今回は、のどの痛み・声がれについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
のどの痛みは、かぜをひいたときなどによくみられます。この場合、のどが渇いてひりひりしたり、扁桃腺が赤く腫れあがったり、ときには発熱をともないます。これがひどくなると、声がれを起こしたり、ものが飲み込みにくくなったりします。また、声がれ歯、大声を出し続けるなど、単にのどを使いすぎたときにも起こり、痛みをともないます。そのほか、心身症や神経症などが原因で、のどの痛みや異物感を訴えることもあります。
<施術のポイント>
まずは、後ろ首の風池から肩と背中にかけての各ツボを刺激して緊張をやわらげ、呼吸を整えてから、喉の指圧にはいります。人迎、水突、気舎、天突など、のどのツボの指圧は、気道がふさがって苦しくならないよう、力のいれすぎに注意しましょう。とくに天突は、扁桃腺が腫れて、のどがふさがったように感じるときに効果があります。さらに、横首の天窓、天てい、耳の下のえい風、胸のだん中、腹部の盲ゆの指圧も加えます。
手の尺沢、孔最、合谷、足の三陰交の指圧は、神経症状をやわらげるのに効果的です。
<施術のすすめ方>
○人迎
のどの痛みと不快感のほか血液の循環を整えるツボ
<位置>
のどぼとけをはさんだ両脇の、脈の拍動を感じるところ。
<施術>
お客ののどが苦しくない程度に力のかげんに注意して指圧とマッサージを加える。首から頭へめぐる血液の循環を整え、のどが痛んだり、ゼーゼ―いって不快な場合にも効果的です。
○天てい
扁桃腺の腫れによる痛みとのどのふさがった感じをとる
<位置>
のどぼとけの指幅1本分下の高さで、横首の筋肉の後ろのへり
<施術>
施術者はお客の後ろ側に立ち、片手でお客の体を支え、もう一方の手の指で、ツボを軽く押しながらもむ。扁桃腺の腫れなどによる痛みと、のどのふさがった感じを取り除くのによい。
○水突
のどの腫れ・息苦しさをやわらげ声がれにもよい
<位置>
喉仏の斜め下、横首の筋肉に前側のへり。
<施術>
施術者はお客を片手で支え、もう一方の手の指で、ツボを軽く押しながらも有効。また、のどの調子が悪く、ガラガラ声になってしまったときにもたいへんよく効きます。
○合谷
慢性的な症状の緩和には根気よい指圧が効果をもたらす
<位置>
手の甲の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はかんじゃの手首を片手で支え、もう一方の手でお客と握手するようにして、親指を手の甲へ食い込ませるくらい強めに押す。のどの腫れと痛みをやわらげるようです。根気よく指圧を続けると、慢性扁桃炎の施術にも効果をもたらすようです。
今回は、動悸が激しいについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
激しい運動のあとや精神的動揺がある場合などに胸がドキドキするのは、生留的な反応です。しかし、これらの場合でなく、ちょっとした軽い運動程度で起こり、冷えや汗や息切れをともなう場合は、心臓や循環器系の病気を疑います。また、イライラや不安感など精神的な要因が重なって起きたり、自分は心臓病ではないかと思い込むあまり、ひどくなる場合もあります。
<施術のポイント>
心臓病の疑いがあれば必ず専門医へ。精神的なものが原因となっている場合や軽い症状には、ツボ療法で対処できます。
まず、首の天柱、背中のけつ陰ゆと心ゆ、胸のだん中、みぞおちの巨けつなどをしっかり指圧します。いずれも血液の循環機能を整えます。手の神門やげき門も効果があります。指先の少衝、少沢をもむのも、胸苦しさをしずめるのに有効です。
<施術のすすめ方>
○神門
ドキドキしたらくり返し指圧を即、効果が期待できる
<位置>
手首の関節で手のひら川の小指寄りの端
<施術>
施術者はお客の手首を下からすくうようにして待ち、親指でツボを指圧する。3~5秒指圧して1~2秒休み、これを3~5回ほど繰り返す。動悸をしずめるのに即効性が高く、前腕部中央のげき門も同様に指圧すると効果的です。
○心ゆ
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり。
<施術>
施術者は、うつ伏せに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。すぐそばのけつ陰ゆと並んで循環器系の機能を整える効果があり、冷え、のぼせをともなう場合や、胸苦しさがある場合にもよく効くようです。
○だん中
心臓発作の施術にもよういられる動悸をしずめる大切なツボ
<位置>
左右の乳首を結んだ線のちょうご真ん中
<施術>
施術者は、仰向けの寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先でくり返し指圧する。これは心臓発作の施術に効果のあるツボ。動悸に胸の痛みをともなう場合には、背中の肺ゆなどとあわせて指圧するとよい。
今回は、神経痛について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
不安感、虚脱感、イライラ、不眠、気分の持ち込みなどといった精神状態に加え、食欲不振、動悸、息切れ、胸苦しさ、体のふらつき、頭痛・頭重など、人によって多種多様な症状がみられます。
体質にもよりますが、多くの場合は心の悩みや精神的ストレスなどが原因で起こります。
<施術のポイント>
原因となる心の悩みがはっきりしていれば、これを取り除くことです。ツボ療法では心身の疲れをとり、体調を整えて心の症状が起こりやすい体質の改善をはかります。
全身の緊張をほぐすためには、肩井、心ゆ、けつ陰ゆなどの各ツボをよくもみ押します。胸のだん中、鳩尾、腹部の中かん、大巨は力の加減に注意して指圧し、続いて手の神門、足の各ツボをくり返しもみ押すと、気持ちがおちついてきます。
<施術のポイント>
○肩井
このツボをよくもみほぐすと全身の緊張がやわらぐ
<位置>
施術者はお客の肩をつかむようにして、親指で強めに押してもみほぐす。全身の緊張をほぐすこうかがあるので、できるだけ念入りにおこなう。背中のツボとあわせて用いると、より効果的です。
○鳩尾
お客の呼吸に合わせた指圧で気持ちを落ち着かせる、ねむれないときにも効果的です。
<位置>
みぞおちの上方、胸骨の下端の少し下
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客のみぞおちの上方を両手の親指で指圧する。お客の呼吸に合わせておこなうのがコツ。これにより、気持ちが落ち着いてくる。眠れないときは、寝床で深呼吸しながら自分で軽く押したり、「の」の字を描くようになでたりするとよい。
○神門
ドキドキ、イライラする気分をしずめる効果がある
<位置>
手首の関節の、手のひら側の小指寄りの端
<施術>
親指で強めの刺激を加える。不安感からドキドキ、イライラしたり、なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、それをしずめる効果がある。精神的負担がある場合の胸苦しさもやわらいでくれるようです。
今回は、口内炎・口角炎について紹介したいと思います。
<症状>
歯ぐき、下、唇など口腔粘膜の荒れや炎症をまとめて口内炎といいます。口の中の粘膜が白く濁ったり、赤く腫れたり、ブツブツがでたりと、炎症のようすもさまざまです。でき物や荒れがひどくなると激しく痛み、飲み物がしみたり、食事をするのも困難になってきます。
口角炎とは、これらのうち口角にできた炎症を指します。口内炎や口角炎は、胃腸の調子が悪いときにできやすいといわれています。
<施術のポイント>
炎症による痛みの緩和と、胃腸の機能を整えることに重点を置きます。
くちぎるの端の地倉、のどのれん泉、鼻の脇の巨りょう、あごの承しょう、大迎の指圧は、口内炎の施術に欠かせません。炎症による痛みに効く下関、食道の機能を整える天突の指圧も加え、しっかりおこないましょう。手の三里も炎症をしずめるのに有効で、ほかに合谷、曲池の指圧も痛みに効きます。
また、腹部の不溶から中かん、天枢にかけての指圧とマッサージは、胃腸の働きを整えます。背中の肝ゆから胃ゆ、腎ゆにかけてもどうようです。
<施術のすすめ方>
○承しょう
口内炎・口角炎の痛みとそれにともなう表情のゆがみをとる
<位置>
下唇の少し下、顎の中央あたり。
<施術>
人差し指を、顎の下のくぼみに押しあて、ゆっくりもむようにして指圧する。このツボへの刺激は、口内炎・口角炎による口の痛みと、それがひどい場合に引き起こされる口のゆがみなどに効果がある。
○地倉
痛みがひどいときは炎を描くようにゆっくりともみ押す
<位置>
唇の両端すぐ脇のところ
<施術>
人差し指か中指を押しあて、小さな円をかくように、ゆっくりもむ。胃が悪いときにできる口内炎・口角炎に、とくに効果がある。痛みがひどい場合、それをしずめるのにみ有効です。
○肝ゆ
胃腸の調子を整え口内炎の施術と予防に効果
<位置>
背中の上下真ん中ぐらい、背骨をはさんだ両側なあたり。
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。背中の緊張をやわらげて胃腸の働きを整え、口内炎の予防と施術に効果をもたらすようです。
今回は、歯ぐきの痛みについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
歯ぐきの痛みには、歯ぐきが腫れる、ブヨブヨになる、熱をもつ、地が出るなどといった症状があらわれる場合が多くみられます。歯周炎が原因の場合、ひどくなると歯のつけ根がむき出しになり、歯がグラグラすることもあります。
<施術のポイント>
まずは、口や鼻のまわりの迎香、かりよう、しょうしょう、巨りょう、大迎、下関などの指圧を、くり返し根気よくおこないます。
歯ぐきの炎症は、内蔵の働きや代謝機能、自律神経の働きなどが影響して起こることがあります。このような場合は腹部の中かん、盲ゆ、天枢、背中の肝ゆ、腰の腎ゆなどへも、しっかりとていねいな指圧をくり返すと効果的です。
また、首の天柱、手の三里、曲池、合谷などの指圧も加えます。合谷「は、とくに痛みをしずめるツボとして有効です。
<施術のすすめ方>
○大迎
くり返し指圧して下顎にひびく痛みをやわらげる
<位置>
唇の端の斜め下にある、下あごの骨のくぼみ
<施術>
指の腹で、ぐっと強めに押しこむような指圧をくり返す。これは、下顎にひびくような痛みをやわらげる。耳の下のえい風の指圧と同時におこなうと、さらに効果が高まる
○手の三里
歯周炎などによる歯ぐきの腫れに効果的
<位置>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先に向かって指幅2本分の先が、お客の手の皮膚に沈むように、やや力を込めて押す。
<施術>
親指の先が、お客の手の皮膚に沈むように、やや力を込めて押す。このツボの刺激は、やや力を込めて押す。このツボの刺激は、体にできる腫れを取り除く効果があり、歯周炎などが原因で起こる歯ぐきの腫れもおさまる。
○合谷
痛みがひどいときには指が食い込むように強めに押す
<位置>
手の甲の、親指と人差し指のつけ根の間
<施術>
施術者はお客の手首を一方の手で支え、もう一方の手でお客と握手するようにして、親指を手の甲へ食い込ませるくらい強めに押す。痛みがひどくズキズキするような感じをやわらげる効果があるようです。
今回は、膀胱炎・尿道炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
膀胱炎と尿道炎は、最近感染が原因で起こることが多く、そのほかにも尿を我慢しすぎたり、腰が冷えたりしたときなどにもおこないます。たびたび尿意を感じて排尿が頻繁になる、尿をするとき痛みがある、血尿が出る、排尿しても残尿感がある。尿がでにくいなど、その症状はさまざまです。急性膀胱炎の場合は、悪寒、発熱をともないます。
<施術のポイント>
まずは腰をよく温めて、腎ゆ、志室から膀胱ゆまでをゆっくり指圧します。これらはとくに慢性化した場合の施術に効果があります。続いて腹部の関元、大巨、水分、水道、大かくなどを、力のいれすぎに注意します。
急性の軽い症状は、腹部の中極と足のつけ根の少門を数分間じっくり指圧するとおさまってきます。慢性の場合は、お灸もよく効きます。尿が出にくいときは、頭の百会、首のつけ根の大椎、足の太衝が効果的です。
下半身の冷えがあって症状があっかするようなときは、足の各ツボをもみ押します。
<施術のすすめ方>
○腎ゆ
だるさとからだの緊張をほぐし、腎臓の機能を整える
<位置>
いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者はお客をうつ伏せに寝かせ、両手で腰をつかまるようにして、親指でゆっくり指圧する。これによってだるさとからだの緊張がほぐれ、腎臓の機能が整えられる。また、これは全身に活力をつけるツボでもあるようです。
○膀胱ゆ
膀胱炎に多くみられる、頻尿の施術に効果的
<位置>
臀部の平らな骨にある上から2番目のくぼみより指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。膀胱炎の症状によくみられる頻尿などの症状によく効く。腰全体を軽くマッサージするとさらによい。
○水道
からだの水分を排出する機能を整え、泌尿器系の症状をやわらげる
<位置>
おへそから指幅2本分ほど外側のところを、さらに指幅4本分ほど下がったところ
<施術>
施術者は、人差し指・中指・薬指をそろえてお客の下腹部の脂肪がかるくへこむ程度に押す。からだの水分を調節する大切なツボ。からだの水分を調節する大切なツボ。からだの外に余分な水分を調節する大切なツボ。からだの外に余分な水分を排出する機能を整えるようです。
○中極
泌尿器系の症状全般に効果のあるツボ、頻尿によく効く
<位置>
おへそから指幅4本分ほど下のところ
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の下腹部に両手の人差し指・中指・薬指をそろえて置き、お客の下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に押す。泌尿器系の諸症状をやわらげる効果があるツボで、頻尿によく効く。
○大椎
尿が出にくいとき、百会とともに用いると排尿が楽になる
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>片手でお客の背中を支えながら、もう一方の手の親指でツボをこねるように押して、このあたりのこりをほぐす。尿が出にくい場合に用いも同様の効果があるので、あわせて指圧するとよい。
○太衝
尿をだしやすく、症状を悪化させる冷えにも効く
<位置>
足の甲の太閣なったところで、足の親指ととの隣の指の間の線上
<施術>
大椎と同様に尿うをでやすくする効果がある。したがって、ふだんから親指でよく押しもんだり、お灸をすえたりしているとよい。膀胱炎や尿道炎は冷えるとあっかするが、このツボを足の三陰交・太けいなど、ほかの足の各ツボと一緒によういると、足の冷えをやわらげる効果もあるようです。
今回は、歯痛について紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
脈打つようにズキズキ痛む、冷たい水がしみる……。こうした歯の痛みのほとんどは、虫歯が原因で起こります。また、三叉神経痛などのように、歯にめぐっている神経が原因で痛む場合もあります。
<施術のポイント>
口の端斜め下の大迎、耳の下のえい風を強めに押すと、下歯の痛みがやわらぎます。これに頬の四白、鼻の脇の巨りょうの指圧も加えると、より効果的です。上歯の痛みが強いときには、四白とえい風、耳に近い下関と頬車、口の端の地倉などを指圧します。
手の孔最、内関、曲池や首の後ろの天柱も親指でゆっくり、しっかり指圧します。
急きょな歯痛のときは、手の合谷を親指の先で、痛いぐらいに強く、こねるように押します。三~五階ほど続けると歯痛がやわらいでくるでしょう。
<施術のすすめ方>
○四白
上歯の痛みをやわらげるにはひと押し2~3秒を数くり返す
<位置>
目の下の骨の縁の真ん中から指幅1本分ほど下
<施術>
指の腹を押しあて、少し強めに、ズンと痛みがひびくような感じで指圧する。ひと押し2~3秒を4~5回くり返すとよい。これは、上歯の痛みをやわらげる効果がある。
○えい風
四白・大迎などとの組み合わせでそれぞれ上歯・下歯の痛みに効果
<位置>
耳たぶの後ろのくぼんだところ
<施術>
人差し指を耳の下のくぼみに当てて、強めに押す。人差し指このツボに当てたまま、親指で頬の四白を一緒に押すと上歯の痛みが、顎の大迎をいっしょに押すと下歯の痛みがやわらいでくれる。
○地倉
歯が痛んだら円を描くようにゆっくりともみ押す
<位置>
唇の両端(口角)のすぐ脇のところ。
<施術>
人差し指が中指を当て、小さな円をえがくように、ゆっくりもむ。このツボの刺激は、あごをめぐる神経の症状に効果があり、ジンジンひびくような歯の痛みをやわらげるようです。
今回は、便秘について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
排便の量や回数が正常な状態に比べて減るのが便秘です。便秘の症状としては、お腹の張り、ふくれ、下腹部の不快感や痛みなどがあげられます。ひどい場合は頭重や全身の倦怠感、食欲不振、気分のいらだちも引き起こします。かたく出にくい便は、肛門にも負担をかけます。
こうした便秘のうち、慢性のもつものは腸の機能低下ばかりではなく、精神的ストレスなどが原因となって起こります。
<施術のポイント>
お客は仰向けに寝て、なるべく腹筋をゆるめた状態で施術にのぞみます。また、中かん、天枢など腹部の各ツボはいきなり指圧せず、おへそのまわりに大きく円をかくようにやさしくなで、腹筋の緊張をほぐしてからおこないます。
続いて大腸ゆ、小腸ゆなど背中、腰の各ツボを指圧し、次に神門、足の三里など手足の各ツボを指圧します。とくに、さわったときにこりや痛みを感じるツボは、ていねいにもみ押します。いずれも毎日、根気よく続けることが大切です。
<施術のすすめ方>
○天枢
やさしく刺激すると、排便を促進する効果がある
<位置>
おへその両脇、指幅2本分ほどのあたり
<施術>
お客をあおむけに寝かせ、両手の人差し指、中指、薬指をそろえて、腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく押す。おへそのまわりに炎を描くようなマッサージを加えると、さらに排便促進に効果がある。大巨も同時にやさしく刺激すとよい
○中かん
消化機能が整い排便が楽になる
<位置>
腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中kんあたり
<施術>
施術者は、仰向けに寝たお客の腹部に指先をそろえて両手を重ねる。お客が息を吐くのに合わせて軽く押さえ、続けて腹部マッサージへなめらかに移る。これにより消化機能が整い、排便が楽になるようです。
○大腸ゆ
スムーズは排便に欠かせない腸の働きを促進する大切なツボ
<位置>
左右の骨盤の上端を結んだ高さにある腰椎をはさんだ両側あたり。
<施術>
施術者はうつ伏せに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お客の呼吸に合わせてリズミカルに親指で指圧する。小腸ゆとともに腸の働きをよくする特効ツボ。腸の不快な症状をやわらげ、健康な排便を促進する
○神門
手にあるツボだが便秘に大変よく効く
<位置>
手首の関節で、手のひら側の小指寄りの端
<施術>
親指で強めの刺激を加える。手のツボながら便秘にたいへんよく効くので、ふだんからよく押さえるようにしているとよい。ここにお灸をすると、どんなにがんこ便でも治るといわれている。
○足三里
こねるようにもみ押して消化機能を促進させる
<位置>
向こうずねの外側で、膝下からおよそ指幅3本分ぐらいのところ
<施術>
お客は仰向けに寝た状態で、施術者が左右の足それぞれを指圧する。お客が自分で指圧する場合は、椅子に腰かけてするとよいそうです。こねるようにもみ押すと、消化器の機能が促進され便秘にも効くようです。
○小腸ゆ
大腸ゆと並んで、便秘施術に欠かせないツボ
<位置>
臀部の平らな骨<仙骨>にあるいちばん上のくぼみの指幅1本分ほど外側
<施術>
施術者はうつぶせに寝たお客の腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。大腸ゆと並んで腸の働きをよくする。指圧のあと、腰全体を軽くマッサージするとさらによい。
今回は、耳の痛み・外耳炎・中耳炎について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
耳の痛みの多くは、外耳や内耳が炎症をおこしたときにみられます。はじめのうちは軽い痛みだったのに、しだいにひどくなり、物を噛んでも痛みがはしるようになったら、運動や入浴をさけて安静を心がけます。
また、神経性耳痛といって、耳が悪いわけではないのに耳のまわりが痛む場合もあります。
<施術のポイント>
聴宮、角孫、きょう陰、えい風、耳門、頬車など、耳のまわりの指圧をおこないます。
中耳炎の痛みには、耳門、えい風、耳門、頬車など、耳のまわりの指圧をおこないます。
中耳炎の痛みには、耳門、えい風、完骨と、手の合谷の指圧が効果的です。
とくに合谷は、ぐっと力をこめて指圧するようにします。手の三里、曲池、養老、足の福りゅう、太けいなども、耳の痛みに効くツボとして、よく施術に用いられます。
神経性耳痛の場合は、腹部の盲ゆ、腰の腎ゆの指圧も加えます。
<施術のすすめ方>
○聴宮
痛みをやわらげ 耳鳴りや難聴に効く
<位置>
左右の耳の前にある、耳珠(やわらかい小さな突起)の前のあたり
<施術>
人差し指または親指で、小さな円を描くようにくり返し押す。このツボの刺激は、耳の痛みをやわらげるだけでなく、耳鳴り・難聴など、耳のさまざまな症状の施術に用いられ、効果をあげている。
○腎ゆ
心身の活力をみなぎらせ神経性の耳の痛みに効果
<施術>
施術者は、お客をうつ伏せに寝かせて、両手の親指でツボをこねるようにゆっくり、くり返す。これは心身の調子を整え、全身に活力をつける効果がある神経性の耳痛にはとくに効果がある。
○盲ゆ
慢性的なだるさを解消し気分をスッキリさせて神経性の耳痛に効く
<位置>
おへその両脇で、おへそより指幅1本分ほど外側。
<施術>
施術者はお客をあおむけに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に押す。慢性的なだるさをやわらげる効果があり、腎ゆと同様、心身の変調を整え、神経性に耳痛に効果をもたらす。
○復りゅう
足にあるツボながら外耳炎・内耳炎などの耳の痛みによく効く
<位置>
足首の上側、内くるぶしの後ろから指幅2本分ほどあがったところ。
<施術>
足首をつかまえるようにして親指でツボを強めに指圧する。このツボは頭痛や耳・歯の痛みをやわらげることで知られている。内くるぶしの後ろのたいけいもあわせて指圧すると、さらによい。
今回は、耳鳴りについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
ひと口に耳鳴りといっても、キーンと頭にひびくものや、ジーッと小さく耳ざわりに続くものなどさまざまです。鼓膜の炎症や内耳・中耳など耳の病気ばかりです。血圧のぐあいや心身の疲れなどが原因となることもあります。期圧の変化など外的条件が原因となることもあります。
<施術ポイント>
聴宮、角孫、きょう陰、えい風といった、耳のまわりの四つのツボが大切な施術ポイントとなります。まず、これあを念入りに指圧します。また、首の天柱と風池を結び、これを底辺として下へ向かって正三角形を描いた頂点の位置には、ツボはないものの、耳鳴りに関係の深い、耳鳴り調整点といわれるものがあります。これをしっかり押すのも効果的です。そのほか、頭の百会、がんえん、足の太いけんの指圧も加えます。
○角孫
ゆっくり指圧して頭とうなじのこわばりをほぐし耳鳴りをしずめる
<位置>
側頭部の耳鳴りの上の髪の生え際
<施術>
指の腹で3~5秒ぐらいずつ、ぐっと耳の中にひびくくらいに押し、これをくり返す。頭やうなじのこわばりをほぐし、耳鳴りをしずめる。耳のまわりのえい風・聴宮・よう陰なども順調に指圧していくと、より効果が高まるようです。
○天柱
首の筋肉の緊張をやわらげ耳鳴りの調節点とともに施術効果がたかい
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
施術者は、お客の頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指で指圧する。同様に、近くの風池と、天柱と風池を結んだ線を底辺とする正三角形の腸炎の、耳鳴り調整点も押すと効果的
○太けい
血行をよくして血圧が原因で起こる耳鳴りによく効く
<位置>
足の内くるぶしのすぐ後ろ側
<施術>
施術者はお客をうつぶせに寝かせ、お客の足首を手のひらで包むようにして、ツボを親指で押す。この刺激が血行をよくし、血圧の変調が原因で起こる耳鳴りなどの症状に効く。