今回は、小児虚脱体質について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
虚脱体質とは、生理的に不安定で、刺激に対して過敏に反応しやすい体質のことです。こどもの場合、一般にやせ型で血職が悪く、食欲がない、疲れやすい、かぜをひきやすく治りにくい、といった傾向があり、ぜんそく症状を起こしやすいのが特徴です。また、一見健康そうにみえる太った子どもでも、肥満児で皮膚に弾力がなく、筋肉の発達が悪いというタイプの虚脱体質である場合があります。
<施術のポイント>
ツボ療法では、全身の機能を調節し、体力増身をはかります。虚脱体質のこどもは、背中の身柱や首のつけ根の大椎に反応があらわれるので、ここが施術の中心になります。頭の百会と腰の腎ゆをはじめ、背中と腹部の各ツボをやさしく指圧して全身の調子を整えます。かぜをひきやすい場合には、風紋の指圧が効果的です。
○大椎
アレルギー体質でからだの弱いこどもの施術にとてもよく効く
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
片手で子供のからだを支えながら、もう一方の手の親指でツボを軽くこねるように押す。アレルギー体質でからだの弱いこどもの場合、このあたりがこっているので、よくほぐすとよい。お灸も効果的です。
○身柱
子どものからだを丈夫にしさまざまな症状に効果がある
<位置>
背骨の上、第三胸椎と第4胸椎の間のあたり
<施術>
別名を「散りき」といって、さまざまな病気や症状の原因を散らし、子供のからだを丈夫にするといわれているツボ。両手の親指で軽くもみ押したり、お灸をすえたりすると効果がある。子供の施術の場合、指圧はゆるく、お灸は温灸程度で熱くしないようにする。
○腎ゆ
からだの緊張をほぐし、全身に活力をつけるツボ
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はこどものうつ伏せにねかせ、両手の親指でゆっくりやさしく指圧する。これによって、こどものからだの緊張がほぐれ、体力向上と全身の活力増強にもつながるようです。
今回は、心身症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
心理的・精神的要因が強く関係している体の症状を心身症といいます。つまり、心の悩みや不安感、精神的疲労、ストレスなどが原因となって体の異常を引き起こすというわけです。腹痛、食欲不振、下痢、便秘、頭痛、頭重、息苦しさ、動悸、脱毛など、症状のあらわれ方は実にさまざまです。
<施術のポイント>
ツボ療法ではかく症状をやわらげるとともに心身を丈夫にするよう努めます。
循環器系の症状の暖和には背中の心ゆ、胸のだん中、みぞおちの巨けつ、頭の百会、手の神門を中心にした施術を、呼吸器系の症状には背中の肺ゆ、胸の上方の中府、手の孔最を中心にした施術をおkないます。また、食欲不振や下痢、便秘がある場合は、背中の脾ゆ、胃ゆ、腹部の中かん、足の三里などの各ツボを中心に施術します。
<施術のすすめ方>
○肺ゆ
呼吸器系の症状をやわらげ息切れ・胸苦しさに効果的です。
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これは、心身の緊張をほぐし、呼吸困難・胸苦しさがある場合に用いると効果的です。
○心ゆ
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間あたり
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。循環器系の機能を整えるのに有効なツボで、心身症のうちでは、動悸や胸が締め付けられるような場合によういるとよい。
○中かん
消化機能を整えて、食欲不振に効果をあらわす
<位置>
消化機能を整えるのに大切なツボ。施術者は、仰向けに寝たお客が息を吐くのに合わせて両手を重ねる。お客が息を吐くのに合わせて軽く押さえる。続けて腹部マッサージへとなめらかに移る。心身症のうちでは、食欲不振や胃腸の症状がある場合によういるとよい。
今回は、躁うつ病について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
気分が高揚して活動的にふるまうことのできる躁状態と、一日中、気分がすぐれず虚脱感に襲われ無気力になるうつ状態が交互にあらわれます。また、躁状態のときは朝早く目覚めたのに夜も興奮して寝つかれない、うつ状態のときは朝おきれないうえに夜も寝つきが悪い、という不眠もみられます。躁・うつ、どちらかひとつの状態だけがあらわれる場合もあり、とくにうつ状態だけがあらわれるケースが多いようです。
<施術のポイント>
主にうつ状態のときは全身の活力が衰えているので、ツボ療法では体力増強と活力の回復を目標にします。頭の百会をはじめ、背中と胸、腹部、足の各ツボを指圧またはお灸で刺激します。とくに胸のだん中、腹部の中かん、背中の心ゆ、腰の腎ゆなど重点的に刺激するツボをいくつか選び、数週間以上続けると効果があります。
<施術のすすめ方>
○百会
頭の重苦しさをやわらげ、めいった気分をすっきりさせる
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、、胃県の中心から上がった線が交差する、頭のてっぺん
<施術>
施術者はお客の頭をかかえ込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。うつ状態によくみられる頭痛・頭重をやわらげ、めいっていた気分をすっきりさわやかにリフレッシュする効果がある。
○心ゆ
心身の緊張をほぐすツボ、ほかの背中の各ツボも順に指圧する
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。これは、心身の緊張をほぐす効果がある。背中のほかの各ツボも同様にして、うえから順にリズミカルに指圧するとよい
○だん中
呼吸器と循環器の機能を整え、胸苦しい気分もやわらぐ
<位置>
左右の地首を結んだ線のちょうど真ん中のところ
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の胸の上の指圧をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。これは呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれる。
今回は、抜け毛・円形脱毛症について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
頭髪は毎日、抜けたり、目立つ抜け毛が続く場合は気になるものです。抜け毛の原因はホルモンや自律神経系の働きに関係があるといわれ、精神的ストレスがある場合にもみられます
ことに円形脱毛症は、ある日突然、頭髪抜けて頭皮に十円玉大の円形のハゲができるもので、精神の緊張と深い関係があることが知られています。
<施術のポイント>
普通の抜け毛には、頭皮の刺激と清潔を心がけることがポイントになります。ブラシで頭全体を軽くたたいたり、頭と首の各ツボ、とくに百会、通天、天柱、風池などを指でよくこねるように押すと効果的です。
背中と腹部のツボは体調を整えるのに有効で、関元、身柱などを中心に指圧します。胸の上方にある中府も同様に指圧します。手足の各ツボの刺激も頭皮の症状に効果があります。
<施術のすすめ方>
○百会
抜け毛を防ぐ頭皮の刺激はここを中心にくり返しおこなう
<位置>
両耳をまっすぐあがった線が交差する、頭頂部
<施術>
施術者はお客の頭を抱え込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。このツボを中心に頭皮をよく刺激すると、抜け毛の予防になる。くり返しおこなうと効果的。ブラシで軽くたたいてもよい。
○通天
頭皮の血行をようして脱毛症の症状をやわらげる
<位置>
頭頂部の中心から左右両側へわずかに離れたところ
<施術>
側頭部を支えるようにして親指で指圧する。百会と同様にこのツボを刺激すると脱毛予防になる。マッサージを併用すると血行がよくなり、さらに効果が増す。
○天柱
後頭部の抜け毛には風池とともによういるとよい
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。後頭部の抜け毛には、このツボと近くの風池を刺激するとよい。頭部への結湖も促進さえ、全身調整にもつながるようです。
○関元
全身の調子を整えて頭皮の症状の改善を助ける
<位置>
からだの中心線上で、おへそから指幅3本分ほど下のあたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部にかるく指先をそろえて両手を重ね、お客の腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく指圧する。腹部や背中の各ツボへの刺激は、精神のリラックスを促して全身の調子を整え、皮膚の症状の改善をたすけるようです。
○身柱
頭から首・背中の諸症状を改善して抜け毛を予防する
<位置>
背骨の上、第3胸椎と第4胸椎の間のあたり
<施術>
施術者はお客の背中に手のひらをつき、両手の親指でツボを押す。頭・首・背中にでる心身の諸症状を施術して抜け毛を予防する。背筋のマッサージを加えるとよい。お灸も効果的です。
○ふけ・かゆみを防ぐには
頭皮の清潔を保つことが際も大切です。しかしどんあにシャンプーをこまめにしても、フケがでてしまうことはよくあります。こんなときは、抜け毛の予防にならって、頭皮刺激を根気よくおこなうと効果があります。
頭皮にはたくさんのツボが集中しており、まんべんなく刺激をしていれば、体調もよくなります。刺激の方法は、ほどほどのかたさのブラシでポンポンと軽く、頭全体をたたくのが最も簡単で確実です。
今回はにきび・吹き出物について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
毛穴に小さな粒ができ、化膿してくるとまわりが赤く腫れて膿をもちます。炎症がひどいと痛みを感じ、治ったあとも深くえぐれて傷が残ることがあります。
にきび、吹き出物ができる原因はさまざまですが、ホルモンの増加や代謝異常などによって毛穴に脂肪や角質がつまり、そこへ細菌感染が起きてできる場合がほとんどです。
<施術のポイント>
ツボ療法では、体調を整え、皮膚の自然治癒力を高めることを目標にします。したがって体力増強と内蔵機能の促進に効果がある背中、腹部の各ツボの指圧は欠かせません。
皮膚の施術には主に大椎、肺ゆなどを用いますが、面庁など顔にできものがある場合は手の養老にお灸をすえると効果がみられます。また、手の合谷は頭と顔の症状に効果があります。
<施術のすすめ方>
○大椎
皮膚にできものがでやすい人は指圧やお灸で、このツボをていねいに施術する
<位置>
首のつけ根の中心で、頸椎の最下部
<施術>
片手でお客の背中をささえながら、もう一方の手の親指でツボをこねるように押す。お灸をすれうのも効果的。皮膚にできものができやすい人は、ふだんからこのツボを押したりたたいたりしたときにひどく痛むことが多い。その場合はとくにていねいに施術する。
○肺ゆ
背中の指圧で体調を整え皮膚の自然施術力を高める
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨<第3胸椎>をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。背中のほかの各ツボも同様に指圧し、背骨沿いのマッサージも加えて体調を整えると、皮膚の自然治癒力が高まるようです。
○合谷
よくもみ押してほぐしかおや頭の症状をやわらげる
<位置>
手の甲側の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて押す。押したときにしこりがあって痛みが強く感じられるときは、よくもみほぐすとよい。これは、顔や頭の症状をやわらげるのに効果があるようです。
今回は湿疹・蕁麻疹について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
かゆみとともに皮膚が赤くなったり、ブツブツと発疹がでたりします。ひどくなると腫れたりただれたりして、熱をもつこともあります。かゆみを我慢できずにかきむしったりすると、皮膚がくづついて出血したり、膿がでたりして、さらに悪化します。
湿疹、蕁麻疹の原因はさまざまです。皮膚の直接的な刺激だけでなく、ときには食べ物や薬の服用、心身の疲労、日光や温度差なども関係し、とくにアレルギー体質の人によくみられます。
<施術のポイント>
全身のどの部分に発疹ができた場合でも、背中と腹部の各ツボは十分な刺激を与える必要があります。この場合、指圧もよいのですが、お灸など熱刺激の方が効果的です。湿疹、蕁麻疹の出た場所が顔の場合は百会、天柱、肩ぐう、手の場合は曲池、陽池、手の三里、肩や胸の場合は中府、肩井、足の場合は太けいなど足の各ツボも加えます。手の合谷はあらゆる場合に効果があります。アレルギー性の蕁麻疹の施術には首のつけ根の大椎が効果的です。
湿疹、蕁麻疹の出た場所が顔の場合は百会、天柱、肩ぐう、手の場合は曲池、陽池、手の三里、肩や胸の場合は中府、肩井、足の場合は太けいなど足の各ツボも加えます。手の合谷はあらゆる場合に効果があります。
○百会
湿疹・蕁麻疹が顔に出たらまずこのツボを刺激する
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、見間の中央から上がった線が交差する、頭のてっぺん。
<施術>
施術者の頭を抱え込み、真っさ具からだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。天柱・肩ぐうなどとともに、湿疹や蕁麻疹が顔に出たときに用いるとよい。髪をかきわけてお灸をすえると効果が増す。
○大椎
アレルギー体質からくる皮膚の異常によく効くツボ
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
片手でお客の背中を支えながらねるように押す。アレルギー体質で皮膚の弱い人の場合、このあたりがこっているので、よくほぐすとよい。お灸も効果的です。
○肩井
指圧をしても、お灸をしてもよいツボ、お灸で皮膚がうんだら回復をもって再度刺激を
<位置>
後ろ首の根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の肩をつかむようにして、親指で強めにもみ押す。お灸も効果が高いが、この部分にちょうど湿疹や蕁麻疹があって、刺激が原因でうんだりたどを塗り、うみやただれが開腹するのを待って施術を続ける
○陽池
手にあらわれた湿疹・蕁麻疹によく効く
<位置>
手の甲側で、手首の曲がり眼の中央あたり
<施術>
手に湿疹・蕁麻疹が出たときに用いると効果があるツボ。手首を持って親指で強く刺激したり、お灸をすえたりして刺激を与える。お灸で皮膚がうんだりただれたりしたら、その回復を持って施術をくり返す。
○合谷
あらゆる湿疹・蕁麻疹の施術に用いて効果があるツボ
<位置>
手の甲の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客の手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するように、手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。お灸してもよく、あらゆる湿疹・蕁麻疹の施術によういて効果があるようです。
○太けい
蕁麻疹のできやすい人は、ふだんから指圧とマッサージを
<位置>
足の内くるぶしのすぐ後ろ側
<施術>
施術者はお客の足首を手のひらで包むようにして親指でツボをしっかり指圧する。蕁麻疹ができやすい人は、ふだんからこのツボや手首の陽池、足の三陰交などを指圧し、マッサージしておくとよいそうです。
今回は、むくみ・腎臓病について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
むくみとは、体の組織、とくに皮下組織の中に水分が異常にたまった状態をいいます。健康な人でも疲れたときや血行不良のときには、軽いむくみが起こります。病気が原因で起こるむくみのうちで、高血圧症や心臓病などは体の末梢に出るのに対し、腎臓や泌尿器の病気では顔など、からだのやわらかいところに出ます。腎臓の病気の場合、むくみのほかに尿の両や回数が健康なときと異なりはじめ、全身のだるさを訴えます。さらに進むとたんぱく尿や血尿が出ることもあります。
<施術のポイント>
顔のむくみには手の曲池と合谷、足のむくみには足の三里と築ひん、三陰交、太けいなどの指圧が効果的です。血圧の異常でむくみがでている場合は頭の百会と天柱も有効です。腎臓病特有の症状をやわらげるには、腹部の水分、水道、中極、腰の腎ゆ、膀胱ゆなどを中心にその周辺のツボを指圧し、全体をマッサージします。疲れやだるさがある場合には、足の裏の湧泉をもみ押すとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○天柱
腎臓病の代表的な症状である、全身のだるさをやわらげる
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。腎臓病の施術の場合、まずここをもみほぐすことから始めると、全身のだるさと疲労感をやわらげる効果があるようです。
○腎ゆ
からだの緊張をほぐし、全身に活力をつけるツボ
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手の親指でゆっくり指圧する。これによって体の緊張がほぐれ、だるさと疲労感もやわらぐ。また、これは全身に活力をつけるツボでもあるようです。
○膀胱ゆ
泌尿器系の施術に欠かせなツボ、頻尿にも効果的です。
<位置>
臀部の平らな骨<仙骨>にある上から2番目のくぼみの指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。頻尿などの症状がある場合にはとくによく効く。腰全体を軽くマッサージするとさらによい。
○水道
からだの余分な水分を調節して排出する機能を促進
<位置>
おへそから指幅2本分ほど外側のところを、さらに指幅4本分ほど下がったところ
<施術>
施術者は、人差し指・中指・薬指をそろえてお客の下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。からだの水分を調節する大切なツボ。からだの外に余分な水分を排出する機能を促進し、むくみをおさえるようです。
○中極
泌尿器系の症状に効果があるツボ、頻尿にもよく効く
<位置>
おへそから指幅4本分ほど指ア他のところ
<施術>
施術者は、仰向けい寝たお客の下腹部に両手の人差し指・中指・薬指の脂肪が軽くへこむ程度に押す。泌尿器系の諸症状をやわらげる効果があるツボで、頻尿にもよく効くようです。
○水分
からだの水分を調節する大切なツボ、むくみ・腎臓病によく効く
<位置>
両手の人差し指・中指・薬指をそろえてお客の腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。からだの水分をコントロールする大切なツボ。水分過多によるむくみや、腎臓病などに対する施術効果がたいへんすぐれているようです。お灸も効果的です。
今回は痔・脱肛・直腸脱について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
痔には大きくわけて肛門周囲の血管にこぶができる痔核<いぼ痔>、肛門の出口が切れる裂肛<きれ痔>、肛門周囲の炎症で膿がたまる痔ろう<あな痔>などがあります。いずれも排便時にいきんで肛門周囲の血行が悪くなるために起こり、肛門のいてみと出血をともないます。
また、肛門がめくれ出てしまう脱肛、直腸自体が肛門から飛び出す直腸脱なども、排便時に強くいきむことが直接的な原因となります。
<施術のポイント>
ひどい場合は外科施術が必要です。ツボ療法では肛門周囲の血行を促し、消化機能を整えて排便を楽にするようにするよう努めます。
まず頭の百会、首のつけ根の大椎に始まり、背中、腰の各ツボを指圧します。とくに患部に近い会陽と長強はしっかり押すようにしましょう。足腰の冷えは肛門の症状を悪化させるので、腰の三焦ゆ、腎ゆ、足の三陰交、太けいなどの指圧で大正します。消化機能を整えるため、腹部の天枢、足の三里の指圧とマッサージもかかせません。手の孔最の指圧は痛みをやわらげます。
<施術のすすめ方>
○百会
痔の施術にたいへん効果的なツボ、体の芯に抜けるような指圧を
<位置>
両耳をまっすぐ上がった線と、見間の中央から上がった線が交差する、頭のてっぺん
<施術>
施術者はお客の頭を抱え込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。お尻の長強とあわせて刺激すると痔の施術にたいへん効果が高い。髪をかきわけてお灸をすえてもよい
○腎ゆ
腰の緊張をほぐし、肛門をめぐる血行をよくする
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客の腰に両手を当て、親指で強めにツボを押す。三焦ゆとのこのツボを順にじっくり指圧すると、からだの緊張がほぐれ、肛門をめぐる結湖が促進されて冷えがとれ、痔の症状がやわらぐようです。
○長強
痔の施術にとくに大切なツボ3~5秒の指圧をくり返す
<位置>
肛門の上方で、尾骨の先端のところ
<施術>
痔の特効ツボのうちとくに大切なツボ。施術者は、うつ伏せに寝て軽く足を開いた感やの尾骨の位置に両手の親指を当て、3~5秒の指圧をくり返す。百会を刺激したら必ずこのツボも指圧することで効果が高まる。脱肛にはお灸が効くようです。
○会陽
肛門周囲の血行を促進し、脱肛などの施術にも効果的
<位置>
肛門の上方、尾骨の両脇
<施術>
長強と並んで痔の施術に大切なツボ。施術者は、うつぶせに寝て軽く足を開いたお客の尾骨の両脇に親指を当て、3~5秒の指圧をくり返す。肛門周囲の血行をよくし、脱肛などが起きやすい場合の施術にも効果があるようです。
○足の三里
消化機能を整えるので排便が楽になり、肛門への負担が軽くなる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た姿勢で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけてするとよい。こねるようにもみ押すと、消化機能が整い、排便が楽になるので肛門への負担が軽くなるようです。
今回は胆石症・胆のう炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
胆石症は、右肋骨下ないしみぞおちに重苦しさがあって痛むので、軽い場合は胃潰瘍などと勘違いしやすい病気です。しかしひどくなると、発作的な激痛に嘔吐や吐き気、冷や汗、発熱などをともない、黄疸症状が出る場合もあります。
胆石があると胆のう炎を起こしやすく、逆に胆のう炎の場合に胆石ができやすいともいわれます。
<施術のポイント>
胆石を取り除くには、専門医による施術が必要です。ツボ療法では、痛みなどの症状の軽減に努めます。まず背中の胆ゆ、肝ゆを指圧して背中の緊張をやわらげます。体力増強には腰の腎ゆも加えるとよいでしょう。
腹部の期門、日月は胆のうの位置にある重要なツボ。巨けつ、天枢、大巨はおなかの張りをやわらげます。痛みが激しいときは、足の丘きょ、陽陵泉、三陰交、手の三里、内関の刺激が効果的です。
<施術のすすめ方>
○胆ゆ
胆のうの機能をよくするツボ、肝ゆ・腎ゆの指圧を加えると効果が増す
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側あたり
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の背中に両手のひらをついて親指で指圧する。はじめは軽く、だんだん力をこめて3から5秒押す。これは胆のうの機能をよくするツボで、すぐ上の肝ゆや腰の腎ゆも同様に指圧すると効果が増す。
○日月
胆のうの張りと痛みを緩和する大切なツボとくに右側を丹念に施術する
<位置>
第9肋骨の内側にある期門というツボのすぐ下あたり
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の親指で軽く肋骨の下がくぼむ程度に指圧する。日月と期門は胆のうの位置にある大切なツボで、とくに右側を丹念に施術するとよい。みぞおちの巨けつからこのツボのあたりまでをマッサージするとさらに効果的です。
○丘きょ
胆石症発作の特効ツボ、応急処置として痛みをやわらげる
<位置>
外くるぶしの前方下寄りのくぼみの中
<施術>
胆石症の発作で腹部が痛んだとき応急処置としてこのツボを親指で強めに押すといたみがやわらぐ。ふだんから、こまめに指圧やお灸で刺激していると胆のうの機能調整によい。