやすい人はふだんからここを刺激していると効果的
<位置>
向こうずねの外側で、膝の下から指幅3本分ほど離れたところ
<施術>
親指でぐっと強めに指圧する。こむら返りを起こしやすい人は、ふだんから承筋・承山と並んでこのツボを刺激しておくとよい。指圧でもお灸でも効果がある。
○承筋
けいれんがおさまったらこのツボを押す
<位置>
ふくらはぎの中心線上で、かかとと膝の後ろの中間あたり
<施術>
発症後しばらくして、ふくらはぎのけいれんがある程度おさまって、ふくらはぎのけいれんがある程度おさまってきたら、うつ伏せに寝たお客のふくらはぎにあるツボを、親指の腹でゆっくりとくり返し押す。痛みがひいていなければ、なでるだけでもよい。こむら返りが起きやすい人は、ふだんからここを刺激しておくとよい。
今回は腹が張る・鳴る・ふくれるについて紹介したいと思います(^-^)
<施術>
健康な場合でも、食後ことに食べ過ぎたときには、おなかがふくれてはることがあります。また、おなかの調子が悪い場合には、腸内にガスたまって下腹部が張ったり、ゴロゴロ鳴ったりします。このほか便秘などが原因の場合や、女性な場合は冷えなどによっても、下腹部が張ることがあります。食べ過ぎなど思い当たる原因がないのに異常におなかがふくれているときは、何らかの病気が原因で腹腔ないに水がたまっている場合もあるので注意が必要です。
<施術のポイント>
腹部に重い病気がなければ、ツボ療法が効果的です。まずは脾ゆ、大腸ゆなどの背中から腰にかけてのかくツボを親指の腹で上から順にゆっくりと指圧し、背中の緊張をとります。続いて腹部の中かん、大巨、関元などの指圧とマッサージに移りますが、腹部の施術は、力のいれすぎにとくに気をつけておこなうようにしましょう。足の三陰交はしっかりともみ押します。
<施術のすすめ方>
○中かん
お客の呼吸に合わせた指圧で消化機能を整える
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の腹部に指先をそろえて両手を重ねて徐々に力を加え、指圧する。腹部マッサージとの併用で消化機能を整える。
○大巨
腹筋の機能を高め慢性的な消化器の不調を治す
<位置>
おへその外側へ指幅2本分ほどのところをさらに指幅2本分ほど下がったあたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の親指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。腹部のマッサージとの併用で腹筋の機能を高め、慢性的な消化器の不調を治す。
○関元
慢性的な消化器の不調による下腹部の張りをとる
<位置>
からだの中心線で、おへそから指幅3本ほど下あたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部に指先をそろえて両手を重ね、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。消化器の不調から起こる下腹部の張りがやわらぐ。中かんからこのあたりまで、大きな8の字を描くようにマッサージするとさらに効果があります。
○三陰交
冷えによって起こる女性特有の下腹部の張りに効果
<位置>
足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で軽く足を開く。施術者はお客のツボの位置に親指を当て、お客のすねをてのひらで包むようにして親指に力をこめる。冷えなどによって起こる女性の下腹部の張りなどによく効くそうです。お灸も効果的です。
○脾ゆ
胃腸の働きが高められ消化機能が活発になる
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、親指で左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これによって胃腸の働きが高められ、胃液の分泌を足して消化機能が活発になる。すぐ下の胃ゆも同様に指圧するようです。
○大腸ゆ
腸の働きを促進し、おなかがゴロゴロいう不快感をやわらげる
<位置>
差湯の骨盤の上端を結んだ高さにある腰痛をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の腰に両手のひらをつき、腰をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。この刺激が腸の働きを高め、便秘やおなかがゴロゴロいう不快感をやわらげるようです。