今回は、せきについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
異物が間違って気道に入ったときや、たんがからんだときなどにでるせき。これは、のどや気道、気管支の中の異物をはきだそうとして起こる自然な現象です。あまり激しくむせるようにせき込むと、腹筋が痛むこともあります。
かぜをひいたときのせきは、たんをともなって胸にひびくようなものもあれば、のどがいがらつぽくなって乾いているものもあり、さまざまです。
<施術のポイント>
まずはからだの保温を心がけ、首の周辺をマッサージし、気道の緊張をゆるめるために、背中のけつ陰ゆ、のどの天突などをはじめ、胸の各ツボを指圧します。ひどくせき込んだときには、手の孔最を強く押さえると効果的です。また、施術の最後に腰の腎ゆを指圧すると、だるさがほぐれ、体力増強につながります。
<施術のすすめ方>
○天突
気道をゆるめてのどのふさがり感をとる
<位置>
胸骨の上端にあたる、差湯の鎖骨の間のくぼみ
<施術>
のどもとから胸骨の方へ押しこむように指圧する。これによって気道がゆるみ、せきををしずめる。何もつかえていないのに、のどがふさがったような感じがする場合にも効果があるようです。
○孔最
せきをしずめる即効性が高いツボ 力をこめてもむように指圧を
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ。
<施術>
親指でぐっとつかむように力を入れる。激しいせき込みが起きたときに、ここをしばらくもむようにおしていると、しずまることが多い。せき・たんをしずめるほかに、胸苦しさをやわらげるようです。
○けつ陰ゆ
背中の緊張をほぐし気道をゆるめて呼吸を楽にする
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり
<施術>
施術者は、うつぶせに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時にゆっくり押す。背中の緊張がほぐれ、気道がゆるんで呼吸が楽になるようです。近くの肺ゆ・心ゆ・膏盲も同時に指圧するとよい。
今回は、たんについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
たんはのどから肺までの気道内の粘膜からしみ出る液体で、空気中のほこりや、細菌、ウイルス、カビなどが混じったものです。健康な人の場合、たんはあまり出ないものですが、主に呼吸器などの病気になると、たくさん出るようになります。
水っぽいたん、粘駅性のたん、膿のまじったたん、血の混じったたんなど、病気の種類によって、その状態はさまざまです。
<施術のポイント>
たんの原因となっている病気の施術が先決です。ツボ療法では、たんができるのに関係する呼吸器の症状をやわらげるため、まず、胸や背中の各ツボを指圧します。
一方、たんが出しにくく、苦しい場合には、首の天柱や風池、腰の三焦ゆ、腎ゆ、腹部の天枢、手の三里などを指圧すると効果があります。
<施術のすすめ方>
○天枢
腹筋の機能をたかめたんをだしやすくする
<位置>
おへその両脇でおへそより指幅2本分ほど外側のあたり。
<施術>
お客を仰向けに寝かせ、両手の中指で左右のツボを同時に、腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。たんを強く吐き続けたために疲れて弱った腹筋の機能が回復して、たんが吐き出しやすくなるようです。
○腎ゆ
天枢の指圧と併用すればたんが楽にはきだせるようになる
<位置>
肋骨のいちばん下の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側。
<施術>
施術者は、お客をうつぶせにねかせて、両手の親指でツボを押す。これは背中のこりをほぐし、体力増強につながる。天枢の指圧の指圧と併用すると、腹筋の機能が高まって、たんを楽にはきだせるようになるようです。
○手の三里
たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感に効果
<位置>
前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先に向かって指幅2本分ほど離れたところ
<施術>
腕のすじをつまようにして、親指で強めにツボをもみ押す。これは、たんがからんだときに起こるのどの痛みと不快感、気持ちのイライラなどをしずめる効果があるようです。
今回は、かぜ症候群について紹介したいと思います(^-^)
<症状>
かぜをひくと、寒気がする、だるい、熱っぽいなどの症状に始まり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛み、声がれ、頭痛、発熱、体の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢などさまざまな症状があらわれます。これらはかぜの症候群と呼ばれ、かぜのウイルス感染が下人とされています。こじらせると大病につながる危険もあるので注意がひつようです。
<施術のポイント>
頭、鼻、呼吸器など、それぞれの症状をやわらげるツボ療法を行います。基本となるのは背中の風門、首の後ろの風池、後頭部の風府です。東洋医学では、「風の邪気」と呼ばれるものが背中の風門から体内に入って首の風池にたまり、後頭部の風府に集まって、かぜをこじらせるとしています。そこでこの三つのツボの指圧が重視されています。中府の刺激も効果的です。
<施術のすすめ方>
○風池
風の諸症状に効く特効ツボ頭痛・頭重・だるさなどをやわらげる
<位置>
首の後ろの生え際で、2本の太い筋肉の両外側をわずかに離れたくぼみ
<施術>
お客の頭を後ろから包み込むようにして両手の親指をツボに当て、こねるように押す。頭の血行がよくなり、頭痛・頭重・だるさ・ままいがやわらぐ。少し上の後頭部の中心にある風府も同様に指圧するとよい。
○中府
ひどいせき・息苦しさなど呼吸器の症状によく効く
<位置>
鎖骨の下で、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだところ
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の鎖骨の下のツボの位置に両手の親指を当て、お客の両肩をつかむようにして力をいれる。呼吸器の症状に効果が高いツボで、ひどいせきや、息苦しさなどをやわらいでくれる。腕の孔最もあわせて指圧すると効果的です。
○風門
風池・風府と並ぶ、かぜの特効にツボ指圧を習慣づければ、かぜの予防に
<位置>
左右の肩甲骨お内側で、背骨を挟んだ両側あたり
<施術>
施術者は、うつ伏せに寝かせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。主に呼吸器の症状に効果があり、風池・風府と並ぶ、かぜの特効ツボ。これらをふだんから指圧しておくとかぜの予防になるようです。
今回は慢性気管支炎について紹介したいと思います(^u^)
<症状>
気管支に炎症が起こり、むせるようなせきとたんがからんで、息苦しさを訴えるのが主な症状です。ひどい場合は血たんを吐くこともあります。
気管支炎は、かぜをこじらせたときなどにかかりやすい病気ですが、空気の汚れやタバコの水杉などが影響することもあり、慢性化すると、なかなか治りにくいものです。
<施術のポイント>
胸の痛みや息苦しさ、せき、たんをしずめることにポイントを置きます。
大椎、肺ゆ、けつ陰ゆ、心ゆの指圧は背中の緊張をほぐし、息苦しさをやわらげます。胸のだん中、中府、みぞおちの巨けつ、のどの天突も息苦しさをしずめます。加えて腰の腎ゆ、志室を指圧して全身の活力を高めます。孔最など手の各ツボを刺激すると、せき、たん、のどの症状に効果的です。
<施術のすすめ方>
○だん中
呼吸器系の症状によく効き胸のくるしさ・胸の痛みをやわらげる
<位置>
左右の乳首を結んだ線の真ん中。
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先でくり返し指圧する。呼吸器系の病気全般に効果の高いツボ。胸の痛みをともなう場合には、背中の肺ゆなどとあわせて指圧するとよい。
○肺ゆ
ゆっくりじっくり指圧すると呼吸が楽になってくる
<位置>
肩甲骨の内側で、背骨をはさんだ両側のあたり。
<施術>
施術者は、うつぶせにねかせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時におす。ゆっくり、じっくり押すのがコツ。背中の緊張がほぐれ、呼吸が楽になるようです。
○孔最
せきをしずめる側効性が高いツボ
力をこめてもむように指圧を
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ
<施術>
親指でぐっとつかむように力を入れる。激しいせき込みが起きたときに、ここをしばらくもむようにおしていると、しずまることが多い。せき・たんをしずめるほかに、胸苦しさをやわらげる効果もあるようです。
今回は、ぜんそくについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
ほとんどのぜんそくは、気管支ぜんそくといわれるものです。発作的にせき込んだり、のどがゼーゼ―いうだけでなく、ひどい場合は顔面蒼白となって呼吸困難におちいります。アレルギー疾患の代表的なものといわれ、虚弱体質の場合などにも多くみられます。
<施術のポイント>
ぜんそくの発作がおさまっているときは、体の保温に気を配り、背中と胸の各ツボを指圧します。これによってからだの緊張がほぐれたら、大椎、天突、中府などを、力のいれすぎに注意しながら指圧します。これに加えて手や足の各ツボも指圧しておくと、手足の冷えがやわらぎます。ぜんそく発作が起こったときは、首の天柱から腰の腎ゆ、志室までの各ツボを、指圧しながらよくマッサージすると楽になります。手の孔最はせき止めの効果があります。
<施術のすすめ方>
○大椎
首の緊張をやわらげ 胸苦しい感じにする
<位置>
首のつけ根の中心、頸椎の最下部
<施術>
施術者は片方の手でお客の背中を支え、もう一方の手の親指で、力のいれすぎに注意しながらツボを指圧する。首の緊張がやわらぎ、胸苦しさが楽になる。身柱や肩の肩井などの指圧を併用するとさらによい。
○孔最
激しくせき込んだときは強めの指圧が効果的
<位置>
前腕部手のひら側の親指側で、前腕部をひじから見て3分の1ぐらいのところ
<施術>
親指でぐっとつかむように力をいれる。激しいせき込みがおきたときに、このツボをしばらくもむように押していると、しずまることが多い。せきをしずめるほかに、胸の痛みや息苦しさをやわらげる効果もあるようです。
○中府
もみほぐすように指圧して、ひどいせき・息苦しさをやわらげる
<位置>
鎖骨の下で、第2肋骨の外側と肩の関節の間のくぼんだ所
<施術>
施術者は仰向けに寝たお客の鎖骨の下のツボの位置に両手の親指を当て、お客の両肩をつかむようにして力を入れる。押すと痛いしこりに触れたら、これをよくもみほぐす。ひどいせきや、息苦しさなどをやわらげる効果があるようです。
今回は、しゃっくりについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
ヒック、ヒックと数秒間隔でくり返されるしゃっくり。これは、横隔膜のけいれんによって起こる、一種の反射運動です。胸の横隔膜が上下することで肺がふくらみ、呼吸がおこなわれますが、そのリズムが順調に保たれなくなったときに、しゃっくりが起こると考えています。
<施術のポイント>
コップ一杯の水を一息に飲み干したり、大きく深呼吸して下腹部をふくらませて呼吸をとめるなど、しゃっくりをとめる家庭療法はいろいろあります。首のうしろには、側頚天と呼ばれる、頭と体を結ぶ神経が集中して通っているところがあります。ツボ療法の前に、ここをしっかりもむのも効果的です。続いて気舎、天てい、天突を、のどがくるしくならない程度に指圧し、首すじのマッサージをするとよいでしょう。
<施術のすすめ方>
○気舎
天てい・天突と並んでしゃっくりを止める効果が高い
<位置>
前首の中心線の両脇で、胸骨の上端、鎖骨のはじまりの上側のくぼみ
<施術>
指先で療法のツボを同時に、力をいれすぎて苦しくならないように注意しながら指圧する。続いて天てい・天突も指圧し、首筋をゆっくりさするようにすうと、やがてしゃっくりがおさまってくる。
○巨けつ
横隔膜にさようしてしゃっくりをしずめる効果がある
<位置>
みぞおちのちょうど中央
<施術>
施術者は、仰向けに寝た状態のお客の胸の真ん中に両手を重ね、中指の先で小さくこねるように押す。これは背中のかくゆとともに胸と腹をへだてる横隔膜の位置にあるツボで、横隔膜の働きに作用し、しゃっくりをしずめるようです。
○かくゆ
横隔膜のけいれんをしずめ呼吸を楽にする
<位置>
左右の肩甲骨の下よりの内側で、背骨をはさんだ両側
<施術>
施術者は、うつ伏せにねかせたお客の背中に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。押しながら、こねるようにもむのがコツです。背中の緊張をほぐし、横隔膜のけいれんをやわらげるので、呼吸が楽になるようです。
今回は、首・肩のこりの痛みについて紹介したいと思います(*^_^*)
<症状>
首筋から肩先や肩甲骨の周辺が重苦しく感じたり、かたくこわばってきたり、ときには鋭い痛みを感じます。これら首・肩のこりは、筋肉と疲労から起こるものです。腕や肩を使った長時間の作業、根をつめた仕事、不自然な姿勢、目の疲れ、内蔵関係の不調、精神的ストレスなど、その原因はさまざまです。
<施術のポイント>
まずは首と肩を蒸しタオルなどでよく温め、筋肉の緊張をほぐします。首のこりと痛みには、天柱、風池の指圧がよく効きます。横首が痛む場合はえい風から気舎にかけてのマッサージが効果的です。肩のこりと痛みをやわらげるには、肩井から曲垣など肩甲骨周囲の指圧とマッサージをおこないます。また、背中のけつ陰ゆも全身の血行をよくし、筋肉をほぐす効果があるので、忘れずに指圧します。
全身の重だるさがあるときは、背中と腰の指圧も加えます。胃腸の調子が悪く、慢性的にかたから背中がこっている場合は、腹部のツボの周辺をやさしくマッサージすとよいでしょう。
<施術すすめ方>
○天柱
首のこりをほぐすときはまずここを指圧して首の緊張をほぐす
<位置>
首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみ
<施術>
お客の頭を手のひらで包むようにして、親指でこねるようにツボをもみ押す。首のこりをほぐすのに効果的なツボ。首の後ろの2本の太い筋肉沿いにマッサージをおこなうと、さらに効果があがるようです。
○肩井
肩こりの施術に最もよく用いられる 非常に効果のあるツボ
<位置>
首の後ろの根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の後ろにまわり、お客の肩を手のひらでつかむようにしてツボに親指を当て、もむように押す。いくつかある肩こりをやわらげるツボのうちでは、これが最もよく用いられ、最も効果がある。首や肩甲骨も含めた肩こりマッサージをおこなうと、より効果的です。
○えい風
横首のこわばりがあるときはここを施術の起点にする
<位置>
耳たぶの後ろのくぼんだところ
<施術>
指先で耳たぶの後ろをくり返し押す。横首の筋肉がこわばっているときは、その根もとに近いえい風と天ようのあたりを起点に、のどもとの気舎のあたりまで、筋肉に沿って軽くさするといいそうです。
今回は、寝違えについて紹介したいと思います(^v^)
<症状>
朝起きたとき、首が痛くてまわらなくなったり、後頭部から首や肩にかけて痛みが走ることがあります。これら寝違えのほとんどは、無理な姿勢で寝てしまったために、首の筋肉が異常に緊張したり、引っ張られたりして起こります。そのほかにも、急激な冷えによって起こる場合があります。
<施術のポイント>
首を支えている太い筋肉と、肩や背中の筋肉を中心に施術します。ただし、指圧とマッサージをする前に、必ず蒸しタオルなどでこれらの場所を温めておくようにします。
天柱、風池の指圧と首の後ろの僧帽近のマッサージ,天容、天ていの指圧と首の横の胸鎖乳突筋のマッサージはとくに大切です。肩の肩井、背中の膏盲、曲垣をよくもみ押し、肩甲骨を下から上へさするようにするのも効果的です。
<施術のすすめ方>
○天容
首の筋肉の緊張をほぐし痛みをやわらげる
<位置>
下顎の各の後ろで、横首の筋肉の前側へり
<施術>
後ろ首をいたくない程度にさすったあと、このツボを指先で力の入れ過ぎに注意して、軽くこねるように押す。続けて耳の下からのどもとの天てい・気舎の位置までをやさしくさすると、首の筋肉の緊張と痛みがやわらいで、首を動かすのが楽になる。
○曲垣
寝違えのためにこわばっていた肩が楽になる
<位置>
肩甲骨の上方、内側の角
<施術>
施術方は、うつぶせに寝かせお客の肩甲骨に両手をつき、親指で左右のツボを同時に押す。首の後ろから背筋沿いと、寝違えのために姿勢がくずれてこわばっていた肩が楽になる。
○肩井
首から肩へかけてのこわばり感を取り除く
<位置>
首の後ろの根もとと肩先の中間のところ
<施術>
施術者はお客の肩をつかむようにして、親指でも押す。お客が自分で指圧するときは人差し指を使い、右手で左肩、左手で右肩を片方ずつ押すとよい。首から肩へ続く筋肉がほぐれ、こわばり感がとれる
今回は、むち打ち症について紹介したいと思います(^◇^)
<症状>
首が痛くてまわらない、肩が痛い、肩がこる、頭が痛い、気分が悪い…。これらの症状があらわれるむち打ち症は、首の骨の周囲にある靭帯や筋肉の障害によって起こります。交通事故で車が追突されたときに大きな衝撃を受け、首が反り返って起こる例が際も多いようです。
ひどい場合には首の神経の経路が影響をうけて、手足がしびれたり、耳鳴り、めまい、吐き気などを引き起こすことがあります。
<施術のポイント>
安静を第一として、症状がながびくときはツボ療法でやわらげます。
頭が痛い、首がまわらないといった症状には、天柱、風池、完骨、肩がこって痛む場合は、肩井、肩ぐう、曲垣、大椎などの指圧とマッサージをおこないます。手にしびれがあれば、曲池、げき門のほか、手の各ツボを施術します。
<施術のすすめ方>
○完骨
首筋を軽くさすったあと、ゆっくり指圧すると頭痛や首の痛みもやわらいでくる
<位置>
耳たぶの後ろの骨の、さらに後ろのくぼみ
<施術>
施術者はお客の頭をかかえるようにし、軽く首筋をなでてから、親指の腹でゆっくりと左右のツボを圧迫する。これは、頭痛や首がいたくてまわらない、といった症状に効果があるようです。首の後ろの天柱・風池もあわせて指圧すると、さらに効果てきです。
○肩ぐう
むち打ち症にともなう肩こりの痛みに効果的
<位置>
肩の先端で、腕を真横に動かすとくぼみのできるところ
<施術>
施術者は片手でお客の腕をしっかり支え、もう一方の手の親指でツボを指圧する。これによって、むち打ち症にともなう肩こりと痛みがやわらぐ。このツボの位置から肩井・大椎などへむかってマッサージするのもよい。
○げき門
手のしびれがあるときは少し強めにツボを指圧する
<位置>
前腕部の、手のひら側の真ん中あたり
<施術>
腕をつかむようにして親指で強めに指圧する。これは手のしびれ、とくに中指とその周辺のしびれによく効くツボ。しびれや痛みが続くときは、このツボの位置を中心に、前腕部をひじの方から手首の方まで順にも進めるようです。
今回は関節リウマチについて紹介したいと思います(^-^)
<症状>
朝起きたときに指がこわばって動かしにくい、手足がしびれる、といった症状に始まり、やがて関節の痛みが小さい関節から大きい関節へと広がります。
さらに、なんとなくからだがだるい、食欲がない、よくねれないといった全身症状から、手足が冷える、腰痛、便秘、貧血などの症状もみられるようになります。
<施術のポイント>
痛む関節の周囲のツボを中心に、力のいれすぎに注意しながら指圧とマッサージをおこないます。ひじの曲池、ひじの曲沢、尺沢、手首の陽けい、陽池、太えん、大陵、膝の内膝眼、外膝眼、足首の解けい、太けいなどは、とくに効果があります。
全身症状をやわらげるためには、背中の肝ゆと脾ゆに指圧します。これらのツボを丁寧に指圧し、マッサージも併用することは、全身の血液循環を整えることにつながり、施術の大切なポイントとなります。お灸も効果的です。
<施術のすすめ方>
○太えん
指のマッサージと併用して手のこわばりをやわらげる
<位置>
手のひら側の手首の曲がり目、親指寄りのところ
<施術>
親指の関節を直角に曲げて、グリグリとツボを指圧する。手のだるさやこわばり、関節の痛みなどをやわらげる。続けてお客の親指から小指までを順によくもむと、さらに効果がある。
○大陵
陽池とともに指圧を習慣づければ指が楽に動かせるようになる
<位置>
手首の手のひら側の中央
<施術>
親指の関節を直角に曲げてツボを指圧する。起床時に手の甲側の手首の中央にある陽池もあわせてもみ押す習慣をつけると、こわばりがすぐにとれ、指が楽に動かせるようになる。
○尺沢
前腕部から肘にかけての不快な症状をやわらげる
<位置>
肘の内側の曲がり目の中央にある、かたいすじの親指側
<施術>
親指の先がお客の手の皮膚にしずむようにかけての痛みとこわばり・不快感をやわらげる効果があるため、慢性関節リウマチの施術に用いられる。
○解けい
指圧でこわばりがほぐれたら足首の曲げ伸ばし運動を
<位置>
足首の前頭中央あたり
<施術>
施術者はお客を仰向けに寝かせ、お客のかかとを手のひらで包むようにして、親指でツボを指圧する。これによって足首の痛みとこわばりがほぐれたら、足首を上下に曲げ伸ばす運動もおこなうとよい